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Unforgiven, I'm a villain, I'm a

LE SSERAFIM(ルセラフィム)がカムバック(Kpopで新しい曲をリリースすることを意味する)を果たした。
タイトルは、Unforgiven。"Unforgiven, I'm a villain, I'm a"というフレーズがとても印象的なので、このフレーズについて英語をある程度使ってきた自分が調べて感じたことをまとめたい。

タイトルのUnforgivenは否定語のUnと動詞のForgiveの過去分詞(ここでは受け身の性質を意味する)を組み合わせた言葉である。
Forgiveは日本語で「許す」と訳されてしまうけれど、語感でいうと、Vocaburary.comで記載されている「When you forgive someone or something, that's the end of the story. Eventually, you will have to either forgive your friend for stealing your boyfriend, or stop being her friend.(あなたが誰かをforgiveすると、それは物語の終わりである。最終的に、あなたは彼氏を奪った友達をforgiveするか、友達であることをやめるかどちらかを選択しなければならない)」が私のイメージするforgiveの意味に近い。借金を清算する際にも使われる言葉であり、大きな罪を「赦す」ことを意味している。
これに受け身の性質+否定が加わっているので、Unforgivenという言葉で自分は「(大きな罪を)赦されない」存在である、と言っている。

そして続く言葉がVillain。もともと私は知らない言葉だったので調べてみたところ、「the character who does mean, evil things on purpose.(故意に卑劣で邪悪なことをする人物)」(出典:Vocaburary.com)を意味するとのこと。語源はラテン語の「Villanus(農場)」からきていて、昔は「A low-born rustic(貧しい田舎者)」という意味でもあったようだ。荒地を行く今回のルセラの曲に合っている言葉だと思った。

まとめると、今回の曲では、「既存の世界のルールでは、赦しを乞わないといけない大罪を犯しているけれど、自分は(そんなルールの世界では)悪者でいい、自分のスタイルで切り拓いて生きていく」という強いメッセージが込められているのである。

「アイドルは若くなければいけない」「アジア系のアメリカ人は大人しくいなければいけない」「女の子は可愛くなきゃいけない」「バレエはKPOPより上でなければならない」……そんな古いしきたりからすれば大罪を犯している彼女たちが、赦されなくていいから、悪者と言われていいから、と、新しい道を切り拓いていく姿をこれからも応援したい。

そして自分も"Unforgiven girls"に加わって、自分の道を切り拓いていきたいと思う。

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