元アイドルオタクがストリップ劇場に行ったら脳が破壊されたお話

自分は元々48グループのオタクで今はストリップ劇場にしばしば訪れる。それは舞台上で何かを表現する人に魅了されるから、女性の綺麗な裸をお手頃価格で何時間も見ていられるからだ。観客のほとんどが中高年男性で独特な文化があるアングラな世界そのものが楽しいというのもある。
4/30に実家に帰省するついでに劇場に寄ろうと思い約1年ぶりに池袋ミカド劇場に訪れた。なぜミカド劇場を選んだかというと出演者が比較的若そうだったからだ。
12:00の開演に合わせて30分前に入場。GWだからだろうか、意外と混んでいてギリギリ着席できた。
12:00。いざ開演。久々の劇場に心躍る。
1人目の踊り子さんが終了。次に出てきたのが2人目、恋沼あおさん。恋沼あおさんはネットで検索しても顔が出てこず、プロフィール画像も隠しているためどんな方かわからなかった。いざ登場するとここで脳がバグる。「ん?普通にアイドル出てきたんやが…」ストリップ劇場に来たのに正統派アイドルのような踊り子が出てきたのである。普通にかわいい。「え、地下アイドルの公演?」と錯覚するほどである。アイドルのような衣装をまとい、アイドルのように音楽に合わせて表情豊かにダンスをする。2曲目か3曲目に入ると周りのおじさんたちが“あおちゃんペンライト”を手に取る。「おいちょっと待ってくれ。ここストリップ劇場やろ。ペンラの文化あるんか...?」ここでいよいよ脳がおかしくなり始める。アイドルの現場などここ数年行ってなかったのでちょっと楽しくなってきた。ここはストリップ劇場だ。もちろん踊り子は曲の進行に合わせて脱ぎ始める。「アイドルがオタクの前で脱いでるんやが?????」もう何が何だかわからない。そして、最終的には上も下も脱いで裸でアイドルダンスを踊る。脳汁が止まらない。そして演目終了後の撮影タイム、おじさんと会話する恋沼あおさんの姿はまさしくアイドルのそれ。ここまで完璧にアイドルをやられてしまうとこちらも頭を抱えるしかない。語弊を恐れずに言うと、もはや踊り子がアイドルを演じているというよりアイドルが踊り子を演じていると言っても過言ではない。そのくらいアイドルとして仕上がっている。最後にオープンショー。客に向かってパカパカ。完全に脳が破壊された。これはやばい。
ドルオタの中にはアイドルの裸を擬似的に作り出すことで欲求を満たす人もいる。昔はアイコラなどのアイドルの顔と女性の裸を合成した画像が流行り、現在ではAIを使ったその動画版もあるらしい。しかしアイコラは度々問題になり、悪しき文化である。そんな中、恋沼あおさんの演目ではある意味合法でアイドルの裸を見ることができるのである。これは非常に危険だ。ドルオタの禁断の夢を叶えてしまうのだから。
他の性産業の形態だったらここまで脳が破壊されることは無いと思う。というのもアイドルとして認識する条件として、衣装や客との対応の他に多数の客の前でダンスを披露し、客を沸かせることが必要だと思っている。他の性産業は経験したことがないのであまり詳しくないが、他のサービス形態は1対1の対応がメインだと思う。その場合、アイドルのような衣装を着て、アイドルのような対応をしても舞台に立って客を沸かせることができない。つまりアイドルの格好をした嬢にすぎない。アイドルとして認識できないのではないかと思う。また、元アイドルがAVに出てたりするがそれは元アイドルなだけで普通にAV女優がAVに出ていると言った感じなのでそれとも違う。したがって、ストリップ劇場という形態だからこそ自分は恋沼あおさんを”アイドル“と認識し、”アイドル“が裸になって踊るところを見て脳が破壊されたのだとおもう。
これまで、ストリップ劇場にはなんとなく来てなんとなく見て満足して帰っていたのだが、今回は違う。ガチなものを見てしまった。この世界で推しを作るはずがないと思っていたがどうやら推しをつくってしまいそうだ。恋沼あおさんは自分の情報を発信しない。顔もネットに出さない。見るためには劇場に行くしかない。うまいなあと思う。次に見に行けるのはいつになるだろうか。楽しみでしょうがない。次は写真撮影の時、推しの子1巻の表紙のポーズをしてもらって写真を撮りたい。


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