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沖縄・南北聖地巡礼 2021年6月8日

【トップ画像】沖縄北部・国頭村の海岸線

久しぶりに沖縄の聖地を巡ってきました。
「最近目を酷使してるなぁ…。遠いところを見に行こう」と思ったのがきっかけ。東西南北どこに行こうか迷いながら、「時間はたっぷりあるし」ということで、沖縄最北端の村・国頭へ向かいました。

茅打ちバンタ

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この道で、ハラハラと優雅に舞うたくさんの種類の蝶々に遭遇。両脇の岩が強い陽射しを遮り、南国独特の湿潤な風が優しく撫でてくれます。

この日の天気は、梅雨にも関わらず午前中は快晴。見晴らしも最高でした。

義本王の墓

続いて向かったのは、義本王(ぎほんおう)のお墓。
この義本王さん。琉球国の正史上、2番目に生まれた舜天王統の3代目に当たる王様なのですが、ちょっとした曰くのある方です。この辺りは別の機会に。

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このような急な階段を登って、さらに小道を歩いていくと、なんと!お墓の前で義本王の一生を描いた紙芝居会が催されておりました!

墓前で8名程度の参加者に、1名の方が読み聞かせなさっているというミラクルなサプライズに心中躍る私♪

参加者の女性が無言で手招きしてくれるので、私もそのまま参加させていただきました。(この自然な流れが何とも沖縄らしい…♪これぞ縄文スタイル!)

「旧盆には、家族親戚一同集まり、お墓の前でお弁当や重箱を食べる風習のある沖縄。ウチナンチュならではの感性で素晴らしいなぁ」と思いながら見聞きする私。

まずお墓を忌み嫌わない姿が素晴らしいですし、そこに眠っている人物の物語を手作り紙芝居にして語り継ぐ。完全に「奉納」です。義本さんも喜んでいるに違いありません。

しかも、家系図を遡って、今でも多くの方々が手を合わせに来ているからでしょうか、お墓なのにキラキラしたエネルギーが降り注いでいるように私には感じました。

場や空間は、人々の想いや祈りによって神聖な場として変化し、保持されるのだなーと改めて痛感。こちらでは般若心経を唱えさせていただきました。

国頭村辺戸の大川

次に向かったのは、琉球王府の儀式「御水取り」が執り行われる大川(沖縄方言で「ウカー」と読む)。湧き水が集まって、小さな流れが合流してできた小川です。

こちらでは歌を奉納。歌い出した途端、まるで一緒に歌ってくれているかのように、鳥のさえずりが増長し、途中遠くから雷鳴が轟き始めました。手・足・目・眉間を禊いだ後、しばらく小川のせせらぎに身を委ねさせてもらいました。

帰路、亀さんに遭遇。勝手に亀美(かめみ)と名付けました。

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ちなみに、亀の甲羅は六角形(=六甲=兵庫・六甲山)。出雲大社の紋も「二重亀甲に剣花菱」。六角形なのでした。

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辺戸岬

この日最後に訪れたのは、沖縄本島最北端・辺戸岬。

夕方17時ごろの辺戸岬。見晴らしはあまり良くありませんが、厚い雲が上から押し寄せている光景が何とも趣深かったですね。龍神さんが近くにいたように思います。

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若干角度は違いますが、通常の曇り時はこんな感じです。アフリ岳を一望。「男性の横顔」とも言われています。

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岬突端は、男女カップルさんがイチャイチャしており長くなりそうだったので、今回はスルー。ちょっと外れた御嶽へ締めのご挨拶しに行きました。

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1つ目の御嶽。祈り終わった後、天候に変化が見られ、雨つぶがポツリポツリ。

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んで、こちらが2つ目の御嶽。実は、この2つの御嶽、きちんと対面して向き合っているんです。

最初この2つ目の御嶽で手を合わせたのですが、「?。何か違うな…」と思い、1つ目の御嶽へ向かいました。そこで手を合わせて初めて「あ、こちらが女性性を象徴する場なんだな」と気づきました。実際、造りも凹です。

この辺戸の御嶽では、1つ目の御嶽(女性性)と呼応し合うことができました。

後記

やはり地球・自然の創造力は想像以上に凄いもので、いろんな聖地を巡礼させてもらっていくとわかるのですが、まるで人間の手を加えたのかと思うほど、陰の場は陰の形に、陽の場は陽の形になっていることが多いですね。

「沖縄本島北部は男性性を、南部は女性性を象徴する」と、私はかみんちゅさんに教えてもらいました。実際、北部の地形は猛々しく、南部はなだらか。エネルギーも南部の方が柔らかいですね。

そして、この太極図のように、男性性の中には女性性があり、女性性の中にも男性性があります。宇宙の法則ですね。人間も同様でしょう。

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北部を巡礼している間、南部へも行こうと直感した私は、次の日辺戸大川のお水を持って斎場御嶽へ向かいました。

緊急事態宣言で閉鎖していましたが、「地元の方達によって、斎場御嶽が未来永劫大切に守られていくこと」。そして「斎場御嶽という場のエネルギーが活性化し続けていくこと」を勝手に願わせてもらいました。

〈過去記事リンク コロナの影響で回復しててほしい斎場御嶽のエネルギー〉

すると、帰り、このような光景に遭遇。

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祈りの世界において、虹は「思い・願いは届いた」という見えない存在からのメッセージだそうです。


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