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【nido(ウベノス)】コワーキングスペース開業記#0【始動】

コワーキングスペース「nido(ウベノス)」の経営者のちょーすです。

現在、コワーキングスペース「nido(ウベノス)」の立ち上げに向けて企画を進めており、2021年3月25日のプレオープンに向けて、急ピッチで計画を進めています。

今回、「コワーキングスペースを立ち上げる」という意思決定について、そのキッカケから記録を残していこうと思います。

山盛りな経営課題~山口へUターン

元々、家業で宇部市相生町の一角に商業ビルと、その隣地に7階建て全24戸の集合住宅を所有していました。

商業ビルは先々代が建設したもので、1969年とおよそ50年前に竣工した建物になります。かつてはテナントも沢山入っていたそうですが、2020年時点では1社のみとなっていました。

また集合住宅は2000年に竣工した直後から、20年間の一括借上という契約で宇部市の市営住宅として運営されていました。

しかしその20年間の借上契約も、20年が経過する2021年10月末をもって、入居者は0の状態で築年数が経過した状態で、市から返還されることが決定しました。

そのあたりの打ち合わせが進み始め、具体的な構想を検討し始めた2019年頃のタイミングで、家族会議が開催され、この事業の後継者として指名されました。

そこから、集合住宅と商業ビルの一帯での今後の活用について模索していましたが、県外に住んでいながら検討するのは困難であり、このことがキッカケの一つとなって私自身も2020年の夏に山口に戻る決意をしました。

山口県に戻ることを意思決定し、所属していた会社には退職の意向で調整を進めていましたが、以前の自己紹介の記事でもまとめた通り、所属していた会社の理解もあり、給料や待遇は変わらず、山口県在住での継続勤務を認めて貰いました。

Uターン後の模索

そのような状況であった中で、2020年夏といえばテレワークや在宅勤務がいよいよ本格的になった時期でもあります。

その世の中の動きを踏まえ、集合住宅については、宇部市は山口宇部空港もあり、東京から移住して来た会社員等が暮らせるマンションというコンセプトでの検討を進めていましたが、大幅なリフォーム工事が必要となり、資金の面から躊躇していました。

ちなみにここまでは集合住宅のことは、一切議論にも上がっていませんでした。

相生町はANAクラウンプラザホテル等もあり、慢性的な駐車場不足で、近隣の駐車場もほぼ満車となっていました。

集合住宅の駐車場は1戸に1台分はありましたが、田舎は車社会のため、少しでも集合住宅の入居者用の駐車場を確保をすべく、近隣の商業ビルや倉庫を含めて解体し、そこに駐車場を運営することを考えました。

隣接建物所有者との協議

その構想の実現性を検証していたところ、とある問題にぶち当たります。

集合住宅とは反対側にある別所有者の建物と商業ビルが隣接ではなく、実際に接続してしまっており、商業ビルの解体をするだけでは済まなくなってしまいました。

うちの商業ビルの方が最初に建てられていたのですが、その後建てた隣の建物と繋ぐという話をしたまたはそれを承諾した先代をこの時ばかりは恨みました。

2020年12月に隣の建物の所有者との協議を行いましたが、先方は現在その建物で事業を行っており、現時点でこの建物を解体するといった予定もないとのことでした。

この段階で縁切り工事をして商業ビルを崩してまでこの事業に投資するメリットはないと考え、今ある建物を生かす方法を考え始めました。

助け船

そのタイミングで丁度知り合った方から、現在、自治体から空きビルをコワーキングスペースに改修する費用に活用できる補助金とその後の運営に活用できる補助金が募集されていることを教えて貰いました。

それが「宇部市サテライトオフィス等施設整備費補助金」です。

こちらはまた別の記事でまとめます。

この補助金で今ある商業ビルを再度、収益物件化する施策を取ることを決めました。

ただ、この補助金を知ったのが、2020年11月末で補助金の申請期限が2021年1月29日まで、更に工事の完了が2021年3月15日までとなっており、かなりタイトなスケジュールを強行することになりました。

まとめ

今回、経緯をまとめていきましたが、その当時は新鮮な記憶で忘れることはないと思っていても、やはり最近は記憶が曖昧なところがあるため、記憶が新鮮なうちに記録に残しておくようにしました。

誰かの何かの参考になればということを願い、しばらくシリーズとして執筆していこうと思います。