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「空飛ぶ救急車」命を救うユニコーン

インパクト投資はその概念や方法論について語られることが多く、具体的な投資先スタートアップのイメージを持っている方はそれほど多くないのではないでしょうか。

そこで、インパクト投資の対象となるスタートアップを紹介したいと思います。

私たちのチームのミッションは「必要な医療へのアクセスを地球上の70億もの人々に届けること」です。それがどんなに難しくとも。

そう語るのは、重要な医療プロダクトを提供するためのドローンを設計、製造、運用するスタートアップZipline

私たちは世界初の 全国規模で展開する 自動配達システムを立ち上げました。 どこでだと思います? アメリカではありません 。日本でもなければ ヨーロッパでもありません。

Ziplineはアフリカのルワンダで事業を展開する2011年設立のスタートアップです。Ziplineのほぼすべての従業員はルワンダ現地採用です。

Ziplineは尊い人命を救いながらルワンダ政府の予算を削減しました。

2019年5月、Ziplineはインパクト投資ファンドRise Fundなどから1億9000万ドル(約190億円)を調達し、評価額は12億ドル(約1,200億円)となりました。Ziplineは本ラウンドでユニコーン(評価額10億ドル以上の未上場スタートアップ)の仲間入りを果たしました。

Ziplineは、適切な使命と最高のチームを備えた適切なテクノロジー企業が地球上のすべての人々の生活を改善できることを世界に示すことで、シリコンバレーで成功するための新しいモデルを確立したいと考えています。

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Zipline創業者兼CEOのKeller Rinaudoは次のように述べています。

私たちのミッションを伝えると、時に人は「そんな慈善をしているなんて寛大な人たちだ」と言ったりします。
いいえ!全く違います。慈善活動とは関係ありません。 保健省とは商業的な契約を交わしたのであり、これらの配送網は完全に持続可能であり拡大可能です。
みんなの思い違いを正したいと強く思うのは、唯一 アントレプレナーシップが人類の歴史において 数百万もの人々を貧困から救い出せたものだからです。

どんな外国からの援助でも、持続的に2億5千万人ものアフリカの若者を 雇用できはしません 。そして若者達が10年前に 就いたかもしれない仕事は 大部分が自動化されつつあるか、技術革新によって大幅に変わってきています。そのため彼らが求めるのは 新たな知識や技能競争力のある能力、そしてスタートアップです。
ではなぜこういった発展途上経済の何十億もの人々が直面している世界規模の問題にあまりスタートアップが参入してこないのでしょうか? それは投資家や起業家たちが この機会に全く気づいていないからです 。私たちはこれらの問題の管轄は NGOや政府であり 民間企業ではないと考えています。その考えをまず変える必要があります。


Ziplineは今後5年間で7億人にサービスを提供することを目標に、アフリカ、南北アメリカ、南アジア、東南アジアに拡大すると発表しました。

2021年2月、ZiplineはCOVID-19ワクチンを、米国を含むあらゆる場所で提供することを計画していると発表しました。

まさにこのような起業家の可能性を信じ、投資を行うのがインパクト投資だと思います。

僕は壮大なビジョンを抱く起業家が大好きです。このような素晴らしい起業家に出会うことができるのが、インパクト投資家の醍醐味だと思っています。

我こそは!という起業家の方はぜひご連絡(DM)ください。
また、こんな素晴らしいスタートアップあるよ!という方がいれば、ぜひご紹介ください。

日本から世界に誇るインパクトユニコーンを創っていきましょう!

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