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2015年第15回写生会

(この記事は全文公開の投げ銭制記事です。また YADAMANIARTのブログ  にも同様の記事を載せております)

本日、2015年第15回写生会を行いました。

本日から私は5連休。初日は早速写生会をするつもりでいたのですが、なにしろGW。京都は多分どこも人がいっぱいだろうと思ってまたも脱出計画を考えました。

今度は隣の滋賀県に行こうと思い、三井寺や石山寺あたりに行こうかなと思ったのですがそれらも有名なお寺だから人が多いかと思い、悩んだあげくやっぱり「漁港」に決めました。のんびりしたいなら休日の漁港。

琵琶湖の漁港は今までに確か2ヶ所描きましたが、今度は堅田の漁港に行くことにしました。堅田は大津市北部の中心地で、神社仏閣も多く、街並みも独特ときき、歩き回って楽しめそうなので行くことにしました。

JR湖西線・堅田駅をおりて太い道を直進しました。10分ほど歩くと何かの養殖をしている池みたいなところがありました。ここは堅田内湖といい、真珠の養殖をしているようでした。そこから5分ほど歩くと漁港に着きました。

漁港はやっぱり静かでのんびりしていました。さてどの位置から描こうかと歩き回りましたが、なかなか決められません。おまけに倉庫や漁具の類に目移りしてしまい少し時間を費やしてしまいました。

すると倉庫が十数軒一列に並び、それと向かい合わせになって漁船が一列になっている一角がありました。これは、面白い光景だなと思いました。それを見て、どこかの漁港というのではなくて堅田漁港を描きたい、堅田漁港ならではの特徴のある風景を描こうと思い、描き始めました。

漁港を描くのはいつも苦労します。細かいものがごちゃごちゃと積まれているので。それに今回は、倉庫を一列にきれいに並べるのに苦労しました。間隔が等間隔でないので、なおさらです。

必死になって描きましたが、ちょっと全体に淡白になってしまいました。もっと倉庫の色を暗くして、船を浮き立たせるように描きたかったです。

堅田漁港には本当に色んな漁船や漁具や倉庫があって、写真も撮りまくりました。ガードレール数mにわたって網が干してあったのも印象的でした。亀や魚が泳いでいるのも見られたし、またいつか来たいなと思いました。

漁港を出てまた写真を撮りながら歩き出しました。古い民家、立派なお屋敷、そしてお寺に神社……独特の町並みを楽しみながら歩きました。そして昼食を食べて、次のモチーフを描きに行きました。

次に描いたのは浮御堂です。近江八景「堅田の落雁」として名高いところだそうです。

陸地から橋が伸びて湖上に突き出た御堂というのは、これまた独特です。ここからは琵琶湖の広さと心地よい風を目いっぱい感じることができます。

スケッチはお寺の外側の湖岸からしました。先端には琵琶湖が広がっているという感じを表したいため、画面右から橋は少し短く、そして浮御堂、左側に空間を作るという構図にしました。色味は少ないため、建物と橋、そして湖上のボートはほとんど鉛筆描きです。そして空、雲、遠くの山々、湖を青の色調を変えて塗り分けました。これはほぼ思い通りに描けました。

今日はいい天気で、琵琶湖でも釣りなどに興じる人がたくさんいました。でも堅田の町は静かなたたずまいで、とても気に入りました。


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