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2014年第37回写生会(咲くやこの花館にてカトレアほか)

(この記事は全文公開の投げ銭制記事です。また I my me gallery blog  にも同じ記事を載せております)

本日、2014年第37回写生会を行いました。
場所は何年ぶりかわからないくらい遠い昔に行ったっきりの、大阪にある「咲くやこの花館」へ行きました。

描いたのはカトレア・ガスケリアナ、カトレア・ロディゲシー、緋牡丹錦、ヒビスクス・インスラリスです。

最近は神社仏閣でなく植物園も写生には厳しくなり、京都府立植物園の温室も土日祝は原則写生ができなくなっています。土日祝に写生が出来ないなんて、一般的会社員はいつ描きに行けばいいんじゃあ~と少々ストレスをためておりました。

しかしふと、京都府立植物園もそろそろ飽きてきたし、たまには他の植物園へ行ってみようかと思い、目をつけたのが咲くやこの花館。ここは1990年に行われた花の万博のパビリオンだったところです。ネットで調べてみるとなんと大部分が温室。さっそく電話してスケッチの可否を尋ねたところ「もちろんいいですよ~」の朗らかな返事。

で、早速おけいはんと地下鉄を乗り継いでいきました。

入ってみると色んな種類のカトレアが花盛り。もうこれを全部写生したいくらいでしたが、さすがに入口正面で人が次々写真を撮りにくるので私もスマホで写真を撮って場所探し。

するとだいたい裏側のところにもカトレアの花を集めたところがあって、まず薄いピンクのカトレアから描き始めました。名前はカトレア・ガスケリアナ、ベネズエラ原産だそうです。
ピンクの花びらが優雅に垂れ下がる様が美しいです。葉の色を出すのに苦労しました。

と、これを描いたところで職員がとんできました。「スケッチをされる方へのお願いの紙はもらいましたか?」と。「は?もらってません」と答えると職員はいったん立ち去って、そのお願いの紙を持ってきました。

お願いの紙には、5項目ぐらい色々書いてありました。よかったー、色鉛筆で描いてて。今回のスケッチはすべて色鉛筆で描いたものです。お願いの紙には、水彩絵の具、油絵の具、ペンキ、水彩色鉛筆、水入れ、紙コップなど使用お断りと書いてありました。色のついた液体がこぼれるといけないからです。

なんだか苦労して描き終えて、今度はその隣に咲いていた濃いピンクのカトレアを描きました。一輪だけだしすぐ描けると思ったので描きました。なんともキュートな姿のカトレアです。この名前はカトレア・ロディゲシーと書いてありました。

そしてサボテンなどがたくさん植えられている展示室へ行きました。赤やオレンジや緑が混じった頭がぼこぼこに丸い変わったサボテンを見つけたのでそれを描きました。形を取るのも難しく、色を付けるのも難しかったです。でもさっさと描き上げました。こういうのはメモのようにスケッチしておくだけでもいいのです。あとで創作の源になる予感がするサボテンでした。このサボテンは緋牡丹錦(ヒボタンニシキ)と言って、サボテン科の栽培品種です。

と、ここまで描いたところで、またも職員がとんできました。「あのー、長時間ここに座り込むのはご遠慮ください、ツアーの方ももうすぐここを通りますし」と言ってきました。
これを聞いてさすがに切れそうになりました。まだ20分しかいないのに。ツアーならその時だけ移動するようにすればいいのに。しかしぐっとこらえました。

ここまで来てたった3枚じゃ、来た甲斐がありません。いまが見ごろの看板を見て、大温室に隣接するハイビスカスワールドという小さな温室に行きました。その中にヒビスクス・インスラリスという見ごろの花があったのでそれを描くことにしました。これはオーストラリアのフィリップ島にしか自生していない絶滅危惧種らしく、花博の時にオーストラリアが展示していたものを譲渡してもらったそうです。咲いた時は白くて、だんだんピンク色に変わるという変わった花で、これを描かずに帰れん!と思い、描いてみましたが速く描こうとしてふにゃふにゃになりました。

速く描けといったらそれこそクロッキーみたいに描くこともできましょうが、カトレアみたいにひだがたくさんあるような花はやはりそこだけはきっちり特徴をつかんで描きたい、色もやはり自然な色をつけたいです。押さえておきたいところだけはきっちり押さえなければスケッチする意味がないので、急かすのもほどほどにしてほしいものです。見えなかったら少し横に移動しますから(京都ではいつもそうしていました)。

カトレア好きなんだけどな。
やっぱり、京都府立植物園でツバキを描いていた方がいいんかな。
それでもいいんだが、何しろそちらは厳寒の中…。
風邪ひいたらどうしてくれる。

※私の作品も是非ご購入ください。
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