本建て正藍染展 in 大阪2023
明日から始まるイベントのご紹介を今日している時点で、どれほど内心で滝汗を流している状況かバレまくりの更新です。
どうしてもお伝えしたいことがありますので、ギリギリになってもお構いなしにまいります。(大阪行きのバスの乗車時間があと3時間後に迫っている…)
本建て正藍染の仲間達
今回の展示会は、同じ師匠の元で藍染めを教わった仲間たちの作品が集います。
栃木県佐野市で藍染めの工房「紺邑(こんゆう)」を創設された大川公一さんが、私たちの師匠です。
私たちが大川さんから受け継いだものについては、7月8日(土)のトークセッションでお楽しみいただきたいので今は詳しく触れませんが、とにかく「いい加減なことはするな」と言葉と態度で教わりました。
だから、今回集う作品も本当に丹精込めて染め上げられた、正直な物ばかりです。
今、効率重視で妥協しようと思えば、いくらでも時短のための工夫ができる時代です。
化学薬品、化学染料、簡単に速く染めるための資材は色々と開発されてきました。
だけど、「本建て正藍染」ではそれらを使いません。
昔の人がなぜ藍染めをしていたか。
どのように藍と向き合っていたか。
そういうことを大切にしながら、十分に時間をかけて染め上げ、極力色落ちしない堅牢な色に仕上げます。
時代の荒波からこぼれ落ちた取り組み
均一な品質のものを、できるだけ早く効率的に、大量に作る。
そういうものづくりと商売の流れが顕著になったのは、太平洋戦争が終わってからのことだと教わってきました。
確かに、そのあたりからさまざまな伝統が途絶え、いろんな事がわからなくなっていることを、折に触れ痛感しています。
大量生産品を安く手に入れられるようになったことで、みんなの暮らしの水準が素早く底上げされたことは感謝していますし、恩恵を受けていない人は誰一人いないと思います。
その一方で、もっと大切に伝えられてもいいはずのものが、見向きされることが無くなっていったのも事実です。
その時代の荒波に乗るでもなく逆らうでもなく、飄々と「これは大切だと思う」と察知する感受性で本建て正藍染に辿り着くことになった人が、どんなに手間隙をかけることになってもそれを厭わず、むしろやり甲斐すら感じながら過ごしているという事を、今回の展示会でご覧いただけると思います。
こんなに馬鹿正直な人たちが、およそ20名も集まる藍染め展示会なんて、私は見たことがありません。
この展示会は、そういう点で、凄い展示会です。←これが言いたかった
時代の荒波からぽろりとこぼれ落ちたようなスタンスで、「でも本当はさぁ…」と小さな声でも「伝えたいこと」の灯火を胸の中で消さずにいる。
そんな人が20名も集まるってなんか凄い。
何回言っても足りない気持ちですが、凄いです。(語彙力低下中…)
インスタライブは合計3回
そんな会場から、今回はインスタライブを3回お届けする予定です。
大阪まで行けないという方にも、通販のご案内がありますからぜひご覧いただきたいと思っています。
最初の2回は、主に会場に集まっている作品の紹介をします。
1日目は会場のプテアさんから、選りすぐりの商品をご紹介いたします。
2日目は、簡単なストールの巻き方アレンジをご紹介。
藍染めの効能にあわせた巻き方をすると、夏も冬も快適に過ごせます。
ぜひご覧下さい。
(私は相槌を打ちながらカメラマンを務めさせていただきます。)
/INSTAGRAM LIVE vol.1/
初めての方にも使いやすい手ぬぐい、ふきんなどの小物から、服、着物の帯、タピストリーなどのアート作品のご紹介。
◻︎日にち 2023.7.7(金) ◻︎時間 19:00〜19:30予定
/INSTAGRAM LIVE vol.2/
季節にあわせたストールの巻き方のご紹介。ストールを巻く時のコツや、結ぶだけで、スヌードやケープ、ベストになるアレンジをご紹介。
◻︎日にち 2023.7.8(土) ◻︎時間 10:00〜10:20予定
そして3回目の配信は7月8日(土)14:00〜
展示会会場のプテアさんで行うトークセッションを中継いたします。
このトークセッションでは、司会を務めさせていただくことになっています。
パネリストは、今回の出展者から2名、紺邑藍建て講習会2期生から1名、大川さんの取り組みを書籍化しようと取り組まれているライター1名というメンバーです。
先日、オンラインでメンバーの皆さんと打ち合わせをしたのですが、その時点で既に極上のセッションでした。(録画して配信したいくらいの内容でした。)
当日も、和気あいあいと伝統・藍・これからのことをお話しできたらと思います。
インスタライブは、下記インスタグラムの公式アカウントをフォローしてご覧くださいませ!
各種リンク先
本建て正藍染展詳細ご案内サイト
公式インスタグラムアカウント
公式LINEアカウント
よし、バスに間に合いそうです。
それでは大阪へ向かいます。
作品の実物を見るのは私もこれからなので、物凄くワクワクしています。
よろしければ、サポートをお願いいたします。いただいたサポートは藍農園維持と良質な藍顔料精製作業に活用させていただきます。