英語ノー勉で東工大に受かった話

はじめまして。なつめぐると申す者です。
令和6年度の一般入試で東京工業大学の情報理工学院に合格しました。
この記事は俗にいう合格体験記という奴です。つまり私の♰自己研鑽♰です。なので正直この記事は受験生以外にとっては読む価値はないです。受験生にとってもあまりないです。こんなクソ記事を読む時間があったらその時間で英語を勉強してください。どうしても読みたいなら最後の方だけ読むといいと思います。ここまで読んでもこの記事をまだ読みたいと思った方はまあ適当に鼻でもほじりながら読んでもらえればなあと思います。


勉強開始前の私の状態

私はとある中高一貫男子校に通っていたのですが、中学時代は基本ゲーム(主にスプラ2とシャドウバース)しかしていませんでした。勉強は全くしていません。学校から出る課題は出さないか出しても適当に答えを写したものを出すだけ、授業中は授業を聞かずにシャドバのデッキを考えたり早弁したり、挙句の果てには定期テスト当日に友達にテスト科目を聞いていました。
当然定期テストは赤点ギリギリで補習に毎回呼ばれていました。(逆に赤点をとらなかったのは奇跡かもしれません)数学もばっちり呼ばれていました。後述しますが東工大の本試でおそらく数学は7~8割とっているはずなのでやっぱり勉強したら受験数学はある程度できるようになるんだなあと思います。

高1

始めてちゃんと勉強しようと思ったのは高1の夏休みでした。理由はしょうもなさすぎるかつあまり人前で言えるような内容ではないのでここでは伏せますが、割と本気で情報系に行きたいと思いました。なのでまず数学を勉強しようと思ったのですが、あいにくここまで数学を勉強したことがありません。とりあえずネットで調べてみると青チャートという参考書が一番有名っぽかったので、とりあえず母親に頼んで誕生日プレゼントとして青チャート三冊セットを買ってもらって勉強し始めました。
あと学校で内職していたのですが青チャートは分厚くてバレるので代わりに電子辞書に入っている高校数学解法辞典というやつをやっていました。これは結構いいと思います。正直青チャートはあまりやってなくてこっちをちゃんとやっていた気がします。
あと、私は解法辞典と並行していきなり大学入試の過去問を解き始めました。しかも東大京大と言った難関大です。当然始めは何もわからなかったのですが、その問題と解法が似たような簡単な問題をネットや解法辞典で調べて解いているうちにだんだんとできるようになっていきました。
ちなみに高1の時はほとんど数学しか勉強していません。逆に一日10時間ぐらいやっていた気がします。この時が一番勉強していました。物理は学校の先生にすすめられてはじめて学ぶ高校物理という本を学校の図書館から借りて読んでみましたがその時の私の実力が足りなくて何も身に付きませんでした。化学は学校の授業は聞いていました。英語は何もしていません。ちなみに英語は高3の冬まで何もしていません。
高1が終わった時の実力としては数学だけは新高3生ぐらいで他はクソ雑魚と言ったところでしょうか。

高2

高2になると数学がある程度できるようになったので、そろそろ別の科目をやろうということで物理を勉強し始めました。使った本はセミナーと新物理入門です。新物理入門のところの本は先生から勧められた初めて学ぶ高校物理でもよかったのですがなんとなく新しい本にしたかったのとこっちの方が有名そうだから新物理入門にしました。
勉強法としては新物理入門で単元を勉強した後にセミナーで法則の使い方を確認した後に難関大の問題を解くといった感じです。勉強に使うなら京大と東工大と東北大の問題がいいと思います。東大物理は個人的になんかちょっと解きづらかったです。ただ物理法則を使って式を出すだけじゃ解けなかったりそもそも物理法則がどこに成り立つかわからなかったりしたので。
高2の時の勉強時間は一日8時間ぐらいで数学と物理が半々ぐらいで、化学は学校の授業を聞いていただけ、英語はNothingです。数学は高1の時から引き続きネットに落ちている問題を解くことを続けました。化学は学校の授業が理論化学が終わって有機化学になってからは暗記するのをサボったために完全にオフチョベット状態になりました。
高2が終わったときの実力としては数学と物理は一般東工大生ぐらい、他はクソ雑魚と言ったところでしょうか。

高3(~11月)

高3になったので、そろそろ新しい科目をやろうということで化学を勉強し始めました。使った本はセミナーと教科書です。東工大の化学は難易度が他の難関大よりかなり低く、知識問題が多く聞かれるという傾向があります。なので私は東工大化学の対策として教科書をひたすら読んではセミナーで知識の確認と計算問題を解き、その後東工大の過去問を解くということを繰り返しました。
この時の一日の勉強時間も8時間ぐらいです。化学をメインに勉強していて、化学の息抜きに数学と物理を勉強するといった感じでした。ちょっと息抜きというには多かった気もしますが。
高3の12月1日時点での実力としては数学と物理は強めの東工大生ぐらい、化学は弱めの東工大生ぐらい、英語はクソ雑魚と言ったところでしょうか。
ちなみに模試は河合の東工大オープンだけ受けました。偽名を使って受けたのですが私が書いた情理と工だけ冊子掲載のボーダーが高く、他の4学院では余裕で冊子にのる成績だったのに偽名を冊子に乗せてあげることはできませんでした。情理はいいとして工じゃなく生命を書けばよかったです。

高3(12月~共テまで)

さて、受験直前ですがなんとこの男英語を勉強していません。
単語帳も終わらせていませんし文法の問題集もやっていません。流石にやろうと思ってとりあえずターゲットを買ってきました……….しかしできない!
どれだけ頭の中でやろうやろうと思っていてもなぜか体が動きません。
その結果僕はどうしたかというとシャドバをしました。一日8時間シャドバをしていました。
…いや、せめて数物化をやれと思いますよね?でも本当に体が勝手にシャドバをやり始めたんですよ。なんでこうなったのかは私が教えてほしいです。
そんなうちに共通テストが迫ってきますがそこは東工大志望だけあって何もしませんでした。高2のうちに同日模試で704点ぐらいとってたのでもういいかなーと思って。共通テスト本番も休憩時間は漫画を読んでプロセカをして楽しく過ごしました。
結局自己採点は710点でまあとりあえず足切りはないだろうということで東工大の情理と工に出願しました。ちなみにほかにはどこも出願していません。受かっても行かないと思ったので。

高3(共テ~東工大入試直前まで)

共通テストも終わって最後の一か月半、他の受験生が最後の追い込みをかけている頃、なんとこの男まだ英語を勉強していません。流石にやるか…と思いきや結局やりませんでした。やっぱり私には英語を勉強するのはまだ早いみたいです。
結局数学と物理と化学全部合わせて1日1時間ぐらい勉強しつつシャドバをして過ごしました。シャドバは一日4時間ぐらいまで減らせました。ちなみに減った4時間のシャドバの時間はベッドでゴロゴロすることに消費されました。本当にありがとうございました。

東工大入試~合格発表

なんだかんだ入試の日が来てしまいました。ここまで読んでいる方ならわかる通り結局英語は勉強しませんでした。
さて、いきなりですが私の東工大の入試での目標点は数学が250/300、物理が120/150、化学が100/150、英語が30/150でした。ちなみに後述しますがこの戦略は絶対にやめたほうがいいです。
これを見るとわかる通り数学をあてにしていますね。そのせいで数学事故ったら落ちるという今更どうしようもない悩みが頭を駆け巡り、一日目の前夜は一睡もできませんでした。緊張で眠れなかったのはこれが人生初だったのでとても怖かったです。
試験の出来としては数学が3完2半、英語が記号8割記述は知らんけどまあまああってそう、物理が大問1が(c)まで、大問2,3が途中ぽろぽろ落としたものの完答、化学がゴミで70点ぐらいといったところで、例年の合格最低点ならぎりぎり通ってそうといった感じです。物理は許さない。
そう、なぜか英語ができました。なんでかはわかりません。きっと神様が味方してくれたのでしょう。味方されるようなことしてないのに。
入試が終わってから合格発表までは気が気ではありませんでした。なんで過去の俺は東工大しか受けなかったんだと強く後悔しました。
そして合格発表の日、今年は東工大は合格発表が17:00と言っておきながら16:53分に出しやがりました。F5キーを連打していたらフライングされたのでびっくりしました。
おそるおそる番号一覧を見てみると、そこには自分の番号と隣に(情)とついて本当に感動しました。よかった。

反省とアドバイス

まず、当たり前ですが英語を勉強したほうがいいです。英語が読めないと普通に海外のサイトとか読む時に無茶苦茶困るし受験も相当不利になります。
あと、私は結局塾には通わなかったのですが塾には通ったほうがいいです。勉強もそっちの方が効率が良いでしょうし何より人と交流できます。
私は今絶賛コミュニケーション能力不足で困っているのでコミュ力を身に着けるためにも親に余裕があるなら塾に行かせてもらった方がよいです。ただ塾に行くお金がなかったら行かなくても受かるとだけは言っておきます。

使った教材、よく使ったサイトまとめ

教材

高校数学解法辞典
物理、化学セミナー
新物理入門

サイト

高校数学の美しい物語 暇さえあれば見ていた気がします。
ちょぴん先生の数学部屋 いっぱい難関大の問題があります。ほんのときたたま間違ってるのが玉に瑕。
苦学楽学塾 東大、京大、東工大の数学と物理の問題がいっぱいあります。
東進過去問データベース 登録が必要なのが玉に瑕だが問題数が圧倒的に多い。ただ化学は解説がついてないので赤本を買ったほうがいい。

追記(開示結果と東工大生活の感想)

開示が届きました。結果としては、
数学210
物理100
化学71
英語98
計479(情理最低点435)
でした。うーーーん…まあ自己採点と大体一緒ですけどなんともつまらない結果ですね…というか数学の採点厳しくないですか???あと物理高いんですけど、なんか周りもっと高いんですよね、みんな前半の方しか解いてないのに。多分配点を最初の方にめちゃめちゃ寄せたんだと思われます。
あと英語はなぜこんなにとれたのか意味不明ですね。英語勉強してない人も記述欄になんでもいいのでそれっぽいことを書くといいと思います。多分点が来ます。知らんけど。ちなみに入学後にToeflの対策授業をとっているんですけど今日やった小テスト(3択10問4択5問)が15点中5点でした。助けてください。もう一つちなみに今気づいたんですけど今年の10月から東工大が医科歯科と合併して科学大になるのでもしかしたらこの記事は時代遅れの象形文字と化すかもしれません。ごめんなさい。
さて、ここからは東工大の話をしましょう。東工大にtraPというサークルがあることはご存じでしょうか?とても楽しいので東工大に合格した暁にはぜひtraPに入って私と一緒に創作活動しましょう。私はお絵描きとプログラミング系統をやってますので、是非。まあオタクなら自然に吸い込まれると思いますが。
あと東工大で過ごしてみて一番びっくりしたことなんですが、実は東工大、みなさんの想像する以上にオタクがいません。ネットで書かれる東工大は理系の天才のチー牛みたいな感じですが、これは嘘です。大嘘です。普通に歩いてると慶應に内部進学してそうな見た目の人とか美男美女のカップルを全然見かけます。私の受かった情報理工ですら同級生に髪がすごいかっこいい感じでピアスしてるイケメンがいます。なんで?
そして理系の天才でもないです。普通に数学ができない人いっぱいいます。まあせいぜい合成関数の微分ができないぐらいで、分数の計算ができないとかでは流石にないですが…。あとプログラミングは入ったばかりの頃は全然できない人が多いです。というか多数派です。もちろんめちゃめちゃできる人もいますが、実は結構少ないです。情報理工の新入生でもパソコン触ったことない人います。パソコン触ったことなくても半分以上プログラミングやったことないっぽいです。てっきり私は情報理工は競プロerの巣窟かと思っていたんですがそんなことは全くありませんでした。なのでプログラミングやったことなくても周囲においてかれるってことはないので安心していいです。なんなら普通にtraPがプログラミング基礎講習会をやってますので来ましょう。(ダイマ)まあ個人的には高校生のうちからプログラミングは触っといてAtcoderのB問題が解けるぐらいにはなっとくといいんじゃないかなーと思いますが。
まあとりあえず大学に入って生きてるよーっていう報告でした。繰り返しになりますがこれを見ている受験生へ、頑張って科学大に合格した暁には一緒にtraPで創作活動しましょう!皆さんと会えることを楽しみにしています!


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