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キリンとnoteがコラボした「#あの夏に乾杯」投稿コンテストの審査結果を発表します!

7月8日から約1ヶ月半、みなさんの “あの夏” にまつわるエピソードを、文章やイラスト、マンガなどで募集した「 #あの夏に乾杯」投稿コンテスト。期間中(7/8-8/31)には、なんと4,137もの作品をご応募いただきました!たくさんの素晴らしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査員3名とキリンビールnote編集部による選考の結果、下記のように受賞作品が決定いたしました。

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審査員賞(スイスイさん)

はじめてこの作品を読んでから、わたしの記憶にこの「あの夏」が存在していまい海馬が混乱しています。群を抜いて最高でした。まず、絶妙な余韻を残す「あの夏」の苦しいほど愛しく澄んだ世界の描写。そこからの、まさかの、その夏を包み込んでしまう現在の夏の描写。そこに差し込まれるクラフトビールという、これ以外はありえないような適切なアイテム。クラフトビールのように、ラフで味わい深いこの夫婦ならではの、これから何百回も重なっていきそうな乾杯の景色が、「先輩」とは叶えられなかったであろう特別な余韻を残して、わたしは文章を読んだのかビールを飲んだのかわからず、一生読んで味わい続けたいと思いました。(スイスイさん)


審査員賞(浅生鴨さん)

今回のコンテストの募集テーマは「あの夏に乾杯」だった。ところが山下英子さんの『借りたままの、5ポンド』には、夏も乾杯も出てこない。そう、まるで出てこない。なにせ9月のエディンバラ、しかも夜が舞台なのだ。僕の知る限り、この季節のエディンバラはどちらかといえばちょっと肌寒いくらいの気候でとても夏とはいえない。それでも僕はこの作品に、あの夏への乾杯を強く感じたのだった。「あの夏に乾杯」。それは毎日が輝いていた時期のある一瞬、それもあとから振り返ってみれば、もしかするとあれが人生を大きく変えたのかもしれないと感じる一瞬を切り取って回想することなのかもしれない。だからその日、強引に貸し付けられた5ポンドが大きく人生を変えたこと、厳密に言えば人生そのものではなく、人生との向き合い方を変えた瞬間は、やっぱり「あの夏に乾杯」なのだ。この作品を読みながら、僕はそんなことを感じていた。文章のリズムも歯切れよく、細かく具体的な単語を入れながらも、コンパクトに話が展開していく書きっぷりも好きだった。(浅生鴨さん)


審査員賞(りょかちさん)

読めば読むほどていねいな作りに感動し、背筋が伸びる作品でした。一方で、絵柄がとっても可愛くて、何度もぼおっと眺めていたい気持ちにもなります。コンパクトなお話なのに、それぞれのキャラクターと関係値が理解できてしまうストーリーの秀逸さと、細部にまで血が通ったセリフの工夫(先輩の口調かわいい)が素敵。二人のこと、この数分の読書体験の中でとっても愛おしくなってしまいます。最初の「今日のお祭り行く?」からラストシーンまでの流れも綺麗で、暗くなっていく街の夏の情景が目に浮かぶようでした。夏の教室で新しい知識にドキドキしたこと、その延長線上に誰かと出会えること、夏の夜に誰かを思うこと。作品を通して、沢山の自分に再会できて、まるでひと夏終えた小学生のような気持ちになれました。そしてラストシーン、「一緒に見れた花火」もいいけれど、「美しいものを見たときに誰かを思い出す」のも花火がくれる”夏の風物詩”ですよね。最後に、花火を見て立ち尽くしていた「あの夏の自分」にも再会して、登場している人物たちといっしょに乾杯したくなりました。(りょかちさん)


キリン特別賞

結婚って、家族って本当に想い出と一緒に変化し、『育っていく』ものなんだな、と気づかされました。ご家族の幸せそうな笑顔や夏の暑いキッチンで料理する様子、缶ビールも汗をかいている・・・お誕生日の光景がありありと浮かび、夏のビールのおいしさがとても伝わってきました。作品のテンポもよく、読み進めるうちに幸せな気持ちに包まれる素敵な作品です。きっとこの作品を読んだ人は家族との時間や思い出、夏の暑い中で飲むビールのおいしさを振り返るきっかけになったのではないでしょうか。あの夏に乾杯、というテーマでコンテストを開催して本当によかった、と思える作品でした。(キリンビールnote編集部・加藤さん)
「ひんやりと吹き抜ける風は、頬の涙のあとを撫で、遠く、遠く未来の一杯まで続く一筋の線を引いた」最後のこの美しい一文を目にしたとき、眼前が真っ白になるような衝撃を受けました。過去を分かち合い赦すこと、未来を夢想し希むこと、それらをつなぐ細く頼りない線を、「今」という小さな点で「乾杯」がつなぎとめている。そんなか弱くも愛おしい人のつながりに胸が打たれました。(キリンビールnote編集部・平山さん)

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各審査員からの総評

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■ スイスイさん

「あの夏に乾杯」について、約4,000件にわたる解釈の景色は圧巻でした。唯一無二の「あの夏」の「あの夏」たる感じを見事に伝えきっている作品がいくつかあり、純粋に楽しんでしまいました。ただ、そんな表現豊かな作品群に対して、「あの夏」のエピソード紹介だけに留まってしまったものも多かった印象でした。

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■ 浅生鴨さん

 応募作品のほとんどはとても面白く、それぞれに味わいがあって、本音を言えば選ぶのはとても大変でした。
 あえて僕が気にしていたことがあるとすれば、その作品の中での書き手に嘘がないか、作中人物は本気なのか、熱量よりも技術に逃げていないかといった点ですが、それはもう枝葉の問題で、書きたいことの幹がしっかりしている作品には細かな瑕疵など吹き飛ばす強い力があるのだとあらためて感じました。
 特に上位に残った作品は、どれが賞を獲ってもおかしくないものばかりで、これはもう良い悪いというよりは、単純にちょっとした文章の好みや、読んだ順番による印象の違いで変わるような僅差でしたが、そうは言っても選ばないわけにもいかないので、悩んだ末に一点を選びました。
 たくさんのすばらしい作品を読むことができて、僕自身にとっても、相当な刺激になりました。応募してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

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■ りょかちさん

コンテスト作品を眺めながら、「乾杯」という言葉が持つ幸福感を再認識しました。乾杯とは、「日常の中にある」「小さな幸せ」なんじゃないかなと思います。今回入賞された作品では、”夏”という季節を、肌触りを多分に感じる表現で描きながら、この「日常の中にある小さな幸せ」がそれぞれ表現されていて、レベルの高さと熱量に圧倒されました。エッセイでなくていい、創作でもOK、もはや文章でなくても無問題な、たくさんの「あの夏」には、目を奪われるようなキラキラが詰まっていました。
皆さんのおかげで、作品を描くことの楽しさ、可能性をさらに噛みしめることができました。心から、ありがとうございます。みなさんの作品を見ていると、過ぎ去ってしまった夏がもう恋しいですね。皆さんの素晴らしい作品と、それらを生み出す熱に乾杯!

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■ キリンチーム

「いつかの夏を思い返せば、そこにはカラフルな景色と淡い思い出があって、そんなシーンにいつも『乾杯』が寄り添っている気がするんです」

コンテストが始まるときに期待を込めてこんなことを書きました。蓋を開けてみれば4,000件を超える投稿が集まりとても驚きました(夏の始まりが遅くてモヤモヤもしましたが)。

甘酸っぱくてほろ苦い「いつかの夏」を振り返る。端的に言えばそんな投稿たちですが、その景色のひとつひとつには想像を軽く超える眩いほどの“色彩”があって、日々集まるnoteを眺めてはパソコンの前でクラクラしていました。投稿した方も、それを目にした読者の方も、いっとき立ち止まり過去を振り返って「僕の、私の人生、結構おもしろいじゃない」と思ってもらえたら嬉しいなぁと、おこがましくも願っています。

そして、やっぱり、誰かと思い出を分かち合うときには「乾杯」はぴたっと合うなぁ、と改めて教えてもらいました。投稿してくれたすべての人たちと乾杯したい気分です。

素敵なnoteをありがとうございました。

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