見出し画像

早く描く練習1 消し方の練習

時間がかかる原因は消しすぎ

描くのに時間がかかるのは消しゴムを使い過ぎているからです。
なるべく消さないことが早く描くコツです。
消しゴムの使い方はタイミングと順番です。

「消し方」は「直し方」=改善の技術です。
直し方が分かれば失敗を怖がらないで、落ち着いて描けるようになります。
不安や焦りがあると冷静に観察できません。
技術より心の問題で描けない人もたくさんいます。

次に紹介する3つのポイントを心がければ
描くのにかかる時間は半減するはずです。

消しゴムを使う3つのポイント

​⒈全体像が見えるまで消さない
⒉間違えを見つけるまで消さない
⒊描き直すまで消さない

⒈全体像が見えるまで消さない
 全体像が現れるまで消さないでください。消すタイミングが早すぎるんです。
「絵」も「文字」も線の組み合わせで形ができています。
バランスは複数の線の組み合わせの問題です。
だから作業が進んで線と線の組み合わせができるまで間違えは分かりません。
どこがどう違うのか確かめてから間違いを直すから改善ができるんです。
何が違うのかわからない段階で消しても改善はできません。
だから全体像が現れるまで消しゴムは使わないこと。
もしくは描き始めて15分〜30分は絶対に消さない。
間違えたら上から正しいと思う線を重ねて描きます。
何度も描き直して邪魔な線が増えてわかりにくくなったときに
必要な線だけ残して消すのが効率の良い描き方です。

⒉間違えを見つけるまで消さない
全体像が見えたらどこが違うのかよく「観察」して間違えを探します。
観察の方法はこちら→【観察の3つの方法と4つの視点】
バランスを損ねている原因を見つけるんです。
原因を特定して違うところだけを直せば良い。
正しい線まで消す必要はありません。
「誤差」を確かめて無駄なく作業を進めるために、
しっかり確認=観察をしましょう。

⒊描き直すまで消さない
 正しい線を描きなおしてから間違えた線を消します。
描き直す→消すの順番です。
先に消すと基準の線がなくなるからミリ単位の誤差がわからなくなるからです。
画面の中に描かれた世界は縮小されていることが多いので
1ミリに1センチ以上の意味があることが多い。
わずかな「誤差」が大きな違いになる。
コンマ数ミリの誤差をキャッチするために
間違えた線を残す必要があるのです。


間違えてもいい

練習は消せない画材で描くのがおすすめです。
鉛筆やデジタルはどうしても消したくなるから
サインペンやボールペン、万年筆や筆ペンもいい。
一発で決めるつもりで描いて、間違えたら新しい線を重ねる。
間違えた線を残したまま描くことになれるのが大事です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?