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フォーカスを合わせて

5月11日79日目。

遠くの友人に会い、刺激を受けて思い出を作る。その実感は刹那的で、後になって残るものは目に見えるものではなく、曖昧なものだ。その実感が消えてしまうことが寂しくて写真や動画に残したくなるのかもしれない。


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遠くを眺めたそのままに地域を眺めてしまうと、ないもの探しの悲観チャンネルもしくは周囲置いてけぼりの鼻息チャンネルのスイッチが入ってしまうので、いちどフォーカスを自分の暮らす地域に合わせる必要がある。自分は意識的に自然に入ることにしていて、たいていは旅から戻るその日に日本海の夕焼けを眺めて(なぜか旅の終わりはいつも綺麗な夕焼けが見える気がする)なんとなくフォーカスを合わせている。

今日の一枚。旅の終わり、はやく家で落ち着きたい気持ちとは裏腹にマジックアワーの空。少し遠回りして、旅を締める。

受け入れた刺激を定着させるために写真を残す。人間の瞳がうつす5億万画素の記憶と、3000万画素に満たない手持ちのカメラがうつす写真を比べると全てを捉えることはむずかしいのかもしれない。それでも必死に残そうと、あつめた残滓が思い出になればいいなとフォーカスを合わせては、シャッターを切る。



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