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UXD Healthcare2019 in Amsterdam ③

UXteamの蓮見です。

カンファレンス2日目の投稿をしようしようと思いながら、もう帰国して1ヶ月も経ってしまいました(遠い目)。

アムステルダムを訪れて初めて知ったのですが、日照時間がとても長いんですね。夜8時でも昼間のような明るさ!

折角なので、1日目のカンファレンスの後に外をプラプラしてきました。

つかの間の観光と言いたいところだけど、

私は人の行動観察が好きで、
・なぜその行動を取るのか
・その行動をアフォードしているものは何か
・そのアフォーダンスを変えることで人の行動がどのように変化するのか
っていうのをボケーっと妄想するのがたまらなくて、

この日はアムステルダム中央駅という巨大な駅を中心にそこを行き交う人や自転車、道路を走る電車や信号、標識を観察してみたり、街中のゴミ箱周辺特にゴミ袋の色や形状、ごみ収集がされるまでの流れを観察してみたり、ローカルなスーパーに入ってお客さんが取る行動をウォッチしていたり...
その行動に影響しているモノや背景(例えば文化や思想)は何なのか、妄想はつきません。

不審者極まりない行動をしていましたが、個人的にいろいろと収穫はあったので大満足の街探検でした。

写真正面に見えるのがアムステルダム中央駅。ちなみに東京駅は、ここアムステルダム中央駅を参考につくられたそうで、姉妹協定的なのを結んでいるとかなんとか。


さて、お仕事のほうの収穫。


今回の記事ではスピーカーが例に取り上げていた、個人的にも興味深いなぁと思ったものを紹介をしたいと思います。

紹介といっても、こういうところに勝手にURL貼っちゃっていいものか良くわからないので、私の手書きの絵で紹介。


ババーン。


口です。
そして歯です。

そう言われればそう見えてくる。ほーら、段々と口と歯に見えてきた。

あれ?歯に何かついてる!

今回ご紹介するのはこの歯についていてるセンサー(名前は知らない。言っていたのかも知れないけど私の耳には届かなかった)。

このセンサー、歯に取り付けるとことで摂取した食事のグルコース・塩分・アルコール量を検出し、そのデータをワイヤレス通信によってモバイル機器に送信できるのだそうです。

センサーの大きさは2mm×2mmで、構造は2つの金属層に栄養素や化学物質を吸収する「バイオレスポンシブ層」を間に挟んだ3層構造になっていて、
口に入れた食べ物に含まれているグルコースや塩分、アルコールがこのバイオレスポンシブ層に帯びることで、センサーはその物質毎の電気的特性により発せられた異なる周波数の電波を吸収して分析物を検出、測定する作りになっているんだそう。

ふむふむ。

将来的にはさらに広範囲の栄養素や化学物質、生理学的状態の検出と記録を可能にするとか。

食事の管理が必要な患者さんを想定しているそうなんだけど、
患者でなくてもこれで健康管理ができるようになったら更に素敵!

まぁ、見た目はちょっとアレだけど...いや、青のり歯についちゃってるよ的な感じでいうと、ちょっとどころでもない気もしてきたけれど、
私は口内炎が酷くなりがちなので、ここ最近の摂取栄養素を分析・記録してくれて、口内炎になりそうだよアラートで出して事前に酷くならない対策(必要栄養素とか?)を教えてくれたら嬉しいし、
iPhoneのスクリーンタイムみたいに、今週の栄養摂取状態がどうだったから来週はどういう食事を摂るといいよ的な感じでメニュー提案してくれたら素敵だなと思いました。

いろんなことに応用できそうで、またまた妄想は尽きない。
(青のりが歯についちゃっているよ感だけは心残り)


健康って大事だけど、意識して何かし続けるのも疲れませんか?
「自分は大丈夫」っていう正常性バイアスもかかってしまうから、なおさら。

それで、病気になって初めて “もっと健康に気をつけていれば良かった” って思う。

実にわがまま極まりないんだけど、

だって人間だもの。致し方ない(よね?)。

だから、自分で意識して管理したり特別なことをしなくても自然に意識づけされて行動に移してしまっていたという状態が理想だし、

気づいたら健康な状態をキープできていた、なんて素晴らしすぎる!

こういう健康意識系のサービスやプロダクトってデータを取得してユーザに見せるところまで作ってあるのはよく目にするんだけど、そのデータだけを見せてあとはユーザ自身で健康に気をつけて〜っていうところで終わっているものが多くて、健康意識がそれほど高くない人にとっては...なかなか...ね。

データを見ても何が良くて悪くて、じゃあこの結果を元に何をどうすればいいかなんて分からなくて...私たちユーザは素人だからさ。

だからこそデータを見たユーザにどういう行動を取ってもらいたいのか、どうアフォードするかということまでを考えてデザインして欲しいと思うし、私たちも医療分野に限らず、お客様やユーザに提供するサービス・プロダクトをここまで考えてデザインしていかなければならないなと、
そんなことを考えていたカンファレンス2日目でした。


しかし、技術の進歩って凄いですね。2mm四方の小さいセンサーで測定して分析して通信までしちゃうんだから。

こういうプロダクトやサービスって私が知らないだけで世の中には沢山溢れているんだろうなと考えると、いろんな事をもっと沢山知りたいなと思う。

いろんな人と話をして聞いて、多くを見て、体験して、インプットをどんどん増やしたいし、それをチームにそして会社に還元していきたいです。

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