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不死鳥カップ

4月2日まで実施していた 春合宿 を終えて一日だけ空き、4日は千葉で行われた「不死鳥カップ」にレオンチーナ(U-18)が出場。関東や東北から強豪が集まる機会なので楽しみにしていた大会でしたが、前夜から降り続く雨と寒さ、そしていろいろあって人数も減り⋯となかなか思うようにはいかない一日。しかし全国トップレベルの強豪校や上のカテゴリー相手に試合をできたことは、この時期にこの上ない経験となりました。

下の画像は、帰り際に主催者の方々が「すみません、参加チームに集合写真をお願いしているのですが、忘れてました⋯」と言われて呼び止められ、一度は解散した選手たちをもう一度無理やり集めて撮ったもの。みんなのびしょびしょなベンチコートを見て、この日の過酷な環境を想像してください(泣)

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この日対戦したのは、今年の全日本高校女子サッカー選手権ベスト4、言わずと知れた女子サッカー界の名門・常盤木学園、関東大会準優勝の鹿島学園、そして今年から関東一部リーグに昇格した、国際武道大。

こちら高校生11名、中学生6名の計17名で3試合を戦いましたが、結果は3敗。強豪の抜け目なさや強か(したたか)さ、アスリート能力の高さにやられた部分が多かった印象です。

しかし1試合目の常盤木戦、相手は前半とはメンバーをガラリと替え、後半一気にスケールアップ。そんな相手と対峙したこの後半、うちの選手たちも覚醒したのか、常盤木相手にも怯まずバチバチにやり合う姿が終始見られ、とても見応えのある30分でした。決定機もいくつかつくったもののゴールは決まらず。しかしあの空気感は見ていて本当にヒリヒリするもので、あのままあと30分くらいやらせたかった⋯

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速く能力も高い相手にこちらの力が引き出されたことも確か。しかしこの常盤木学園戦の後半でのパフォーマンスやマインドを、これからの最低限のスタートラインにできれば。そうして自分たちのアベレージを上げていくことで、きっとレベルアップも図っていけるのでしょう。

この日は久保田ひとりでの帯同となりましたが、自分は「監督でござる」と偉ぶるのはもちろん、ギャーギャーと叫んで指示を出すのも違う。かと言って「全て任せるから自分たちで考えてやりなさい」と全任せするのも、逆に大人が偉ぶっている姿そのもののような気がして、それも宜しくないと考えてます。

試合中に判断し決断し実行していくのは選手。でも、外から見ているわれわれ大人は、ベンチにふんぞり返ってるわけにはいかないんです。自分は一緒に戦う「セコンド」だと思っているので、雨でもベンチで傘をさしたら申し訳ない。一緒に戦いたい、と思う派です。

なので「試合中に自分たちでやり方やポジションをもちろん変えてもいいけど、どうしてもうまくいかなかったり、どうすればいいかわからなくなった時には遠慮せずベンチを見て、何でも言って。そんな時に『自分で考えろ』なんてオレ絶対に言わないから。必ずアンサーを返すから。俺も一緒に戦う」

と、常盤木学園戦の前に皆に話したのですが、もちろん彼女たちは、試合中にこちらに何かを求めることはなく。自分たちで、最後までピッチの中で戦ってくれてました。それでよい!

解散時
「全国トップレベルの速さ、技術、抜け目なさ、隙のなさ、寄せの速さ⋯をせっかく体感できたのだから、これを普段の練習でも普通に自分たちで再現して、これが当たり前の強度になって普段の練習も取り組むことができたらいいよね」と彼女たちには伝えました。自身で体感したのだから、きっと伝わってくれたでしょう。ここからの彼女たちに期待ですね!

対戦して下さった皆様、運営して下さった皆様、ありがとうございました!

この日、常盤木の阿部先生と初めてお会いしてたくさんお話しさせてもらったり、スフィーダ世田谷の川邊さん、修徳高校の有賀先生と久しぶりに再会できたのが、個人的にはとても嬉しかったです。これからまた現場でたくさん会うことになると思うので、皆さま、また引き続き宜しくお願いします(礼)

INAC東京ホームページ
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