早く描く練習2 ・正確に描く練習をする

直すことを前提に描いているから遅い

絵を描くときに時間がかかる原因の2つ目は「正確さ」です。
正確に描けたら直さなくていいので時間がかかりません。
だから正確に描く力をつける練習が必要です。
正確さは集中力に関係があります。
ボールを的に当てるときのように狙いを定めて描きます。
適当に投げて偶然当たるのを待つのではなくて
意識を集中して狙いを定めて投げるように、
仕上がりの線をしっかりイメージして描きましょう。
無意識になんとなく描いている人が多いです。
意識を集中するだけで仕上がりは変わります。
自分の集中力をコントロールして描く練習をしてください。
正確に描くための練習=早く描く練習です。
練習のポイントを3つ紹介します。

正確に描くためのトレーニング・3つのポイント

⒈アタリをつけない
⒉  時間をかけないでたくさん描く
⒊線の本数を制限して描く


⒈アタリをつけない
「アタリの線=補助線」に頼らないで描く練習をしましょう。
アタリに頼っていると線をコントロールする精度が上がりません。
バランスが合わないと思い込んでいる人が多いけどなくても描けます。
ぼくも受験生のときアタリをつけてクロッキーをしていたけれど、
3浪の友人がアタリをつけないで描いているのを見てやめました。
講座の受講生にも一番初めにアタリをつけないで手を描く方法を教ていえますが
アタリをつけなくなることでバランスが悪くなることはありません。
作業が減るから時間がかからなくなります。
時間をかけて精密に描くときや、バランスが合わせ難いときは使うけれど、
できるだけ使わない方が時間がかかりません。
ポイントは長い線で描くことです。

⒉  時間をかけないでたくさん描く
練習の時間が1時間あったら「1時間×1枚」よりも「5分×12枚」描きましょう。
「細部を表現する力」や「修正する力」をつけるなら時間をかけて描く必要があるけれど、「早く描く力」をつけたいときは短い時間で正確に描く練習です。
何度も修正して正確に仕上げる力と、正確な線を描く能力は違います。
自分に必要な能力を伸ばすためのトレーニングをしましょう。
瞬発力をつけたいならゆっくり長い時間ジョギングをするよりも
短距離を全力で走る練習をした方がいいのと同じです。
限られた時間の中で必要な線を見極めたり、
効率がいい手順を探し出す力を鍛えるのです。

⒊線の本数を制限して描く
普通のクロッキーは時間を制限しますが
ぼくは線の本数を制限して描く方法を提案します。

線の数に制限があると適当に描いていたら中途半端で終わってしまいます。
だからどこから描くのか、何を描くのかを探すようになるから
観察する時間が増えます。
そして間違えないように一本の線を丁寧に大切に描きます。
それが線の集中力です。
この方法で描くといつも自分がいかに適当に描いていたのかがよくわかります。

早くなれば上手くなる

上達が早い人は描くのも早いです。
初心者は上手になりたかったら時間をかけて密度をあげる練習よりも
クロッキーで集中して枚数をこなした方が早く上達します。


9月22日に新宿・おとなの美術室で早く描く練習の方法に絞った講座を開きます。記事を読んでよくわからないところ、練習をしてみたけれどそれで合っているのかよくわからない人、そもそも自分に合った練習がわからない方は相談の時間も作るのでぜひご参加ください。

最後まで読んでいただいてございました。

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