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いつかやりたい奇ゲー(奇妙な世界観のゲーム)

20を過ぎてからゲームを始めると、昔のゲームに限って興味をもち始める、そんなにわかゲーム好きのエイです。

YouTubeなんかで「奇ゲー」と検索すると、世界観が面白いゲームがたくさんヒットするんですが、ご存知でしょうか。

この「奇妙なゲーム」、略した「奇ゲー」は、ハマる人はハマる、一種の中毒性を持っています。


今回は、そんな「奇ゲー」の中でも、特に面白い、これはやってみたい、と思ったゲームを語っていきます。


どのゲームも、ホラーかというと、ちょっと微妙です。

しかし、雰囲気はホラーチックなものが多いので、「ホラーものについて語りたい」のマガジンに入れさせていただきました。


お時間よければ、お付き合いくださいな。


歪な機械のモノクロ世界
ガラージュ

奇ゲーばかりを取り扱っているユーチューブチャンネルで出会ってから、ふと思い出すことが多くなったのが、このゲームです。

どんなに辛くて悲しいこと、悔しいことがあっても、このゲームを思い出すと、感情が全てゼロになるんです。


物語は、とある人物が近未来的なメカによって、精神世界に飛び込むところから始まります。

無機質で歪な機械たちが暮らす、灰色の世界。

ドブとレールとカラクリだらけの世界。

そこで主人公の機械を操作しながら、次第に世界の謎に迫っていきます。

ガラージュ

歪な機械の姿の自分たちと、艶かしい人間の体をもった存在たち。

両者のつながりが、主人公を元の世界へ戻す鍵なのです。


白黒、灰色のモノトーンのデザイン、淡々とすぎてゆく展開。

歪な姿でありながら、人間臭くて優しい登場人物たち。

この世界に浸るだけで、不思議な心地よさを感じます。


ちなみに、アプリ版が開発中とのこと。

身近にガラージュの世界を堪能できるなんて……夢のようです。


異形の存在たち、意味深な言葉、荒廃した世界、罪
バロック

バロック

大熱波、と呼ばれる大きな災害により、荒廃した世界が舞台のゲームです。

災害の影響により、登場人物たちは、異形の姿をしています。

角が生えていたり、首が伸びていたり。

彼らはそろって、意味深な言葉を主人公に投げかけます。

主人公はやがて、背中に翼の飾りを背負った「上級天使」と呼ばれる存在により、「神経塔」という塔を目指すこととなります。


異形の存在たちの、どこか悲しいデザインや雰囲気。

「上級天使」「神経塔」「感覚球」などの用語。

「心臓の種」「判明骨」「愚者の結晶」などのアイテム。

言葉一つ一つが、グロテスクなようで美しい。

それゆえ心地よいのが特徴です。


戯曲のような節回しのセリフも面白さの一つです。

「人に罪があるというのなら、それは、己だけの視座で世界を見ることだ。そうは、思わぬか?」

「ぼくたちは狂っている。きみのせいでぼくたちは狂ったんだよ」

「いいよ、それできみが救われるなら…でも、ぼくは…いや、いいよ。本当の気持ちなどわかりはしないから…。」

意味深で切実、ドラマチックで、悲しい。

バロックは、言葉の魅力に気づかせてくれるゲームでもあります。


夢をさまよう、物言わぬ少女
ゆめにっき

ゆめにっき2

「ゆめにっき」は、主人公の少女を操作して、夢の世界を探索するホラーゲームです。

雪降る世界や、ネオンライトでいっぱいの世界、宇宙船のような世界など。

実に様々で突拍子もない世界を、練り歩きます。


登場するキャラクターは、一言も喋りません。

主人公もしゃべりません。

話しかけても、妙な機械音を発する程度です。


主人公は夢の世界で「エフェクト」と呼ばれる、様々な能力を獲得します。

動きを止めたり、雪や雨を降らせたり、笛を吹いたり……。

さらに、包丁を出現させるエフェクトもあります。


主人公は包丁でキャラクターを刺すことができます。

しかし、大抵の場合、マップを移動すれば、キャラクターは何事もなく元に戻っています。

包丁を振り回しても、多くのキャラクターは無反応です。

倒れても、それっきりです。


淡々とした世界の中、最後のエンディングにたどり着いた時。
あなたは涙するでしょうか。
笑うでしょうか。
怒るでしょうか。

それとも、ただ無言で、彼女を見つめているのでしょうか。


考えだすと止まらない、だけど、考える必要があるのか、それすらもわからない。

中毒性に溢れた、不思議で奇妙なゲームです。


プレイしやすいCG版も、おすすめです、そしてやりたい。


まとめ:奇妙、それが愛おしい

今回は、『ガラージュ』『バロック』『ゆめにっき』をご紹介しました。

一見バラバラな世界観の3つのゲーム作品ですが、実は一つ大きな共通点があります。

それが、キャラクターたちへの、素直な愛おしさです。

可愛らしいものといえば、うさぎやネコ、ハムスターなど、ふわふわだったり、目が大きくうるうるしているようなものを想像するでしょう(ちなみに私はトイプードルとうさぎが大好きです)。

この3つの作品には、そういったいわゆる「可愛らしい」ものは登場しません。

だからこそ、先入観なしに、本能的な部分だけで、キャラクターを愛おしいと思える、素直な愛しさを感じます。


どのゲームも難易度が高く、手に入れることが難しいものもあるので、私はまだ、足踏み状態にあります。

しかし、どうにかタイミングを見つけたら、ぜひ買って、プレイしてみたいものだなぁ、と思います。


みなさんの、心から愛おしいと思える、素敵なゲーム作品は何ですか?


エイでした。


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