Live2D作品のメイキング ①パーツ分け解説

はじめまして!デジタル職人株式会社です!

今年の7月から、TwitterやYoutubeで、Live2DやSpineの作品をいくつか公開しているのですが、
制作過程も公開して、"動くイラスト"にたくさんの人に興味を持ってもらいたいなと思い、noteを始めてみました。

今回は、先日投稿した『扇風機と少女』の小ネタやメイキングを解説していこうかなと思います。

投稿した作品はこちらです

夏っぽいものを作りたいなと思い、よくある扇風機に「あ~」と息を吐く少女のアニメーションを作成しました。

このアニメーションの制作過程を解説したいと思うのですが、まずこの2Dアニメーションという分野はなんぞやという疑問があるかもしれません。

テレビで放送されているようなアニメーションはパラパラ漫画の原理で動いています。
1枚1枚少しずつポーズの違うキャラクターを描いて動いているように見せるわけですね。

かわって2Dアニメーションでは、太もも・ひざ・足等、それぞれのパーツの画像を関節ごとや要素で分けて、各々を操り人形のように回転させたり変形させることでアニメーションさせます。

色んな2Dアニメーションのソフトはありますが、どのソフトもたくさんの分かれたパーツの画像を変形させて表現しているという点は同じです。
つまり、イラストのパーツ分けは避けては通れない道ということです。

というわけで、今回の「扇風機と少女」をどのようにパーツを分けたのかを説明したいと思います。

顔の表情周りは以下のように分けています

目の周りはまばたきをするため、結構細かく分ける必要があります。
ただ、実はこの分け方はどちらかというと比較的少ない方で、より綺麗にまばたきを作る場合は、まつげをもっと細分化したり、口パクする場合は歯や口内や口の線画部分等細かく分ける必要があります。
その辺はやりたい表現で必要であればお好みで・・・

髪回りは以下のように分けました

髪は逆に普通のLive2Dモデルと比べると分けすぎですね。
扇風機で揺れる髪というのも一つの見どころとしたかったので、とりあえず束ごとに分けました。
ポイントは、顔の輪郭にかかる髪の落ち影は別レイヤーとして分けておくことです。そうすると、髪の揺れに合わせて影も動かすことが出来ます。
ちなみにLive2Dは、乗算と加算のレイヤー効果が使えますので、落ち影は乗算として制作しておくと綺麗に表現できるかもしれません。

体はこのように分けました

汗は別レイヤーとして分けています。
ほぼ見えませんが、動画でも微妙に汗が流れるアニメーションが入っています。もっと目立つようにした方が良かったかも

上半身は肌の部分と服装の部分で分けていると思いますが、(画像右上部)
これは風によって服のみが揺れているように表現したかったためです。
動画でも肌は動かずに服だけが揺れているのが分かると思います。

ここで一つポイントなのは、腕を肘の関節で分けていないところです。
基本的に肩、ひじ、手首、足の付け根、膝、足首、というように各関節で分けるとその地点で動かしやすいのですが、必ずしも関節で分けることが正しいわけではありません。

パーツを分けると継ぎ目・境界が目立ちやすいという点があります。パーツの境界は画像をぼかしたり、Live2Dの新しいバージョンのCubism3で追加されたグルー機能を使うと境界が目立ちにくくなりますが、今回は腕は1つの画像で変形させました。一番大きな理由は腕がまっすぐになっているところですね。上下に二つに割った場合に、ひじ関節を繋げるのが面倒だと思いました。

最後に背景です

今回筆者がイラストとモーション共に制作を行ったのですが、背景は普段全く描いていないので血反吐を吐きながら作っていました。

扇風機は羽を3枚用意して、コマアニメで切り替えて羽の動きを表現しています。

その他の部分は、キャラの落ち影と、手前の背景と奥の背景に分けています。
分けた理由は、奥の背景にはカゲロウ等の演出を加えたかったためです。
動画でのカゲロウはほぼ分かりませんが・・・


パーツ分けの量としては以上になります。
イラストの描き手自身がパーツをわけたので、難易度は高くありません。
より難しいのは、他人の描いたイラストを分ける場合です。
元原画が分かれていなかったり、塗り足しを行うときは原画の絵柄に寄せる必要等が出てきます。

パーツ分けは制作者の皆が思っていることかもしれませんが、とてもめんどいです!
でも、その先のアニメーションのために必要なことで、こういうアニメーションにしたいからこういう風に分けよう、という感じに考えながら分けていくのは楽しい時もあったりします。

次回はLive2Dでの制作時のこだわった部分等紹介できればと思います。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

2
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。