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存在だけで価値がある

価値があるってことは、何か価値があるコトやモノを
うみだしてこそと思っていた。
だから、自分に対する評価は、シンプルだった。
価値あることに向けて挑み、努力していること。
そして価値ある成果を出し続けること。
そうじゃなきゃ、自分で自分を決して認めない。
そんな厳しい姿勢で自分を見つめていたって
ことなんだ。

でも、家系を調べてみると、価値を生み出すどころか、
周囲に迷惑ばかり、かけている人がいる。
その人のせいで、家族が被害を被り、
嫌な気持ちになってしまうんだ。
家族にとって、不安と心配の震源地みたいになっている。
そんなどうしようもない人が必ずいるんだ。
そんな鼻つまみモノにはなりたくない。
そう思ってやってきた。

でも、自分が、そういう立場になって、
鼻つまみモノになって、考え方が180度変わったんだ。
家系の鼻つまみモノは、周囲の家族の不安や心配、
恐怖心を体現する。そういう役割を担っている。
そういうことなんだ。
周囲の家族の悩みや苦しみを一身に背負う。
そういう責任を負っている。そういうことなんだ。

だから、鼻つまみモノのおかげで、
周囲の家族の苦悩や不安が軽くなっている。
その分、周囲は頑張れる。
これは至極当たり前のことなんだ。

家系の鼻つまみモノである今の自分を、
こけ落とすこと、罵倒することは簡単である。
実際に、さんざんそんなふうにやってきた。
でも、自分はまったく奮い立たないし、
沈み込むだけで、効果は最悪だった。

そんな自分に、「存在だけで価値がある」
って伝えてあげたら、救われたんだ。
なんだか楽になっちまったんだ。
こんな迷惑ばかりの自分が家族のために
なっているって、そんなあり得ない視点に
救われたんだ。きっと自分みたいに、
ご先祖の鼻つまみモノもまた、救われている。
楽になっている。なんだか、そんな気がする。

もしそうだったら、やっぱり
「こんな見方でいいのかもしれない」
そんなふうに思ってしまうんだ。

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