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知人から『かもめブックス』柳下恭平さんのエッセイを教えてもらった日

知人からこんなメールをもらいました。

稲田さん

お疲れ様です。
いつも見ている「北欧、暮らしの道具店」というショッピングサイトから
週一で届いているメルマガエッセイがあって、
今執筆されている方の文章が、とっても稲田さんぽい感じなので、
転送させてもらおうかと思いまして。
かもめブックスの柳下恭平さんという方ですが、本好きの稲田さんならご存知かもですね。
2週分送りますので、興味があったらご覧ください。

N

かもめブックスの柳下恭平さん。
お名前は知っているけれど文章を読んだことはないはず。

ぼくにとって柳下さんは漫画『重版出来』に登場した校閲者さん(モデル)で。

校閲者がテーマの回は「わあ。すごい。きゃー」と胸をときめかせながら漫画を読んでいたので印象に残っていました。

Nさんから送られてきたメルマガは『みんなちがって、みんないい』『やれば終わるよ!』の2編。

初めて読む柳沢さんの文章はすっと読めて、何かしら心に残る感じ。
気持ちのいい文章でした。

こんな一文もあります。

僕は言い訳をして、
布団にしがみつこうとしました。
「僕は、これから文書を
 書かなくてはいけない」
「だから、お布団の中で
 何を書くかを考えているんだ」

今、こうやって書いていて、
自分のダメさ加減が、
すごく恥ずかしくなってきたんですが、
まあ、事実だからしょうがないですね。

わかるわあ。

こういう人なんだなあ…と思いながら、ほかの記事も読みたくなったので探していると、『経営者の孤独/鷗来堂・柳下恭平「プライベートとパブリックを分けられないことに僕の孤独がある』というインタビューページを見つけて。

経営者でもある柳下さんの語る内容は、エッセイとぐっと手触りのちがうもので興味深かったです。
例えばこんなことが語られています。

6〜7年くらい前に、20代の社員と飲みに行ったことがあるんですよ。その子に「柳下さんって何が辛いんですか」って聞かれたんです。

喋っている内にぽろっと本音が出ることってあると思うんですけど、そのとき「君たち社員と本当の意味で友達になれないことが辛いな」って思わず言ってしまったんですね。でもそれは結構本音だな、と思いました。

さらりと読める気持ちのいい文章を書く人の中に、こういった孤独が同居している。そのこと自体が興味深いし、当然だと思うし、人間っぽいとも思う。
エッセイと合わせて読めたことで、何とも立体的な気分に。
知らないことを教えてくれる人がいることの嬉しさをしみじみ思ったのでした。

・ ・ ・ ・ ・

下記は知人へのお返事。

Nさん

メールありがとうございます。
読みましたー。
「すっと読めて、なんか心に残る」という文章でしたね。
稲田さんっぽいと言われるのは嬉しいような面映ゆいような。

個人的にはここのダメ人間っぷりがとても共感しました。笑

僕は言い訳をして、
布団にしがみつこうとしました。
「僕は、これから文書を
 書かなくてはいけない」
「だから、お布団の中で
 何を書くかを考えているんだ」

今、こうやって書いていて、
自分のダメさ加減が、
すごく恥ずかしくなってきたんですが、
まあ、事実だからしょうがないですね。

わかるわあ。

かもめブックス柳下さんのお名前は知っていたけれど、
文章を読むのは初めてだったので、「こういう人なんだ」と知れて嬉しかったです。

ぼくにとって柳下さんは漫画『重版出来』の登場人物(モデル)で止まっていて。
校閲者が登場する回は個人的にも「わあ。すごい。きゃー」とときめきながら読んでいたので印象に残っています。
久しぶりに絵を見たら似てる…

この記事で漫画に登場した絵を見ることができます。
編集兼ライターが一人で校正するには?勉強会行ってきました

  Nさんにメールをもらって、柳下さんの他の記事も読みたくなって探してみたらこんな記事も見つけました。
経営者の孤独/鷗来堂・柳下恭平「プライベートとパブリックを分けられないことに僕の孤独がある」

さらりとやわらかいメルマガを書く人の中に、こういう部分も同居していると思って読むととても興味深かったです。
また時間のあるときにでもー。

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