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一日間箱根一周。(2泊3日)

 僕は八十日間世界一周の主人公、フィリアス・フォッグ卿のような富や名声を持ち合わせいない。故に一周するなら世界よりも箱根だった。
 よく言われる”箱根ゴールデンコース”と呼ばれている観光コースだ。
 箱根湯本を起点にして、登山電車やケーブルカー、ロープウェイで大涌谷を超え、遊覧船で芦ノ湖を縦断する。 
 ちょうど、秋口に旅行へ行きたいと思っていた頃だった。どうせなら温泉に、と立ち寄った本屋の旅行ガイドコーナーを見ていたら箱根が目についた。どうせならロマンスカーに乗ろう、それなら小田急のプランを使おう、せっかくなら箱根も一周してみよう、と話は決まっていった。
 ちなみに旅のお供は従者パスパルトゥーではない。僕の旅のお供に相談すると「いいじゃないですか」と納得してくれた。

小田急トラベルプラン概要。
・二泊三日(宿は箱根湯本の天成園)
・箱根フリーパス(6000円ちょっとで小田急管轄の乗り物が乗れる。)
・諸々キャンペーンの割引も手伝って、一人のスタート予算は36000円ほど。

1日目(箱根にある美術館へ)

11時20分。小田急線新宿駅を出発。(往路フリーパス、ロマンスカー代込み)昼飯、1000円くらい。
ロマンスカーの展望席を取りました。

ロマンスカー



12時53分。箱根湯本駅到着。コインロッカー、400円。

箱根湯本から箱根登山バスで小涌園バス停まで。(フリーパス)

岡田美術館(入館料:2800円、フリーパス優待で2600円)
本命はポーラ美術館でしたが、展示替えで休館中のため、アクセスの良さそうな岡田美術館へ。中国陶器、和製陶器、日本画、浮世絵から縄文土器まで。めちゃくちゃ広く、ゆったり見れる私立美術館。一番の見所は葛飾北斎の春画だった。
館内のセキュリティがしっかりしてて、携帯電話も持ち込み不可だった。

岡田美術館



小涌園バス停から箱根湯本まで戻る。(フリーパス)

17時頃。天成園(宿)チェックイン。


宿内出費
・食事中酒700円
・部屋で酒とおつまみ1500円
・個室風呂優待で半額1100円。

備考
箱根湯本から宿まで荷物を運んでくれる有料キャリーサービスがあるが、13時までに受付が終了するのでコインロッカーに預けるしかない。

2日目(メインの箱根一周)

9時半頃、宿出発。

箱根湯本駅から箱根登山鉄道で強羅まで。(フリーパス)

ケーブルカー1駅、公園下。(フリーパス)

強羅公園。(入園料、500円はフリーパス優待で無料)
公園内を回りながら、カフェで一息。(ケーキセット900円)

公園内上駅からさらにケーブルカーで上を目指す。早雲山まで。(フリーパス)
前日は強風で運休していたので、二日目を箱根一周にして正解でした。

ロープウェイに乗り換え早雲山から大涌谷へ。(フリーパス)
食べ歩き(卵と飲み物、1000円) 
有名な黒卵は4個500円が固定の値段だった。

大涌谷



ロープウェイで下山、大涌谷から桃源台。(フリーパス)

芦ノ湖で船に乗りかえ。桃源台港から箱根町港経由で元箱根港。(フリーパス)

芦ノ湖



箱根神社(往復徒歩)

元箱根港バス停から箱根湯本駅バス停。特急運行。(フリーパス)

17時過ぎ、宿到着。

宿内出費。
・食事中酒800円
・個室風呂優待で半額1100円。
・庭園のアヒルと鴨にエサ100円。
・自分のお土産(1000円)

謙虚な鳩

備考
桃源台港から出てる船の本数が少なく、タイミングを逃すと1時間くらい待つ。時間潰しは湖畔を歩くくらい。港にカフェがあったけれども、お昼のタイミング次第。
箱根神社までは結構歩く(往復)あと写真映えスポットは100mの大行列でスルーが吉。
帰りのバスはめちゃくちゃ混む。箱根湯本駅直通の快速バスがあるのでそれ乗ると楽だった。

3日目(せっかくだから小田原も)

9時半頃宿出発。(チェックアウト)

箱根登山鉄道、箱根湯本から小田原駅。(フリーパス)
コインロッカー、300円。

海を見ながら小田原の市場まで移動(徒歩)

昼飯に海鮮丼。(2500円くらい)

小田原城へ徒歩で移動。(入館料510円、フリーパス優待で480円)
結構、楽しかったのでお城巡りハマりそう。

小田原城



本丸で休憩(酒と食べ物、1000円)

観光しながら小田原駅へ。(お土産、800円)

小田原駅から箱根湯本駅まで。(フリーパス)

時間潰しのコーヒー代とお土産(500円、3000円)
帰りのお弁当と飲み物(酒)。(1800円)

18時45分。箱根湯本をロマンスカーで出発。(復路フリーパス、ロマンスカー代込み)

20時05分。小田急新宿駅到着。

備考
小田原駅周辺の移動はフリーパスでバス移動できるか不明だった。(たぶんできる?)だいぶ歩くので徒歩以外の手段があると良かった。
小田原城はだいぶ時間潰せるし、見どころもたくさん。
帰りのロマンスカーは乗車変更できるが、16時台を逃すと元々の予定の18時台だったので、そこまで需要はなかった。


総括
小学校の修学旅行で知識不足で回った箱根も、大人になってから行くと楽しかった。あらゆる乗り物で流れている地形のアナウンスとかめちゃくちゃわかりやすかった。箱根一周は程よく観光もできてとても良かった。
もちろんフリーパスは優待もあるのでお得だった。地図でみると、「お、ここは一駅歩けそうだな」と思ったところも実際はめちゃくちゃ急な坂道だったりするので、交通費の心配をしなくていいので大変良かった。
各乗り物の係員の方に見せるだけなので使い方も迷わないし、聞くとなんでも教えてくれる。
もし次に行くなら強羅あたりに宿を取ってその付近の美術館巡りもいい。強羅ブルワリーというのも見つけた。

小田原駅の売店でお土産を見てるときに見知らぬおじいちゃんたちが”ういろう”を見つけて「おお!あったあった!ここにあったのか!」と宝物を見つけたように喜んでいたので、僕もつられて初ういろうを買った。
”小田原ういろう”こそがういろうの本家本元で、その他のメーカーのものは紛い物だ、と言わんばかりの主張がパッケージやらパンフレットやらに主張していたのが印象的だった。味も素朴でおいしい。(餡子の乗った餅を食べてるといえばそれまでなんだけども。)これからういろうといえば小田原、外郎家の主張に賛同することにします。


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