見出し画像

仕事における「ずるさ」とゲームメイクの重要性。

仕事において「ずるさ」は重要だと思っています。上司や顧客から与えられた前提や条件がそもそもズレていて目的達成が難しい場合、ゲームを変えてしまった方がいい。ルールを破るのはご法度ですが、ゲームを変えるのは上手くやれば問題ありません。上司や顧客のズレを指摘して正しさを証明するのもいいですが、それで目的に近づけるかどうかは定かではありません。何より学校ではないので「正しさ」が絶対的な価値ではありません。同じように上司や顧客が絶対に正しい訳でもありません。なにしろ学校と違って正解がないのが仕事なので。無理ゲーを進めてプロジェクトが止まってしまったり、目的に貢献しないハリボテが完成するくらいなら、誰もが得をする「新しいゲーム」を考案した方が全然いいとぼくは思っています。何よりあなた自身の知見と経験になるし。仕事について語られるときにあまり言及されませんが、この「ゲームメイク能力」を意識するかどうかで仕事の質や内容が全然変わってくると思っています。

とはいえ、自分でゲームを考案するのは中々大変です。そのために重要になるのが観察力です。顧客や上司を観察して、人間関係や社内力学やこれまでのプロセスを理解して、それぞれの利益と中期的な目標を言語化して落とし所にする必要があります。与えられた前提や条件を受け入れつつ、必要とあらば新しいゲームを考案してチェンジしてしまう。顧客や上司に受け入れてもらうように上手くやる必要がありますが、そこで得た経験やスキルは色々なことで役に立つはずです。あなたが作ったあなただけの知見なので。

どんな職務やポジションであれ、自分でゲームを作れる人は強い。ぼくはそう思っています。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

仕事のコツ

with 日本経済新聞

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?