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否定されたくない強烈な思い

何か新しいことを始めること。
これが本当に嫌である。
いや嫌じゃない。恐いんだ。

初心者だから、誰かに教えてもらう。
そんな必要がある。
これが、本当に嫌なんだ。

できない自分を、
懇切丁寧に優しく教えてくれる。
そんな人に教わるなら幸運である。
素直に指導を受け入れて楽しくなるんだ。

でも、やっぱり出逢うんだ。
できない自分を、小馬鹿にしてくる。
そんな嫌なヤツに。できないで、
うろたえている。
そんな自分を、否定してあざけり笑うんだ。

そんなヤツに指導を仰いだら、
もうやってやれない。やめてやる。
なめんなよって、
そんなふて腐れた感じに
なっちまうんだ。

なぜに、できない自分をそんなに
バカにされたくないのか?
なぜに、未熟者の自分を
守ろうと必死なのか?
そのあたりがよくわからない。
そんな自分だったんだ。

でも、あらためて考えると、
やっぱり自分がやらかしていたんだ。
とんでもない非礼を
悪気もなくやっちまっていた。
そんな自分だったってことなんだ。

家族の中の誰かを強烈に見下げていた。
ばかにしていた。
いつも批判を繰り返していた。
努力をまったく認めていなかった。
そんなどうしようもない
自分だったってことなんだ。

自分の得意分野の窓口から見つめて
批判していたんだ。
「経験が足りない」とか
「今まで何やってきたのか」とか
「いい歳して何している?」とか
辛辣な評論家になっていたのだから、
自分は、どうしようもないクズ野郎なんだ。

そんなクズ野郎は、恐いんだ。
自分が身内にしていることを、
他人にされることを。

ただそれだけの理由で、
新しいことに挑めなかった。
初心者になることが怖かった。
本当に情けない。
そんな自分だったってことなんだ。

自分みたいな残念なヤツは、
家族から他人から、
否定、批判、罵詈雑言
浴びせられても仕方がない。
当たり前である。
受け入れるしかないんだ。

自分がなぜにこんな恩知らずの
ばか野郎になっちまったか。
その理由はわかっている。
でも、それも受け入れるんだ。

そして自分が変わるんだ。
気づいた瞬間から変わるんだ。
もう後戻りはできないんだ。

そうやっているうちに、
他人に見下されたくない、
否定されたくないっていう
でっかい恐怖心が取れるんだ。
そのためにもやっぱり変わるしかないんだ。

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