第3話:新しい挑戦
2016年6月3日 第二職員室 放課後16:00 日本晴れが続く
パコ「モウリーニョはゲームモデルについて何と言っていましたか?」
レオンはネットで調べたことを話し、パコ先生は大変感心した。
昨日から始まったパコ先生によるゲームモデルの講義は7月1日まで続いた。
そして…
パコ「レオン、よく頑張りました。あなたはゲームモデルをマスターしました。これでサッカー部のコーチができますね」
レオン「ありがとうございました」
パコ「またいつでも質問にいらっしゃい」
2016年7月4日 視聴覚教室 15:45 暑い放課後
チームミーティング
レオンは黒板の横の椅子に、サングラスをかけ白髪で目が緑色の少年と隣り合わせに座っている。
部員が2人のことについてガヤガヤと話をしている。
江川先生が壇上に立つと「シーンっ」と静まり返った。
江川「ミーティングを始める。全員いるか?」
前列の端っこの席で斜めに座っている色黒の斎藤武蔵2年生が
武蔵「まだ優牙(ゆうが)が来ていません」
七条優牙2年生「すいませーん!」
大柄な優牙は走って入ってきて一番後ろの席に座る。
武蔵「遅えよ! お前いつも遅刻だろ!」
優牙「まあまあ武蔵 そう怒るなって、こっちは女の子とデートの約束で時間食ったんだよ」
武蔵「お前なめてんのか! こらぁ」
武蔵が興奮して立ち上がる。
新キャプテン不老理人2年生が
理人「武蔵! 座れ! 優牙のことは気にするな」
武蔵「ああ。でも俺はあいつを信用しねえよ」
理人「優牙はもっと前に座ってミーティングに参加してくれ」
優牙「はい、キャプテン。やっぱり理人は話がわかる!」
武蔵は優牙を睨み「ちっ」
優牙「今日のお題は、この2人、ですか?」
優牙は前に出て、レオンともう一人を指差す。
優牙「おお! よく見ると一人はかっわいい、もう一人は白髪の貴公子ってとこか」
江川「全員揃ったな。ここにいる1年生の神童レオンは、これから君たちのコーチに就任する。もう一人の1年生の佐々木賢人(ケント)は、試合分析を担当する。そして我がサッカー部は全国大会出場を目指す」
サッカー部員「あの子がコーチ!? 女子が俺らにサッカー教えられるの? 白髪のやつはこの学校にいたか? 全国目指すって、この学校、全道大会出場だってここ10年で一度しかないぞ!」
江川「レオン、これからのサッカー部の方針を話してくれ!」
レオン「はい」
レオンは立ち上がり、壇上に上がって部員の前に立つ。