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台湾人のインバウンド状況



台湾人のインバウンド状況

コロナ前もコロナ後の今も訪日数では常に上位の台湾。ご存じの通り、親日でも知られていてリピーター率がかなり高いです。
日本国内でもターゲット国として注目度が高く、今後の訪日数も成長できる優秀な国の1つです。さて、台湾人の現時点でのインバウンド状況については下図をご覧ください。

♦国別訪日外客数(総数)

最新情報23年9月時点では、国別の訪日客数2位。
6月にコロナ後はじめてコロナ前の水準を上回る訪日外客数に到達し、その後も安定した訪日者数を維持しています。

※参照:JNTO訪日外客推移

♦台湾人の訪日需要時期

例年ですと、台湾人が最も増加するのは4月-7月でした。
4月は桜需要、夏にかけては学生や会社員の夏休みにピークがきます。
逆に減少するのは12月から1月となっています。
※18年の4月は航空路線の新規就航や増便、チャーター便の運航による航空座席供給量の増加が要因となりめちゃ増えてます。
ここで注目して欲しいのが、18年と19年の動きがほぼ同じという事です。
また23年もコロナ水際対策が緩和された5月くらいからは過去と同じような動きをしているのでコロナ後も台湾人の訪日需要期は変わらないのではないかと考えています。

※参照:JNTO訪日外客推移

♦訪日外国人消費動向調査結果(7-9月期速報)

7-9月速報では、訪日外国人旅行消費額が約1兆3,904億円と推計され、四半期ベースではコロナ前の水準を初めて上回りました。
台湾人による消費金額も上昇しており、注目すべき点は、中国人の消費金額が最も多くなったことです。(訪日者数ではまだコロナ前の4割ほどの回復)

※参照:JNTO訪日外客推移

♦訪日外国人旅行消費額の費目別構成比(7-9月期速報)

宿泊費、飲食費、交通費、娯楽等サービス費、買物代の全ての項目で2019年と比較して支出金額が50%前後上昇しています。
また、宿泊費の項目では19年が”31,039円”に対し23年は”51,162円”と+20,123円上昇しており、平均宿泊数も5.2泊から6.3泊と増加しており移動制限が長く続いた反動がまだ続いているようです。

※参照:JNTO訪日外客推移

台湾人の特徴

台湾人はネット中毒者が多い事で有名です。(どこの国も同じになってきてますが)
台湾人のネットに費やす時間は日本人の約3倍となり、特に時間を割いているのがSNSです。
SNS使用時間は1日平均で2時間4分、対して日本人は51分と、台湾人は日本人の約2.5倍の時間、SNSを使用していることになり、台湾では日本よりもさらにSNSが生活に欠かせない存在になっていると言えます。
また、台湾ではLINEが日本と同じようにコミュニケーションツールとして老若男女幅広く使われています。
また日本ではX(旧Twitter)の利用者が多いですが、台湾ではFacebookの利用者が多いのも特徴の一つです。

訪日台湾人のユーザー像

30 代~ 40 代が全体の4割強を占め、都市に居住している裕福層です。(台湾人の平均年収300万)
訪日回数も平均6.8回のリピーター層が多く、家族や配偶者・恋人と訪日する方が多いようです。

訪日前の情報収集

宿泊施設や行きたいエリアなどはGoogleで調べる事が多く、実際の写真や口コミはSNSで確認しています。(日本人も同じですね)

参照:VALUES コロナ後の外国人訪日旅行のインバウンド自主調査より作成(n=164)

日本旅行の目的

訪日客のほぼ大半が「日本食」を楽しみにしています。
その他、「ショッピング」や「寺社観光」も目的としている観光客が多く、「買・食・遊」というパターンが訪日観光客の目的と考えられる。
また、ディズニーランドやジブリパーク、温泉や富士山なども人気が高くなっています。

  • 日本食

  • ショッピング

  • 寺社観光

  • テーマパーク

  • 温泉

台湾人が行きたい都道府県

人気の旅行先は、北海道、東京、京都となりコロナ前とほぼ変わりはありません。
訪日回数が増えてくると地方へ訪れる観光客も増えてきますが、経由地として東京を選択する方たちが多いのが印象的でした。
※ディズニーランドの人気は高いので、千葉の票が東京へ紛れ込んでいる可能性あり

参照:ジーリーメディアグループ "樂吃購(ラーチーゴー)!日本"内でのリサーチ(n=4,711)

※23年10月時点の数値になります。都度更新していきますが情報が古い場合がございます。予めご了承ください。
※複数のデータから作成しています。見にくい部分がありますが許してください。
※間違った情報や不明点あればお気軽にお問合せ下さい。


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