「人脈づくり」という言葉は好きではないけれど…。

視野を広げるためには外に目を向けて、新しい環境に飛び込んで、「はじめまして」の挨拶をいっぱいして、名刺ばらまいて、多くの人と交流して、たくさんの刺激と学びを得なければならないと思っていた。

「人と出会えば何かが広がる」という淡い期待を抱きながらも、「そもそも何を広げたいの？」と聞かれても明確に答えられない状態で、でも、「はじめまして」が増えないと不安に感じる自分がいた。

しかし、良くも悪くもコロナの影響により、容易に「会う」ことが難しくなった今、物理的に会う機会が制限されてしまったことにより、これまで「ちょっと無理してたんだなー」という自分に気付けた。

「とにかく人に会わないと！」という恐怖観念が無くなって、気持ちに余裕が出てきた。

新しい出会いが大事であることは間違いないと思うけど、これまでの出会いも間違いなく大事。

毎回、新刊に手を出すのもいいけれど、すでに読んだ本をもう一度手にとって読み返してみると、その時々の置かれた状況や心境で、得られるものも違ってくる。

本屋さんで何かいい本はないかと探すのもいいけれど、自宅の本棚をもう一度眺めてみて、手を伸ばしてみる感覚。

人を本で例えるのはよろしくないかもだけど、以前の出会いをもう一度深めることで、時にお互いが新しい出会いを超えるくらいの、たくさんの刺激と学びを得られる関係となるかもしれない。

以前からの出会いであれば、久しぶりに会っても（Zoomで）違和感無いし。
「はじめまして」の方と、いきなり（Zoomで）会うことはハードル高いし。

「はじめまして」よりも「最近どう？」を増やしていきたい、今日この頃です。

＊INAZUMAN＊