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パワーあふれる怪作『戦場のメリークリスマス 4K修復版』

長野相生座ロキシーで映画『戦場のメリークリスマス 4K修復版』

最初は登場人物の誰目線で観ればよいのかさっぱり分からず戸惑うも、途中から「あ、これは童貞クソバカ野郎としての教授を縦軸で観ればいいんだ」「大島渚のプライベートフィルムとして観ればいいんだ」と理解してからは戸惑いは減った。

絵はきれいでした。というか、「ショットで作り出す様式美とそこに含まれるコンテクスト」の単位にしか大島渚は興味がなさそう。故にプライベートフィルムなのだけど。物語とか知らん。そういう映画じゃない。教授の音楽は最強でした。あれは強い。

ぼくは二度と観ないだろうが、パワーあふれる怪作としてこれからも歴史に残っていくんだろうなと思いました。あと、原作の『影の獄にて』はちょっと読んでみたい。換骨奪胎が凄そう。

気に入ったカット
・オープニング
・教授失神
・干乾びたデビットボウイ
・ラストカット

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