「フリートークとスタンダップコメディの違いって何？」​

と、実際に会場へ足を運んでいただいた皆さんからも、質問を受けることがあります。それについての僕の答えは以下となります。

フリートークとは、言いよどみや何か考えている間、よく考えればつながっていない話の脈絡も、またナマモノの感覚として愛でる部分があります。
その人の人となりを楽しみながら、その場で考えて紡がれてゆく言葉を楽しむもの。

スタンダップコメディとは、比較的長いネタ時間の中に、その人の人となりが次第にわかってくるとともに、その考え方に共鳴しながら笑ってゆくというものです。

日本で「スタンダップコメディをやっています」というと、今ひとつピンとこない人が多いというのはある意味、事実です。

自分も、紀伊國屋ホールや本多劇場という演劇でも大きな会場を単独公演で経験させていただきましたが（ありがとうございます！）、
ライブの告知をしたときに「あ、トークライブね」とお言葉をいただいたり、SNSで「インコさんのトークライブに行ってきました。面白かったです」という感想をいただくこともしばしば。

わかりやすく言ってしまえば、「世にいう漫談です」というのが一番簡単かもしれませんが、通常のお笑いライブで見るような漫談ともまた違う部分があるのも事実。

お笑いライブではネタの持ち時間が３～５分というのがポピュラーなスタイルですが、スタンダップは10～30分というのも珍しくありません。

時間が短いと当然「端折るべき言葉やシーン」が多くなる。そのため、ギャグなどが増えてゆくものです。
限られた、短い時間であまり話を聞いてくれない人に対して話す内容を尖らせて、印象を強くする必要があるためです。

一方、スタンダップコメディは出だしで聴衆の注目を掴む、「つかみ」は当然あるとして、「ここからこの人の話がどの方向に行くのか」を楽しんでいただきながら、聞いていただく部分があります。
より「聞く態勢に入る人が多い」とでもいいましょうか？

かといって「漫談がラクとかスタンダップコメディが難しい・・・。」というのではなく、お笑いライブの「短い時間にどう喋り終えるか」とスタンダップコメディの「長い時間をどうやって喋り続けていられるのか」というのは、どちらも別の角度で難易度が高く、自分自身、キャリアの中で常に苦労しています。

映画を観る時と、アニメ１話を観るときの気構えが違うように、スタンダップコメディを観る際は「話す時間により、人のものの考え方がどう動いていくのか。どう聞く人の心を動かそうとしているのか」という部分を
意識していただくと、より楽しめると思います。

1つ1つのネタについては、「日常であること」を昇華するようにしています。そんな言葉の1つ1つに疲れた日常を忘れていただいたり、明日から頑張ろうって思ってもらえたら嬉しいですね。

気になった方、今後の公演がいくつかありますので、是儀会場へ！

サンプルで過去の「おはようインコさん」の動画です。

と、まぁ8月も終わり、秋からの新生活のために新しい世界を堪能してみては！？と投稿してみました。

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今後の公演スケジュール

★インコさん 新宿3部作★
「第２章『インコさん・与座よしあき二人会』」

「インコさんが最大にリスペクトする男」。ピン芸人・与座よしあきと初の二人会。日本映画学校の同級生の二人による秘蔵トークもあり。
2人それぞれの極上のコメディライブをご堪能ください！！！

与座よしあき
Twitter（https://twitter.com/yozaza）
Web（https://www.maseki.co.jp/talent/yozayoshiaki）

・料金
3500円

・会場

新宿 角座

【チケット取り扱い】
https://www.quartet-online.net/ticket/inkosan3shinjuku
にて予約受付中。

★スタンダップコメディ戦国時代～仁義なき頂上決戦！～ ★

インコさんが再び紀伊国屋ホールに登場。
錚々たるメンバーとともに、スタンダップコメディの真髄をお楽しみあれ！

会場；紀伊国屋ホール
2019年9月17日（火）
開場18：00 ／ 開演18：30

出演者
春風亭昇太
インコさん
桂宮治
清水宏
ぜんじろう

チケット
前売り券SOLD OUT。当日券若干発売あり。

お問い合わせ先
ニッポン放送エンターテインメント開発部
03-3287-7572（平日11：00～17：00）

Profile
インコさん /リタ・ジェイ
​コメディアン/俳優

日本映画学校 俳優科在学中より、お笑いコンビ「シャリコッツ」「タックルベリー」を経て、トリオ「キッチンメイトチョッパー（改名）→しゅりけん売り（改名）→JJポリマー」として活動開始。2011年に一人での活動となり、2015年5月芸名を「インコさん」に改名。

演劇作品での客演も多数。定期的に独演会である、スタンダップコメディライブ「おはようインコさん」を開催。2017年冬には紀伊國屋ホール。2019年春には本多劇場単独公演を成功させる。
劇作家としても活動。主宰するオムニバスコント公演「実弾生活」では脚本、演出を担う。12月には長編作品第2弾も予定。
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その他、イラストレーター・作家「リタ・ジェイ」として国内、海外での個展を定期的に開催し、著作多数。デジタルアートバトル「LIMITS」初代チャンピオン。

また、インターネットを通じた活動を早くから行い、2001年から1年間、自らの生活を24時間365日生配信する生活を日本政府のプロジェクト「インパク」内にて敢行。インターネット配信者の元祖とも言える存在となり、現在もゲーム実況、動画を配信中。