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2015年第18回写生会

(この記事は全文公開の投げ銭制記事です。また YADAMANIARTのブログ  にも同様の記事を載せております)

本日、京都府立植物園にて2015年第18回写生会を行いました。

今日はバラ三昧。描いたのは全部バラです。

植物園のバラ園もいよいよ満開と人から聞いて、限られた時間で出来るだけたくさんバラを描こうと、今日は開園と同時にバラ園へ駆けつけました。

バラ園を巡っていると、今まで見たことがなかった小さな円い花壇を見つけました。「ハークネスロイヤルローズ」と名付けられたその花壇は、130年以上の歴史を持つ英国の名門バラ育種会社である、ハークネス社のバラが植えられていました。丈が低めのバラが植えられていました。その中から「イージータイム」という品種のバラを描くことにしました。

「イージータイム」は花びらの根元の方は淡い山吹色で、そのほかは濃いピンクで、透明感がある上品な花です。早速形をとり、透明水彩で色をつけました。きれいな色を出すのが難しく、少し色が濁ってしまいました。あと、立体感も出しきれませんでした。

ちょっと1つめが不本意な出来だったので、次のバラを探しました。今度は白いバラを描こうと思い、探したところ「アンナプルナ」という品種のバラがいくつか植えてあったので、その中から形のいい1輪を描きました。

白いバラなので輪郭をしっかりしたいと思い鉛筆で描いて、ほんの少し陰影をつけて枝葉も描き、花を浮き立たせるために背景に暗い緑を塗りました。花はきれいに描けたと思うのですが、全体的に地味な絵になりました。もう少し背景に色々な色をのせてうんと暗くすればよかったと思いました。

「アンナプルナ」を描いて、まだまだ描きたいと思い、またバラ園の中を探していたら小さな花が鈴なりになっているバラを見つけました。ピンクの可愛らしい花です。「花霞」という品種だそうです。これも描くことにしました。描こうと思う花のかたまりを決めて、描き始めました。うっすらとしたピンクやアクセント的に花びらに入っている濃いピンクは蛍光色に近く、色を出すのに苦労しましたがこれは軽やかな感じの絵になって、よかったと思います。

そして最後は、真っ赤なバラを描こうと思いました。真っ赤なバラにも色々な品種がありますが「リパブリック ドゥ モンマルトル」という花の形がきれいなバラを見つけたのでそれを描きました。これは真っ赤になるまで、思い切り色を塗り重ねました。そして陰影も濃い赤を塗りました、輪郭はしっかりと、そして、色は濃く、引き締まった感じの絵が出来て、今日のスケッチの中ではこれが一番好みです。

バラの香りに包まれて、とても心地よくスケッチができました。


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