WEBメディア会社を退職し、住所不定の住職になります。

こんにちは。稲田瑞規(@andymizuki)です。

最近はこんな顔してますが、リアルエロ僧侶ではありません。

ご報告!2018年3月をもって、株式会社インフォバーンを退職することになりました。「僧侶兼サラリーマン」という形で二足のわらじを履いてきましたが、4月から「住所不定の(副)住職」になります。


「インフォバーンってなんの会社?」って言われたら一言で説明は難しいんですけど、いうならば、WEBメディア・マーケティングの会社です。

(こんな感じの会社です。)

でもまさか、こんなに早く会社を辞めるとは、僕も想像していませんでした。1年半前の自分は、編集もメディアもマーティングも何も知らなくて「編集者って何も仕事してなくないですか?ライターの方が偉くないですか?」とか真顔で言ってる、世間知らずのただの失礼な奴でした。

そんな僕はインフォバーンと出会って、バーンと人生が変わったのです。


"思い込み"で内定後、京都支社でアルバイト。

君、編集者に向いているよ

そう言われたのは、2016年の5月のこと。就活中にインフォバーンのとある編集者さんと話す機会があり、当時書いていた「モーニング娘。の歌詞を仏教的視点から解釈する」ブログを見せたときのことです。

この言葉が転機でした。思い込みの強さと人を疑わないバカ正直さが取り柄の僕は、編集とは何かも知らないまま、"自分は編集者の才能がある"と信じ込み、会社へアポなし訪問を敢行し、しつこく社員にメールを送りつけたりした結果、面接で「行動力が異常に高い」という評価をもらい、ついには内定を獲得してしまったのです。こわい。

内定をもらった後、半年間はインフォバーンの京都支社でアルバイトをしていました。「macってどうやって起動するんですか?」レベルのポンコツだったので、メディア運営の基礎中の基礎を叩きこまれました。たまに僧侶ライターとして記事を書かせてもらったこともありました。


東京本社に新卒入社、そしてHENTAIへ…

新卒として入社してからは、主に、自社メディア(GIZMODOとかLifehackerとかROOMIEとか)の広告商品を考えたり、媒体資料を作成したりしていました。

インフォバーンの先輩方や同期は、エッジの効いた面白い思考をする人ばかりだったので、毎日新しい刺激がもらえるような環境で過ごしました。会社には尊敬している方や大好きな方がたくさんいます。

じゃあ、なぜ退職を決めたのか。

一言でいえば、「僕はお坊さん」だからです。

小学校の卒業文集には「将来の夢は、立派で面白いお坊さんになること」と書いてしまったもんで、いつのまにか頭の中が仏教にちなんだ妄想でいっぱいになっていました。

最近は、ギャルを見て「釈迦だ!」と思ったり、いい感じに頭が仕上がってきたんですよ。

そうして日々浮かんできた妄想を、サラリーマンしながら少しずつ形にしてきました。

例えば、地元と檀家さんを巻き込んで"寺主制作映画"を企画し、お寺ミュージカル映画祭「テ・ラ・ランド」を開催して、住職(父)と説法ラップバトルなどしました。その結果、ねとらぼに取り上げられて盛大にバズり、

京都の田舎のお寺に、テレビの取材が沢山来たり、100人を超える老若男女が集まったりしました。

あとは、ブッダの人工知能"釈迦Alpha"を考案して仏教の未来を妄想するSFコラムを書いたり、

こうした活動から、「仏教・お寺・僧侶はもっと面白くできるんじゃないの?」と可能性を感じ始めたわけです。


僧侶として他人の心に寄り添うという点では、生きづらさを抱える人のためのカルチャーメディア「DON'CRY」を仲間と立ち上げ、読者の心に刺さるコンテンツとはなんなのか、毎日のように編集部員と膝を突き合わせて議論していました。その結晶がこの1.2万RTの記事なのではないかと…(注意:ド下ネタ)

そんなこんなで各所から執筆依頼などをもらうようになり、社外活動が増えてきたところで、もうこうなれば「100%で僧侶したい」と思ったわけです。


とはいえ、「僧侶」なんて言っても、到底一言ではいい尽くしがたい、めちゃ深淵な領域。そこで、何か一つ突破口としてのテーマが欲しいと思い、仏教を紐解き出てきたものが、

「HENTAI」

でした。「すべての存在は実態を持たず移りゆく」そんな仏教の思想を落とし込んだ結果、僧侶とは当たり前を疑い、変化を受け入れ、自ら変化を起こしていける、いわゆるゲームチェンジャー、つまり「変態-HENTAI-」なのだと思ったのです。

「未来は僧侶という名のHENTAIから生まれる」

これが僕の脳内ワクワク物質です。いつの時代も、最先端とは本質。そして本質を突き詰める営みこそが仏教なのだと思います。新しい価値観をぶつけ続ける"ロックンロール"の概念と似てます。

「は?お前起業家のくせに、ホリエモンの本読んでないの?」と言うのと同じニュアンスで、「は?お前イノベーションとか言ってるくせに、般若心経そらで唱えられないの?」って言いたくないですか? 僕は言いたいし、そんな未来にしたい。つまり、僧侶をイノベーターのモデルケースにしたいんですよ。奈良時代にいう「鑑真」です。

そこで、若輩なりの視点から、まずは「仏教」というソフト、「寺」というハード、「僧侶」というプレイヤーが混在するカオスな日本の"仏カルチャー"(あえてカルチャーと呼びたい)を時代に合わせて「編集」したいと思っています。


こんな感じで、まだ自分のこと現在進行形で編集者だと思い込んでいるのですが、その「編集」という概念を教えてくれたのは他でもない、インフォバーンでした。一般的にコンテンツ制作に使いがちな「編集的思考」も、アウトプットの形式を変えればイノベーションまで起こせる、という教え(信念)です。その信念だけは勝手に受け継いでいます。
(お仕事でこんな記事も書いていました。)

こうして振り返ってみると、常に時代の最先端で「編集」し続けてきたインフォバーンに出会い、短い間ですが共に時間を過ごせたのは、本当にありがたいご縁でした。先輩方、同期の皆、本当にありがとうございました。


住所不定の副住職へ、そして改名のお知らせ…

今後は、副住職として実家の京都のお寺の手伝いもやるのですが、基本的に寺には住職(父)がいるので、僕の出る幕はありません。なので、フリーランスとして僕のできるお仕事を探さないといけないのです。

東京の方に面白そうな仕事の話があるけど、家賃払うお金ないし、仮にも副住職だから住所は京都の実家に置いておきたいし、どうしよう…と考えた結果、

"定住しない住職"

になることにしました。半ば勢いだけですが、各地の居候先を転々と移住していく「移住する住職」ってよくないですか? 遠くの方に住んでいる檀家さんもいるし、定住しないのすごくよい!

割と真面目な死活問題でもあるので、どなたかジリ貧ノマド僧侶に、お仕事と居住地をくださいお願いします。

できる仕事は、企画・ライター・編集・僧侶です。過去の執筆リストはこちらにあります。今のところ、連載という形でお仕事いただけそうなのはこんな感じです。
・KADOKAWAさんのWEB媒体
・ROOMIEさん(打診中)
・株式会社人間の編集部さんお抱えの諸々のメディア(打診中)

ドンクライでの編集・執筆とか、佐伯ポインティくんのメルマガ連載は引き続きやっていきます。


そして、このタイミングに乗じて改名します!!!!

今までWEBに出してた「いなだみずき」という名前から、僧侶の名前である「稲田ズイキ」に変えます(漢字は一緒)。名前のアドバイスをくれた、改名のパイセン・佐伯ポインティくん曰く、「稲田は漢字の方が稲中卓球部感があっていい」とのことです。意味不明でしたが笑顔で受け入れました。

ちなみに、正式な僧侶の名前は「稲田ズイキ・カクレンジャ・ニンヨ」といい、忍者戦隊カクレンジャーにあやかって自分で勝手に名前を決めたら、師僧(父)にマジギレされたという話があります。反省して由来を考え直しました。

ではでは、そんな稲田ズイキをよろしくお願いします。


卍 仕事のご相談や坊主と話したいアレコレなど、何でもご連絡ください 卍
メール:imizuki0323@gmail.com
Twitter:andymizuki Facebook:稲田瑞規 お寺:京都の月仲山称名寺

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This is (not) お布施.

うほおおおおお南無うううううう
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稲田ズイキ

コメント5件

西原さんありがとうございます!いやいやいや、多少の荒波も航海してみます!!
個人的には、スタジオジブリの鈴木敏夫さんの「半径2メートルの禅問答 喫茶去」という禅僧との対談企画が面白くて、最近対談のPodcastばかり聞いてます。仏教面白い。いつか、いろいろ教えてください。
それは初耳でした!鈴木敏夫さんの禅の話、聞いてみたいですね〜。西原さんに教えられる立場にあるか謎ですが、面白いものが見つかればすぐにお教えします!
~ミッドナイト念仏in 御忌~ももう直ぐですね。毎年参拝しています。
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