見出し画像

『地味にすごい探究学習のはじめかた / すすめかた』WEB特別インタビュー 第四弾「人を信頼し、自分の強みを活かす」

本noteは、2024年4月18日発売の『地味にすごい探究学習のはじめかた / すすめかた』の出版を記念し、「第4章 探究の “キロク”」に誌面の都合上、どうしても入れきれなかった方々の、探究プロジェクト活動の記録を皆さんに公開します!

探究学習に挑んできた方々の体験談から、本書のイメージをつかんでもらえれば幸いです。

Sustainable Week 2020 運営メンバー / インパクトラボ
畠麻理奈 さん

──学生時代、どのようなことを行っていたかを教えてください。

高校生の時に探究授業を通してSustainable Weekの活動を知り、大学生に入ってからはインパクトラボで活動を進めていました。そこでは自分を育ててくれた母校や滋賀県の方々への恩返しの気持ちを込めて、滋賀県の方々と共にMLGsに関する国際イベントを企画・運営していました。

さらに、湖沼に関する国際会議の学生セッションのモデレーターを務めるなど、その後も過去3年間で培ってきた英語力やファシリテーション力を十分に活かすことができるような活動に取り組んできました。

──当時の悩みや、「こうすればさらによかったのではないか」という思いはありますか?

高校時代、当時最初に感じていたことは、「このテーマを通して何が実現できるのか」という不安でした。自分1人でテーマや計画を立てて活動することがはじめてだったので、何を持って正解なのかわかりませんでした。しかし、現代において探究学習そのものが新しいフィールドであることを授業を通して感じた後には、自分の未来や目標を中心に置いてのびのびとプロジェクトを進めて行くことが出来ましたし、今の私があるのはこの探究学習があったからだと感じています。

大学生になってから、インパクトラボでの活動の際には仲間に助けを求めることを学びました。企画をしたり計画を立てて活動をする中で、今思えば自分で抱えきれなくなるタスクの範囲や量をよく理解していなかったと思います。全てに”Yes”を言うことが正解でないことも同時に学ぶことができ、将来のビジョンやなりたい自分をじっくり考えられたと思います。

──探究学習に挑む高校生に一言。

探究学習は自主活動と異なり、一つの教科として考える学校やカリキュラムが増えてきました。これまでの自分の考え方や価値観をもとに新しい一歩を踏み出すのはなかなか難しいですが、まずは言語化し挑戦する勇気を持ってほしいです。自分の興味範囲を超えた領域の分野をテーマにしていた子、日常の疑問をヒントにしていた子、今でもその活動をベースにして大学生を楽しんでいる子、本当に多種多様な考え方やスタイルをこの探究学習を通して知り、学ぶことが出来ました。たくさんの分野、コミュニティに触れることで、自分自身の価値観は確実にアップデートされていきます。

活動を進めたり、自分自身の興味範囲を広げて行く中で私が大切にしていたことは、自分でやりたいことを口に出すことです。「こんなことが自分にできるのか」と考えて、中々自信を持てない場面は数多くあるはずです。その中でも、小さな目標やターゲットを人に話したり、自分自身で言語化し、発信する勇気も持ってほしいと思います。応援しています!

⚪︎ココに注目!

探究学習において、まず何をすれば良いのか、テーマ選びに困ることは多々あるはずです。その中でも、畠さんは自分だけで物事を進めるのではなく、周りの人に自分のことを伝え、その中で自分がやりたいことに進むことができたとお話いただきました。

本書の第2章にも記載がありますが、探究学習は自分自身を見つめ直すためのきっかけです。これまでの自分が考えていたことが、本当に社会の役に立つのか、課題設定がそもそも間違っているのではないか、そのようなことを考えるプロセスこそが、個人個人の学びに繋がるのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そのほか、WEB特別企画に関する記事は以下のマガジンから、ご覧頂けます。

書籍では、探究活動に挑んだ「探究の “キロク”」だけでなく、皆さんが探究学習を『はじめる・すすめる』ために必要なことをたくさん盛り込んだ内容になっています。

ありがちな「こんなすごいことやってる!」といった内容ではなく、学生達が「どんなことに悩んでいたのか、どうやって解決したのか」に焦点を当てた書籍となっています。

書籍の詳細な情報は以下のページから確認できます。

書籍紹介

【目次】

【購入特典】
・探究学習のルーブリック見本
・探究学習のリフレクションシート
・探究学習に役立つオンライン学習シート

書籍詳細

出版社:紫洲書院
出版年月日:2024/4/18
ISBN:978-4-909896-14-8
判型:B6
ページ数:‎ 148ページ
書籍定価:1,870円(税込)
Kindle定価:1,250円(税込)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?