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積み上げたものと勝負する

2月11日73日目。

「積み上げたもので勝負する、ではなくて積み上げたものと勝負する」

竹原ピストルさんのオールドルーキーという歌の一節がすごく響いた。自分なりの解釈にはなるけれど、自己ベストを更新し続けないといかんよなあ、ということ。自己流我流ではじめたものはただでさえ引き出しが少ないスタートを切っているので、どれだけ積み上げたって満ち足りることはない。この程度でいいか、というぬるま湯はクセになってしまいがち。そこまでストイックなほうではないけれど、自分自身がやってきたこと、これからやろうとしていること、そのあたりはなあなあにせずやっていきたいね。

似たような話で、評価軸がよそにあると自分の積み上げたものが、ことのほか低く見えて嫌な気持ちになってしまいそうなので、やっぱり自分の積み上げてきたものと勝負をする、っていうのがちょうど良いやり方なんだろうな。

・・・

移動中にclubhouseで話していたことを反芻していて、思い出したのだけれど、地元で40年以上海ワシを撮り続けているおじちゃん(泊和幸さん)がカメラをはじめたきっかけは、高校生の頃に好きだった昆虫採集の一環で、昆虫に針を刺すのが嫌になりカメラで撮るようになったらしい。たまたま歩いていた橋の上で、空を見上げると大きな羽で空を飛ぶワシに心奪われて、それからは昆虫採集よりも海ワシを撮ることに夢中になったよう。

それから40年以上経った今でも毎年欠かさず撮影を続けている泊さん。今では写真集も数冊出して写真展も毎年行うほどで、損得勘定を抜きにして突然生まれた初期衝動っていうものは凄まじい。狙ってできるようなことではなくて、ライフワークとして途切らせることなく続けてきた結果であり、本人にとっては結果がどうなっても関係ないことなんだろうな、と思う。

自然写真家泊和幸Facebookページ

今日の一枚。

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昨年、店を閉めたクリーニング店にホワイトアウトの名残。

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