サイズ小_SDGs_17Goals_のコピー

飛行船のような正義

SDGsという言葉が日に日に怖くなっている。立派な志なあまり、分かりやすいデザインのあまり、急激に膨れ上がってしまったそれは眩いほどの光となって、やがてハレーションする。正義とは、人が生まれたら必ず死ぬように、そういう運命にある。

何が善いことかは分からないけどガンジーは「善いことはカタツムリの速度で動く」と言った。人の為と書いて偽だろうが、己が為と書いてエゴだろうが、正しさはやっぱり今のところ強さなのである。人に儚いと書いて、あれ、なんだっけ。

課題解決という言葉がバズワードになって久しい。目の前の誰かの課題を解決することで資本主義社会は回っているし、お金を介さなくてもそれは尊いということになってる。もしこの世がゲームで、そういう設定なんだと誰かが言ってくれれば楽なんだけど。

信じることができる人は強い人だ。強者にとって弱者の問答は柳に風。「言葉」とは言葉通りの言葉であり、そこに言葉を交わす意味がない。弱者はまず言葉を表す言葉が言葉なのかどうかが分からない。僕のような圧倒的弱者はSDGsとどう付き合うべきか、未だに答えはNo answer. 

( #ソーシャルフェス はとりあえず中間発表みたいなもの。まぁまだ27だし。)

ただし人の物語、一寸先はホワイトアウト。空とはソラであり、Skyであり、無であり、虚であり、青くて透明だ。恐ろしく美しく、不自由ゆえに自由、何万年も進歩を続けてきたがどこに向かっているのかは誰にも分かっていない。宙に浮いた中空の正義を見つめて生きているし、死んでいる。

「こんな未来あったらどう?」という問いをフェスティバルを使ってつくってます。サポートいただけるとまた1つ未知の体験を、未踏の体感を、つくれる時間が生まれます。あとシンプルに嬉しいです。