見出し画像

負債を処分して投資へ回す~自家用車を売ってカーシェア利用~

自家用車を売却してtimesカーシェアを利用し始めてから10ヶ月ほど経ちました。
色々分かってきたこともあるので、実体験をもとにnoteにも記載しておきたいと思います。


車が負債だと気付く

きっかけはこの本を読んだことでした。

この著書の中に
「車は負債である。その負債を抱えても十分な収入がない限り持たない方がいい」
というような趣旨が書かれています。

私は自家用車は深く考えずに所有していましたが、よく考えると車は土日しか乗らず妻もペーパーで運転しません。
そんなモノに駐車場代だけで毎月15,000円近く払っていたのですが、冷静に考えるとこれはとんでもない無駄遣いをしていると気付きました。

timesカーシェア

とはいえ車を完全に手放すと困るので、調べる中で見つけたのが自宅マンション近くにあるtimesカーシェアでした。パンフレットを取って家で眺めていると、経済的なメリットはかなり出そうな感じでしたのでExcelを使って真剣に経済性試算をしました。

2016年式ヴェルファイア

ちなみに所有していた車はヴェルファイア。V型6気筒3,500ccでハイオク仕様です。イニシャル・ランニングコストともに高額な車であり、負債感はやばそうな気がしたわけです。

経済性計算(自家用車vsカーシェア)

まずは自分の1ヶ月の車の使い方を洗い出します。月どれぐらいの頻度でどれぐらいの時間乗ってどれぐらいの距離を走って・・・といったことを調べます。

次にその使い方の場合に車にかかっているコストを計算します。自動車税・任意保険・駐車場代・ガソリン・車検・タイヤ交換といった大きな金額のものから、コイン洗車・ワイパー交換・オイルフィルター交換といった細かいメンテ費用まで積み上げました。
あと、売却価格を想定して減価償却の概念も導入することでイニシャルコストを各年に振り分けることにしました。

その後は同じようにtimesカーシェアの費用計算です。詳細は省略しますが、ガソリン代や保険料はかからず車のクラスに応じて使ったら使った分だけお金がかかるイメージです。

経済性評価の結果

両者で経済性を計算した結果は我が家の場合
約28,000円/月
timesカーシェアの方がメリットがあることが分かりました。

すぐに車を売りたくなりましたが少し冷静になる必要があります。実際に利用してみないと分からないこともあるはずだということで、timesカーシェアに申し込みをして自家用車を使わずにtimesカーシェアだけを使う生活をお試しで1ヶ月間してみることにしました。

日産ノート。ほぼ新車でした。

使ってみるとやはり色々分かってくるものです。その内容を以下にまとめておきます。

メリット

メリット1
上述の通りの大きな経済的メリット。

メリット2
必要なときに必要なだけ使えて気軽。
車両の予約や取り消しはスマホで簡単にできてとても便利です。

メリット3
色んな車に乗れる。
車両はシエンタやフィット、ソリオといった車両が中心で家族利用でも問題なし。C-HRといったSUVもあります。

メリット4
車を所有しないことの精神的安堵。
(台風が来るたびに傷がつかないかビクビクしたり、車両の状態を気にかける必要がなくなります)

メリット5
出先でもカーシェアポイントがあれば気軽に車を使える。
旅先まで電車で行って駅前で車を借りるということができます。私は渋滞が大嫌いですのでこの点はかなりメリットでした。

次にデメリットです。これは我が家での対策と合わせて記載しておきたいと思います。

デメリット

デメリット1
自宅から一番近い車両の予約が取れないことがある。
(対策)
自宅から数㎞圏内に多数のカーシェアポイントがあるため、電車・バス・自転車を使って空いてる所に行けばOKです。雨の日はタクシー(経済的メリットが十分出ているため)を使うつもりでしたがそうしたことは無いです。

デメリット2
返却時間を過ぎないか気を揉む
(対策)
スマホですぐに延長可能ですが、予約時間は余裕をもって確保します。

デメリット3
車内の持ち物をいちいち運ぶ必要がある
(対策)
取捨選択して厳選。問題は子供のジュニアシートでしたが、カーシェア車内に一つあるため我が家ではそれで十分対応できました。ちなみにキッズベルトなるものを使えばさらに便利です。

デメリット4
他人が使った車を使いたく無い精神的ハードル
車内が汚れているときがある
(対策)
我が家で最も家族に反対されたことがこれです。ただ、カーシェア車内には大型の除菌シートと消臭スプレー(個人的にお気に入り)が常備されており、利用も予約時間の10~15分前からできるのでそれで掃除したら対応可能でした。
あと、それでもちょっと、という人は携帯できるハンドクリーナーの購入をおすすめします。我が家も購入しました。今は結構オシャレな感じなものが出ています。

あとは、残念な現実ですがそのカーシェアポイントがどのような立地なのかにもよります。なるべくいい立地のポイントを利用することです。例えば、繁華街にあるポイントと高級マンション近くのそれとでは、前者の方が車内がひどく汚れている確率が高いです。

ただ、もし車内がひどく汚れている場合(例えばたばこ臭いとか)、その場ですぐに問い合せフォームから指摘すると後日になりますが結構迅速に対応してくれます。

デメリット5
友人・同僚・親戚から変な目で見られる。
(対策)
気にしない。私の親世代は「いい車に乗っていることが社会的ステータスだ」と信じてやまない世代なので特にですが、何よりも自分自身の車に対する見栄・未練とも向き合う必要があります。自分さえ納得していれば、他人がどう思おうが関係ありません。

というわけでめでたくtimesカーシェアでの生活は成立することが判明し、すぐに自家用車は売却。特に困ることなく快適に利用できています。

伝えたいこと

さて、私はtimesの回し者のように見えますがそうではありません。

言いたいのは、お金を何とか捻出できる方法を探してその浮いたお金を投資に回すことが大切ということです。特に私のようなサラリーマンはそういう投資マインドが弱いのではないでしょうか。

私の場合浮いたお金は
・将来の自分の事業のための英会話費用
・子供への教育投資
の二つに回しました。まさに負債を処分してその原資をもとに投資に回しているわけです。

この著書の中で、教育投資がいかにとんでもない利回りを生む投資なのかということが記載されています。世の親達が我が子へ熱心に教育投資するのもうなずけるわけです。

自己投資や教育投資というのはお金がかかるわけですが、お金が無いとすぐに諦めるのではなく、何かないかと一度探すのもありかと思います。私の場合は思い切って自家用車を売ることで原資を確保しました。文字だけ見ると経緯が簡単に見えるかもしれませんが、結構な決断だったのですよ笑

私は大阪市郊外のそれなりの都会に住んでいることと、車の使い方や家族構成的にカーシェアへの変更がたまたま相性が良かったわけですが、お金の捻出方法は人それぞれかと思います。私は田舎出身なのでよく分かりますが、地方では車がないと生活できないので同じことはできないでしょう。

私は家計を完全に見える化していますが、まずはそれで現状把握されてみてはいかがでしょうか?意外とお金を捻出する方法が見つかるかもしれませんよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?