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当時、全米100位の黒人テニスプレーヤーとガチの勝負をした思い出!

急に何で思い出したのか?

それは、30代の前半で、まだ旅行業界で仕事をバリバリしていた頃の
お話です。当時は、ツアーの企画から予約・手配、添乗業務まで、
一連の仕事をしていた頃。

確か、警備会社の最大手、セコムの社員研修で米国のロサンゼルスに
添乗の応援部隊としてLAの高級4星級のホテル(ホテル名は失念)に
滞在していたときの話です。季節は夏季でした。

その前に余談ですが・・・
そのホテルの屋外プールで自由時間があった
ときに泳いでいたとき、プールに常設のジャグジーがあったので
それに浸かって英気を養っていました。

あなたもご存じの通り、LAの夏の気候は乾燥していて、一日のうちで
20℃を下回る時間もあれば30℃を少し超える気温になります。
街を闊歩している人たちの格好を見ると、顕著です。革ジャンを羽織って
いる人もいれば、Tシャツ一枚で余裕の人もいました。

それほど、乾燥していると太陽が当たっている日射しの強い日向と
木々が生い茂る日陰との温度差が、湿気の多い日本では考えられない
ほどの体感になります。

そんな中に、プールで泳いで冷えた身体に35℃程度の強烈な泡を
連続で発射するジャグジーの心地よさはハンパではありませんでした。
そしてジャグジーから上がるとバスタオルが必要ないほど、一瞬で
体中の水分が乾燥して乾いていく感じは爽快でした。

閑話休題、話を戻しましょう。

ツアーのお客様は会議研修で半日こもっている間、添乗業務にうれしい
フリーの時間でポッカリ空くことがあったのです。
先輩添乗員から「ゴルフに行かないか?」と誘われましたが、当時は
100も切れない初心者だったので遠慮しました。

その代わり、ホテルには、ほんとうに素晴らしいオムニコートの
テニスコートがあったので、ホテル専属のテニスのインストラクターに
ご教授いただこうとフロントで申し込みました。

テニスコートに現れたのは、筋肉質だが、引き締まった長身の黒人
プレーヤーでした。しばらくボールを打ち合っていましたが、
「YOUは私にテニスを教えてもらいたいのではなく、試合がしたいの
ではないか?」と突然、言われました。

私は、驚喜してその申し出を了解しました。

そして、ゲームがはじまりました。

時間の関係で、試合は6ゲーム先取(タイブレークはなし)の1セットで
行うことで合意しました。
そうしたところが、何と4-0で圧倒的に私がリード「これは勝てる
かも?」と気を抜いたわけではないのですが、それから追い上げを
食らって結局、5-6で惜敗しました。

試合後、「Thank you so much」と言ったら彼は「It's my pleasure」と
言ってくれました。そうか?自分も楽しんだからこういう言い回し
なのだと合点がいきました。教科書英語では習わなかった。
こういうときの英会話表現を実践英語で学びました。

試合後に聞いた話では、彼は全米で100位クラスのプロテニスプレーヤー
とのこと。普段はホテルでお金持ちセレブの超初心者教えていて、
毎日、ストレスがたまっていたところ、かなり打ち合える私に出会えて
久々に楽しむことができたと喜んでくれました。

あとから考えると、4-0まではお客さんを喜ばそうと手を抜いて
いたのでしょう。しかし5-0にしてしまうと万一のことがあるので
調整したのでしょう。

本気を出してからの彼のサービスは凄かった。それでも最後にポツり
「サーブのスピードはYOUの方が上だった」とお世辞を言って
くれましたが、それは私自身も薄々、感じていたことでした。

暑い夏の思い出で、いつもより長文になってしましましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございます。


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