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【編集後記】近藤 伸インタビュー

みなさん、こんにちは。

IN&OUT編集部の阿部です。

今回は、先週公開となった近藤伸さんインタビューの編集後記をお届けします。

近藤さんの話を聞いてて驚かされたことはたくさんあったんですが、特にビックリしたのは、19歳の若さで自分のお店を経営していたというお話です。

近藤さんは中学生の時から料理の道を志していたそうですが、みなさんは15歳の頃、どんな将来を思い描いてましたか?

僕は何の疑問も、何の目的もなく、当たり前のように高校進学という道を考えていませんでした。

それしか知らなかったと言った方が正しいかもしれません。

少なくとも将来どんな仕事をしようとかは考えてなかったですね。

高校に入ってからも「バンドってかっこいいなー」とか「服屋さんも素敵だなー」とか、ふわふわしたことばかり言ってた記憶があります。

クラスの文集には「好きなことをして食っていきたい!」という、「将来のことは何も考えていません」といわんばかりの目標を綴るような始末。

要するに、将来やりたいことも定まってなかったし、行く先を決意するだけの覚悟もなかったんですね。

我ながら情けない…。


一方の近藤さんは、高校で調理師免許を取得して、目標通り料理の道へ。

そこから2年と経たずに独立し、自分の店を構えました。

飲食店で働いている人って、「いつかは自分の店を持ちたい」という夢を持っている人が多いじゃないですか。

だから僕は、〝自分の店を持つこと〟が飲食業界で働いている人のひとつのゴールなのかなと思ってたんです。

だけど、近藤さんは苦労して立ち上げた自分のお店を「10年でやめるつもりだった」って言うじゃないですか。

しかも、その理由が「ずっと同じ場所にいちゃダメだと思った」って。

話を聞いていた僕は自分の考えの浅はかさに、穴があったら入りたいような気持ちでした。

その言葉通り、近藤さんは函館に移住を決め、谷地頭でカフェ『classic』をオープン。

新しい土地で、新しい仕事に取り組んでいます。

今回の編集後記では、近藤さんと話していて感じた〝直観力〟や、満たされない環境だからこそ生まれる〝原動力〟、意識が高いことの意義などについて書いてみようと思います。

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