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Webディレクターに必要な能力でまだ言及されていない「ストーリーテリング」

Webディレクターに必要な能力でまだ言及されていないものは「ストーリーテリング」ではあるまいかという新説を立ち上げました。多数が合意形成しながら前に進んでいくWeb制作においては視座を共有するためのストーリーとそれを伝えるテリングが必要になる。なくてもいいけど、あったほうが断然いい。

企業におけるWebサイトの本質的な役割は「ユーザーの行動変容」だと思っています。Web制作の戦略や設計、構築、合意形成においてロジックは重要ですが、人はロジックでは動かない。人は感情で動く。ロジカルシンキングを背骨にしつつも、人に動いてもらうためにロジックから離脱する何かが必要です。Web制作における合意形成においてもコンテンツ設計においても。

ぼくはそれがストーリーテリングだと思っています。ロジックと感情を繋げるブリッジとしてストーリーが機能する。でも、ストーリーだけぽんと置かれても十分ではありません。狙ったポイントで機能するためには語り口が重要になります。漫画でも映画でも小説でもそうですよね。プロットが優れていても文体や画風やルックが追いついていなかったら本領を発揮できない。

だから、Webサイトの川上から川下まで監督するWebディレクターにもストーリーテリングの能力が必要だと思っています。なくてもいいけれど、あったほうが目的に近づける。ストーリーテリングはWeb制作においてあまり言及されていないテーマであり能力ですが、意識することで輪郭が掴めてくる。試す価値はある。最近のぼくはそんなことを考えています。


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