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家庭内徒弟制度

徒弟制度とは、中世ヨーロッパの都市における
ギルドの内部で,後継者の養成と
技術的訓練を行うために,
また同時に職業的利益を守るために
存在した制度のことをいう。

親方-職人-徒弟という身分秩序を構成し,
徒弟になる年齢は 10~16歳で,
期間はおよそ2~8年程度であった。

親方の家で寝食をともにし,技術を修め,
さらに3年間ほど職人として働いたのち,
「親方作品」を提出して試験に合格すれば
独立の親方となることができたという。

自らの意思で徒弟制度に入ってゆくのは、
理解できる。目指すモノが明確だから、
理不尽にも耐えられる。
期限が来たら独立できるからやれる。
そんな気がするんだ。

しかし、家庭内に師弟関係ができている。
家庭内に徒弟制度ができている。
これは意識していないだけに、
そして期限がないだけに、厄介なんだ。

親子関係が、親方と徒弟、師匠と弟子みたいに
なっている。
無意識に自分の子に対して、徒弟のように、
弟子のように接している。
子が親の言葉を親方の言葉ように受けとっている。
これが問題なんだ。

親がいうことをきちんと聞く。
いわゆる良い子なんだ。
かわいい子なんだ。
だから、子が上手くいかない時は、
親は責任を感じ、罪悪感を感じるんだ。
子どもも親に頼りきってしまう。
気づかないうちに、そんないびつな関係になっている。

ギルドとは違い、家庭では期限もない。
だから、いつまでも独立できない。
そんな依存関係が続くんだ。

子が親に反発してくれたり、言うことを
聞かなかったり、親子関係は、それくらいが
自立していて、健全なんだ。
そして親も子も自由で楽なんだ。

親の言うことを完璧に聞いて、
実践して、悩み苦しんでいる。
そんな子どもが、反発する。
言うことを聞かなくなる。自分を主張する。

そこから、本当の関係がはじまるんだ。
辛いけど寂しいけど、嬉しい。
そんな新しい関係がはじまるんだ。

家庭内に申し分のない、
優等生がいるならば、要注意である。

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小田島裕一「オダジ」

札幌にて15年間中学校教師として勤務。青年海外協力隊参加を機に退職、ウガンダ共和国にて2年間、青少年に野球指導を行う。指導したウガンダ高校生は、2008年に札幌ドームでの親善試合に招聘された。著書に「日本人という生き方」が ある。㈱インディヴィジュアル 代表取締役
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