先日、ThinkPad X1 Carbon Gen11を買ったばかりでのニュース。くやしまぎれに新型がどんなものか見てみよう。

ThinkPad X1 Carbon Gen12の発表

来年1月のCES2024に向けて、各社動きが見られる時期だが、LenovoからThinkPad X1 Carbon Gen12の発表があったとのこと。（発売は、来年3月以降）

ThinkPad X1 Carbon Gen11との違いは、Intel のUltraチップ搭載によるAI演算支援機能の追加。Wi-Fi7, Bluetooth5.3対応, 8MP Webカメラ搭載、OLEDディスプレイの120Hz対応など、順当進化がメインだが、個人的注目度では、キーボード周りで大きな変更がされること。

1. Haptic Touch（触覚タッチ）の採用

2. キーボードのFn, Ctrlの入替、指紋認証キーの追加

3. X1ロゴの廃止

Haptic Touchの採用

TrackPadのハプティックタッチは、X1 TitaniumやZシリーズで先行導入されたタッチパッドで、AppleのMacBookに何年も前から導入されているクリックボタンのないタッチパッドと同等の機能のある機能。物理的に押し込む必要がないので（押した感触は、擬似的に再現）可動部の排除（故障・動作不良の原因）、筐体の薄型化、密閉性の向上（水をこぼした際の本体内への侵入を防ぐ）などの効果がある。物理ボタンもないので、TrackPadの大型化で使い勝手の向上が期待できそうだ。

https://sensel.com
HapticTouch供給のSensel社のサイト

とにかく、Windows系のPCユーザは、タッチパッドが使いにくいと何年もマウスを使ってきている。対してMacユーザは、TrackPadでの操作に慣れ、特にマウスを必要としていない人が多いのではないだろうか。喫茶店の狭いテーブル上で窮屈そうにマウスを使っている人を見ると、そこにあるタッチパッドを活用すれば良いのにとも思うが、Windows系のノートPCのタッチパッドの使いにくさを考えれば、さもありなんとも思う。
DellのXPS13での導入やLenovoのThinkPadシリーズでの採用拡大の傾向から、Windows機での採用がもっと促進されることを期待したい。

キーボードのFn, Ctrlの入替、指紋認証キーの追加

キーボードのFn, Ctrlの入替

キーボード左下の攻防。Windows機のキーボードでよく聞くFn, Ctrlの位置問題。Macではショートカットに使う機能キーとしては、コマンドキーが用いられることが多いが、Windows系では、Ctrlキーを使うことが多いので、一番端にあるとキーを見ないでも選択できることからCtrlが左下端にあることが好まれる（と思っている。）
MacのようにFnを左下端に置いていたが、Windowsユーザの声に押されて変更に至ったと想像する。
個人的には、CapsLockお前の場所をCtrlに譲れと思っているので、左下端にどのようなキーがいてもあまり問題にならないのだが、CapsLockが小指のほむポジションの並びにいる意味がわからない…

指紋認証キーの追加

指紋認証キーが大きくなったのは、素直に喜ばしい。というのもこれまで使用してきた指紋認証機能では、すべて丸型キーで認証に問題があったことはなかったからだが、今回、ThinkPad X1 Carbon Gen11で細長い電源ボタンに搭載の指紋認証を使ってみたところ、その認識率の悪さに辟易したからだ。T14sにしておけばよかったかと後悔してみたりもした。もっとも指紋認証を使う機会は、Windowsへのログイン以外ないので（Pop_OSで利用可能なlibfprintは、ログインした後に管理者権限で結局、パスワード入力を求められるので常用の意味が薄いので使わないほうが幸せになれそう）
もっとも、位置は本当にそこでよかったのか？MacBookやXPSのように右上にあったほうが良かったのではないかと心配になる位置ではある。

X1ロゴの廃止

X1ロゴが廃止になったことは、デザイン上の大きな変更だろう。他のThinkPadでは、シリーズ名をパームレスト上に配置していないことからX1にPrestage感を持たせる意図があったことは理解できるが、Zシリーズの登場でその役割は移行しており、Tシリーズとの差も少なくなっていることからその役目を終えるフェーズに入っているのではないかなと推察する。

最後に一言

とうとうX1にもコミュニケーションバーデザインが搭載された。
Zシリーズから始まり、X13にも搭載されていたので、いつか来るだろうと思っていたが… いつかなれるのであろうか？