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REAL VOICE #11「クラウド型経理アウトソーシング業務」

皆さんこんにちは!
「REAL VOICE」第11回目は、鈴木さんと吉田さんのお二人にインタビューしました!今回は「クラウド型経理アウトソーシング業務について」です。当事務所では、コロナ禍の2020年に「山形クラウド経理アウトソーシングオフィス」を立ち上げ、早いもので3年が経過しました。現在は、多くの中小企業のお客様の経理のアウトソーシング業務を実施させていただいております。
今回は、実際にアウトソーシング業務を担当されているお二人にお話しを聞いてみました!

1.クラウド経理アウトソーシング業務の内容

(井上)当事務所では、コロナ禍の2020年から経理のアウトソーシング業務を開始しました。お二人にもいろんなクライアントでこの業務を担当してもらっていますが、どんな業務を実施しているか、簡単に教えてください。

(吉田)私が担当している業務としては、会計帳簿の入力の他、請求書の発行業務、従業員の皆さんの立替経費の集計業務などが中心ですね。

(井上)業務としては、基本的にはクラウドですよね?

(吉田)はい、直接会社さんに訪問することはなく、クラウド会計を利用して、リモートの形で経理業務を実施させていただいています。関係資料はデータで送っていただく形です。

(井上)ありがとうございます。お客様のニーズとしては、実際に会社に来てほしい、という要望を多く受けるのですが、それだと物理的な限界も出てしまいますね。リモートの形でもうまく業務が回すことができているようで、良かったです。

(鈴木)私も、会計帳簿の入力が多いですが、このほか給与計算や、経費の支払管理表やネットバンクの振込データの作成などを行っています。

(井上)ありがとうございます。このあたりも、クラウド化を進めていると、遠隔でも作業が可能な業務ですね。

(鈴木)給与計算は、マネーフォワードクラウド給与を利用しています。お客様に集計していただいた勤怠データを基に給与計算を行い、給与明細をデータで送付する形です。また、支払業務に関しても、振込業務そのものはできませんが、データ作成などをリモートで実施し、お客様には最後の送金処理のみを実施していただく、という形にしています。

(井上)このあたりの計算や集計作業というのは、どうしても時間がとられるところですから、特に人手不足に悩まされている中小企業の皆さんには喜んでもらえていますよね!

2.経理アウトソーシングのメリット

(井上)中小企業の皆様にとって、経理アウトソーシングを利用するメリットは何だと思いますか?

(吉田)最近特に、経理の担当者が急に退職してしまって、業務が回らなくなってしまったというお声をよく聞きます。代わりの人がすぐに見つかればよいですが、現実的にはなかなか難しく、また雇用してもすぐに退職してしまうケースもあるようですので、そういったところに私たちがお手伝いさせていただくニーズがあるのかな、と思います。

(井上)そうですね。当事務所に経理アウトソーシングをご相談くださるお客様の多くが、経理担当者の退職が原因というケースが多いですよね。

(鈴木)個人事業主の方などは、もともと経理担当の事務員を雇用する余裕がない方も多いと思います。だからといってご自身で会計帳簿をつけるのが良いのか、というと現実的には難しい面もあると思います。

(井上)確かに。経営者の皆様の時間も限られていますからね。

(鈴木)限られた時間はなるべく本業に専念してもらいたいと考えているので、事務作業に関してはアウトソーシングするという考え方はとても重要だと思います。

3.クラウド会計のメリット

(井上)当事務所では特に、クラウド会計を利用した経理アウトソーシングを専門としています。クラウドを利用するメリットについて、教えてください。

(吉田)やっぱり、インターネットにつなげることで、いつでもどこでも入力ができるという点が大きいと思います。特定のパソコンにダウンロードする形の会計ソフトだと、このような対応ができないので、私たちの関与の仕方も制限されてしまいます。

(鈴木)通帳やクレジットカードと自動連携を図ることで、業務がスピーディーになること、そしてリアルタイムで数字を把握してもらえるという点はとても大きいと思います。

(井上)そうですね、クラウド会計がどんどん普及してきていますが、それでもまだ、山形のような地方都市では、従来型の会計ソフトのシェアがとても大きいように感じています。

(吉田)IT導入補助金などもあるので、今年は経理業務の見直しをする大きなチャンスだと思います!

4.今後の課題など

(井上)経理アウトソーシング業務を進める上で、ここが大変とか、なかなかうまくいかない部分もあるかと思います。今後の課題などがあれば、聞かせてください。

(吉田)リモートで業務を行う形になるので、直接会話をしてやり取りをするときと比べると、コミュニケーションを取りづらい部分はありますね。こちらが求めている資料が中々出てこなかったり、うまく伝わっていなかったり、ということが時々あります。

(鈴木)私も、送っていただいた資料を見ても、内容が分からなかったりして、どうしても聞かなければいけないということが少なからずあるので、そのあたりは課題として感じています。

(井上)リモートワークだと、どうしても、コミュニケーションが難しいですよね。この問題を完全に解決することはできないとは思うのですが、少しづつでも解消させていければ、と考えています。

(吉田)あとは営業日のズレだったり、お休みをいただいたりしたときに、作業がたまってしまったりしてしまいますね。

(井上)それはありますね。かといって、お客様の営業日の合わせて休日も出勤するか、というのも難しいので、対応策としては、業務の標準化を進めて、自分以外の担当者にもフォローしてもらえる体制を作ることが大事ですね。

(鈴木)お客様によってはケースバイケースになってしまって、スキャンではなくて紙の資料を送っていただくケースも、結構あります。

(井上)それもやはり業務の標準化の課題ですね。すべてのお客様の業務を完璧に標準化するのが理想ではありますが、現実的には難しいとは思いますが、めげずに、少しづつでも改善を進めていくという努力が必要でしょうね。お二人とも、今日はお忙しいところありがとうございました!引き続き、アウトソーシングの業務ではお力をお借りできればと思います。

(二人)ありがとうございました!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の更新もお楽しみに!


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