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【立命館守山中学校・高等学校】デジタル保健室体験会を実施しました!

こんにちは。
インパクトラボ理事・滋賀大学大学院データサイエンス研究科M1の戸簾です。

今回は1月9日(火)に開催されました、立命館守山中学校・高等学校の「デジタル保健室」体験会について、その様子を紹介をします。

立命館守山中学校・高等学校の保健室は、リツモリ生の身体と心の健康を守ることを目的として運営しています。一般的な保健室だけでなく、サポートルームやほっとルームなどの生徒にとって教室以外の新しい居場所づくりを行っているところが特徴です。
*立命館守山中学校・高等学校 保健室 HP

また、これまでの活動の様子を読売新聞様に取り上げていただきました。
こちらもあわせてご覧下さい。

デジタル保健室体験の様子

デジタル保健室はこれまでも開発を進めながら、徐々に保健室のデジタルツインの実装は出来ていましたが、本日、サポートルームを含めた新しいデジタル保健室の体験を生徒や教職員に実施しました。

メタバース上に再現したサポートルーム

今回、3D空間に再現した学校の場所以外にも「保健室を中心に教室やメディアホールといった、日常的に使う場所で活動してみたい」「同じ場所で同じ動画が見れるのならば、メディアホールのような講演会ができる場所なども、メタバースで参加できるようにして欲しい」と言った意見をいただくことができました。

今後の利用方針として、デジタル保健室は常時開室するということではなく、まずは定期的なイベントとして、保健室を利用しにくい生徒や興味を持った生徒がより気軽に体験できるような仕組作りを進めていく予定です。

生成AIを利用した学習体験の様子

また、これまでの研究やデジタル保健室の利用中にも意見をいただいた「アバターであれば、人と直接話すより話しやすく、打ち解けやすい」といった声に応え、VR技術と生成AI技術を組み合わせた学習体験も実施しました。

アバター越しに生成AIが作った英語教材を受講

この技術は「ChatGPT」と機械翻訳を組み合わせた英語学習ツール「Transable」の開発を行う杉山滉平さん(立命館大学大学院理工学研究科電子システム専攻 博士課程後期課程)に協力いただき、デモンストレーションの実施に至りました。今後はこの技術を更に発展し、保健室での相談業務や話し相手として利用できるかどうか、検証を進める予定です。

また、今回の体験会のアンケート・ヒアリングにも生成AIを用い、よりインタラクティブな生徒の意見の収集方法の実証実験も行うことができました。

生成AIによるヒアリング例

最後に

今回のデジタル保健室の体験会における、生徒の皆さんからの意見を踏まえて、新たな技術適応、運用面などの改善を行っていきたいと思います。

また体験会でも多く触れた生成AIの活用について、さらに加速させ、これまで実践事例が非常に少ない保健室での活用方法の模索に取り組んで行く予定です。これらの結果については、改めてnote等で報告させていただきます。

デジタル保健室について、詳しくは以下のnoteマガジン、学校ニュースリリースをご覧下さい。

インパクトラボでは、SDGsのスローガンでもある「誰ひとり取り残さない社会」の実現に向けて多様なステークホルダーの皆さんと一緒に活動をしてきたいと思います。


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