ウマ娘プリティーダービー season3 総評

10月から放送されてきた、「ウマ娘 プリティーダービー season3」が最終回を迎えました。
今回は、僕の視点で感想をまとめていきたいと思います。
できるだけフラットな立場で述べていきたいです(笑)

⚠️注意⚠️
このnoteには、ネタバレも含まれます!!!
アニメ未視聴の方はブラウザバックを推奨します!!!
また、これは全て個人の意見です。



というわけで、始めさせて頂きます。
今回のアニメを一言でまとめるならば、

群像劇としての、新しいウマ娘

であると考えます。
ではまずは、こうすれば良かった!という点から。

・群像劇であるが故の不足
今回は前作と比べると、多くのメインキャラクターが登場します。
これは作劇の方法によって、凄く味が出てくると思います。しかし今回は時間が少ないためでしょうか、全員のドラマは描けていないように感じました。
サトノクラウンの海外レース、サトノダイヤモンドの凱旋門賞をあっさり終わらせたというのがその代表例です。
尺の都合を考えると、仕方がないとも言えそうですが、それではドラマが中途半端になってしまいます。そこは少し?と思いました。

続いて良かった点を。

・ウマ娘の引退に関する描写
やはりこれが多くの視聴者の方にインパクトを残したと思います。
競技からの引退というのは、競走馬に限らず、現実のスポーツ選手にも避けることの出来ないものです。
ウマ娘の引退についてアニメで細かく触れたのはおそらく今回が初めてです。
ゴールドシップの引退から始まり、モブウマ娘の引退の描写、そしてキタサンブラック。
これまでの描写の積み重ねがあったからこそ、キタサンブラックの演出が際立つと考えます。
3期のメインテーマと言っても過言ではない、この引退について。
これには色々な意見があると思いますが、私の意見として、いずれどのウマ娘にも訪れる引退というものをこういう形で描き切った制作陣の皆様には頭が下がります。

・作画の美しさ
これに関しては語ると長くなりますので、私からはCGについて。
2期のCGは少し不自然に思えるところもありました(それでも凄く綺麗でした)。
今回は2期を遥かに上回るCGの滑らかさに感嘆しました。
通常の作画は言うまでもなく、大変美しかったです。

では最後に。
3期はSNSを見ていると、賛否両論のように感じました。
例えば、「レースシーンの心理描写が少ない」というものです。
これに関して、私は個人的に心理描写が少ないことも作戦の1部なのかもしれないと思いました。
僕が尊敬している脚本家で、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」「葵徳川三代」を執筆されたジェームス三木さんは、次のように仰っています。
「そもそも最近のテレビは、ドラマでもニュースでも説明し過ぎなんですよ。ワイドショーだって、解説が多すぎる。あんなものはいらないと思います。見る人の想像力を奪ってしまうからです」
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/diamond.jp/articles/amp/14147%3Fpage%3D4%26usqp%3Dmq331AQGsAEggAID

キタサンブラックたちの表情や、息遣いで「このウマ娘はどういうことを考えているんだろう?」
と想像するのも視聴者の役割でもあり、楽しみでもあるのではないか?と考えます。

私は今回のアニメの全てを肯定するわけではありません。ですが、全てを丁寧に見ていればきっと好きになれる作品だと思います。

という感じです。
全て私個人の意見です。
色々な意見の中の、僕個人の意見です。

最後になりますが、このアニメに携わったスタッフの皆様、声優陣の皆様、馬主の皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございました!!!

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