会社が倒産、解雇になりました。

解雇通知書にサインして、退社するまで10分。何か質問ありますかって聞かれても、何を質問していいのかがわからなかった。

でも娘の保育園は離職期間が発生すると即退園、と書面にあるのは記憶にあった。焦った私は会社の最寄りの市役所へ。
「今出勤したら解雇されたんですけど、手続き的な相談ってどこでできますかね……?」
受付の人がハローワークの管轄を教えてくれた。

即 《 会社の最寄り ＜ 自宅の最寄りのハローワーク ≫ と判断し、電車に乗った。

明日から連休。市役所の保育課にも今日中に行ったほうが良さそうなので、市役所には16時までに到着しようと移動中に決めた。

ハローワークに到着し、労働基準監督署を案内されたり、マザーズハローワークを検討したり、おにぎり片手にあちこちを回った。
労基では、詳細を聞いてもらい、弁護士が会社についてるからまぁ大丈夫でしょうと言ってもらった。
移動しながら保育園にも電話を入れた。

どこの窓口でも「今日起きたことですか!?大変でしたね……」と同情してもらった。（晴れ晴れした気持ちで来てすいません……。）

市役所にも間に合い保育課で相談すると、堅苦しい書面とは裏腹に、
「そういうご事情でしたら一ヶ月くらいを目途にお仕事を探していただいて、上手くいかなかったら再度ご相談しましょう」
と、するっと許可が下りた。
娘の泣く顔を見ることは免れた。
そして帰宅した私は思った。

「で、焦ってもロクなことないんだよな。ハロワも登録したし今日はこんなとこでいいか。」

と、翌日からの帰省の準備に全振りした。
コロナ禍で２年半会ってなかったから、たーーーのーーーしーーーめーーー！！！

休日が終わってもまだ出勤しなくていいだなんて、こんな人生の夏休みはなかなか経験できない。
さらに言えば、会社都合の退職という経験をできる人生も、貴重に思える。