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藍と旅 第3回本建て正藍染展

 今回のテーマは軽やかですね。そして、初の東京開催です。
 藍染め石けんシリーズも久しぶりにイベント復帰します。なんだか感慨深いですが、浸ってる場合じゃない。まだ予告の段階なのに…

第3回本建て正藍染展 藍と旅

旅する藍の姿

 今回の展示会のテーマは「旅」。藍染めは旅人に嬉しい機能満載です。ゴールデンウィークの準備に、ぜひお役立ていただきたいのが藍染アイテムの数々です。
 その機能性や歴史のエピソードを、展示会の前日4月19日(金)にインスタライブでお話しすることになりました。メインスピーカーを私が努めさせていただき、サブスピーカーとして姉弟子の齋藤知華(Blue Line)さんにお付き合いいただきます。いろんな引き出しの開きそうな組み合わせの2人で喋りますので、多分まとまりません。そしてその方が楽しいかもしれないと思っています。配信は正藍染展の公式アカウントから行いますので、ぜひフォローしておいてください。

 ちょっとだけ宣伝らしいことを言わせていただくと(いやこの記事そのものが宣伝ですが)、今回、藍染め石けんシリーズが復活してから初めての展示会への出展をさせていただきます。
 旅というテーマになぞらえると、旅先の肌コンディションも快適に保てますよ、みたいな感じです。実際に私は出張に出るときや温泉に出かける時にも、必ずこの石けんを持参していて、どんな場所に出かけても肌コンディションの心配をする必要がないのは助かっています。

 お気に入りのバスアイテムとかタオルなどの肌に直接触れるものに、旅先でも触れていられるのは、ちょっと安心感があります。私の場合それが藍染めだと尚更で、これは藍染の機能云々というより個人的な感覚の話になってしまいますが…
 旅先での非日常を終えるひととき、藍染め石けんでバスタイムを過ごしたり、枕に藍染タオルを巻いたりする。そうすると、アウェー感がふわっと和らぐのです。
 出張先での作業中にも、藍染ストールを肩周りに巻いたり、藍染バンダナを頭に巻いて藍染エプロンで作業したり、藍染靴下で出かけたり、何か身につけていると、ちょっとホームグラウンドに立っているような安心感が得られます。

 でも、そういう心のお守りのような色として楽しんでいただくのも、藍の役割の一つかもしれません。そんなお話もちょっとするかもしれないし、全然違う方へ流れていくかもしれないし、インスタライブはどうなることか全く想像がつきませんけれど…楽しんでいただけるように準備を重ねてまいります。

旅に役立つ(かもしれない)ラインナップ

 「旅」をイメージしたラインナップがメインとなる展示会は、藍染というジャンルにおいてちょっと珍しいかもしれません。彩波出版からは、これまでにリリースした藍関連の書籍2点と、藍染め石けん、そして藍100%を膠で固めていただいた墨「藍晶(らんしょう)」をお持ちする予定です。

第3回本建て正藍染展 出展者の顔ぶれ

 これまでに、第1回大阪、第2回桐生と開催し、参加メンバー同士の切磋琢磨にも良い進展が見られ、アイテムのブラッシュアップも少しずつ進んでいます。今回の出展メンバーがどんなアイディアを披露してくれるのか、とても楽しみです。
 以前にも書いたのですが、志を同じくする人たちとの切磋琢磨は本当に重要だと思っています。特に、普段自分の作業場に篭りがちな職人・作家・クリエイターは、意識しないとずっと篭りきりになりがちで…その結果、ぶち当たった壁の越え方が分からないままでいたりすることもありがちで…

 そして、最も重要なのは、期待して待っていてくださったお客様の忌憚のないお声。どんなことをお伝えしたら喜んでいただけるか、どんなものを作ったら楽しんでいただけるか、直接お顔を見ながらお話しすることで初めて分かることも本当にたくさんあります。作り手はやはり、そういうお声を直接伺う機会を定期的に持つことで、大事なアップデートを促していただけるなと自分の経験上で体感しています。

 作り手も使い手も「藍が好きだ」という気持ちで繋がることのできる展示会として、じわじわと続けていきたいと思っているのが「本建て正藍染展」です。人口が多く感度も高い首都・東京での初めての開催は、どんな出会いが待っているのでしょう。楽しみにしつつ、大切に準備してまいります。

 会場となるhako plus(hako gallery の2階です)の公式ページでもご紹介いただいていますので、ぜひご覧ください。
hako gallery 公式ページ


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