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大人になれば

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ネオンホールWeb連載のテキストです http://www.neonhall.com/blog/cat54/
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記事一覧

大人になれば 01『さいきん好きなこと・NHKラジオ第一・山田風太郎』

最近、ラジオが好きになった。 FMじゃなくてAMだけど。しかもNHKラジオ第一だけど。 FMがけた…

大人になれば 02『夜が怖いこと・かぐや姫の物語・音楽のような』

最近とんとお酒を飲まなくなった。 もとから強い方ではないけれどお酒は好きで、出版社時代は…

大人になれば 03『人生に三回・あこがれフィルター・リリー・フランキー』

人生にモテ期が三回ある。 という。 眠れない夜にベッドの中で自分の三回はどれだったのかと…

大人になれば 04『犬の骨・最初の秘密・見えないもの』

骨を拾った。 小学六年生のときだ。 もうすぐ冬が始まろうとする晩秋の夕方、裏庭の寺につなが…

大人になれば 05『檻の猿・まっすぐな言葉・大聖堂』

自慢じゃないが、友人が少ない。 浪人・大学は暗黒時代だった。いま思うとあれは自分で檻に入…

大人になれば 06『停電の夜に・秘密・人質の朗読会』

ひとは不思議だ。 話すべきことを秘し、話すべきではないことを話す。ぼくはたいてい言葉が多…

大人になれば 07『恋について・砂漠の水・小沢健二の散らばる熱』

そろそろ恋について書けと言う。 友人が。 またセンチメンタルとか言われるじゃないか。 ということで考えてみる。 正面切って考えると難しい。 恋ってなんだろう。 こういうとき、ぼくはいつも小沢健二のアルバム『犬は吠えるがキャラバンは進む』に付いていたライナーノーツの一節を思い出す。 「芸術について僕が思うのは、それはスーパーマーケットで買い物をするようにアレとコレを買ったからカゴの中はこうなるというものではなくて、アレもコレも買ったけど結局は向こうから走ってきた無限大がフ

大人になれば 08『さようなら・夏目漱石・わが星』

春ですね。 春はさようならの季節です。 社会人になってからは「さようなら」の季節をあまり…

大人になれば 09『ようこそ・何万年・音楽について語られる言葉』

春ですね。 前回と同じ出だしですが、春なんだからしかたがない。 三寒四温を繰り返していく…

大人になれば 10『おはよう・俯瞰と地平線・noteの一丁目のテーマ』

春ですね。 この出だし、三度目です。 すみません。 だって全方位的に春なんだもん。 春にな…

大人になれば 11『長野相生座ロキシー・村上春樹・そういう映画館』

長野相生座ロキシーが好きだ。 長野市権堂アーケード通りの映画館です。 なんていうか、ホーム…

大人になれば 12『五月の空・宇宙の果て・たましいと重さと光』

五月ですね。 今さらだけど。 散歩を始めてから空をよく眺めるようになったのだけど、五月の…

大人になれば 13『六月の田圃・古今和歌集 仮名序・名なしの0』

六月ですね。 なんと。 六月になったら田圃に水が張られ、夜になるとカエルの大合唱が響くよ…

大人になれば 14『ギター教室・妄想レッスン・作り方の始め方』

夏至を迎えましたね。 もう驚かないぞ。 おどろいたけど。 最近、世界は加速してないか。かえるくん。 そういえば六月からネオンホールで『エレキマンの直流ギター教室』が始まった。スタッフの春日さんがコーディネートするギター教室ということで、Ustreamで動画も見れるのがうれしい。少しだけ見てみたら、ちょっと放課後の教室みたいで、それが何だかよかった。 ぼくの人生において楽器というものに全く縁がなかったので、こういう試みは素直にいいなあと思ってしまう。こんど見学に行きたいです