看護師・看護学生のためのiPadのススメその2〜国試対策アプリ編〜おまけ:113回国試感想


こんにちは。
なんとか113回看護師国家試験が終了しました。
受験された方お疲れ様でした。

前回iPadで効率よく勉強できると紹介しましたが、今回は看護師国家試験対策について書こうと思います。
私はノートを作ってまとめるよりも圧倒的に問題演習をする中で覚えていく派の人です。

近年国試対策もアプリで解く方が増えてきている中、私は看護roo!、クエスチョン・バンク(メディックメディア)、さわ研究所のアプリを使用して問題を解いてきました。

今回はこちらの3つを比較した上でどのアプリが良いかを確認していこうと思います。

※この記事は私個人の感想となります。
今回記載する内容は2024年2月の時点での状況です。
今後変わる可能性がある場合があります。ご了承ください。

前提事項

アプリを使用する以外に私がメインで使用している教材について説明します。皆様が普段使用している教材により変わる場合があります。

学校で購入したもの
・看護学生スタディガイド2021(照林社)
・青本・黒本(さわ研究所)

個人で購入したもの
・看護師・看護学生のためのレビューブック2023―2024
・クエスチョン・バンク看護師国家試験解説2023―2024
どちらもメディックメディア出版

比較対象

今回比較をするアプリを紹介します。

看護roo!国試

クエスチョン・バンク

さわ研究所

今回比較する内容は
・問題数
・年数
・iPad対応[Split View(2画面表示)に対応しているか]
・解説の充実度
・書籍との連携

大まかに表でまとめさせていただきました。

この表からわかることとして、iPad勉強に相性がいいのは個人的に看護ルーがいいのではないかと感じました。しかし、ほかのアプリにも利点があると感じています。

ここからそれぞれのアプリについて利点・欠点を話していきます。

看護roo!国試



メリット
・Split Viewに対応
・解説の質が高い
・解説のミスが少ない
・プチナース国試本に掲載されている問題はページ数が記載
・今日のチャレンジ過去問がある(ログイン必要)
・看護ルー模試がある(ログイン必要)

デメリット
・画像のドラッグ・アンド・ドロップができない
・端末間の同期が手動

看護ルーのアプリは今回比較した中で一番オススメできるアプリとなっています。
何よりもSplit Viewに対応が何よりもでかいですね。片方に問題、片方にノートアプリという事ができるので非常にありがたい仕様となっています。
強いて言うなら、画像のドラッグ・アンド・ドロップをできるようにしてほしかったですね。これができればほぼ完璧です。
問題の進行度の同期・バックアップに関しては、まあいいでしょう…

クエスチョン・バンク


メリット
・正答率80%以上の問題を絞った問題がある
・書籍連携で書籍に書かれている解説を読むことができる
・演習モードがある
・端末間で問題進行が同期される
・QB掲載問題に関しては、クイック動画がある(書籍連携が必要)

デメリット
・Split Viewに非対応(横画面に非対応)
・〝すべての問題が〟領域別にカテゴリ化されていない
・画像問題で問題が表示されない
・統計問題が更新されていないものがある



このメディックメディアという会社は、医師国家試験対策が元となっており、レビューブックや病期がみえるシリーズを出版している会社です。
医師・看護以外にも多くの医療系国試のQBが出版されています。
電子版のQBオンラインは医師・臨床検査技師で実装されています。
実績があるだけに、問題解説も非常に丁寧でポイントを抑えて説明されています。
また、書籍掲載問題は動画で解説もあるため、
書籍購入の場合は一番オススメします。

QBオンラインと同じシステムですることができれば、受験生全体の紙媒体主流の国試勉強スタイルを変えることもできます。
(レビューブックを太くさせる文化もここからという説があるため、影響はあると思います。)

今回比較した中で本来一番の実力者なだけあってもったいないと思うポイントが多いですね…正直残念なところです。

何より、最新の112回の画像問題に関しては画像が表示されないのは一番残念でしたし、統計問題に関しても、解説が違うかな?という部分もありました。(改変されている場合は申し訳ありません。)
また、書籍掲載問題や正答率80%以上、類題問題といったカテゴリはあるものの、すべての問題をカテゴリ化していないのは問題演習する上でやり辛い部分ではあります。
しかし、公式サイトにてアプリ版が今年の3月で終了し、mediLinkというアプリへ移行する予定があるため、QBオンラインもしくはそれに似たシステムになるかもしれません。(あくまでも私の憶測・願望です…)
その場合は大化けするかもしれませんね。

一番伸びしろがあるところだと思います。

さわ研究所


メリット
・他社よりも古い問題を解くことができる
・今日の1問がある(ログイン必要)
・書籍の解説があるページ数が書いている


デメリット
・Split View非対応
・ID検索が複雑
・解説が他社より浅め

今回の中ではある意味ぱっとしない感じがしますし、私も他の2つと比較して使用頻度はかなり少なめです。
個人的にいいと感じたことは、かなり古い問題も解くことができるということです。QBは20年分ですが、さわは社会保障や統計問題はないものの、疾患系の問題は29年分と他の追随を許さない圧倒的な問題数を誇っています。
個人的な使い方としては、問題演習専用と言うイメージですかね。ただ社会保障や統計は他のアプリをおすすめします。

まとめ

今回は3社まとめて比較しましたがどのアプリにも強み・弱みがあります。ご自身にあったものを選ぶのが一番良いでしょう。
医学生が国試勉強を電子に移行している方が多いので、看護の方もどんどん充実していくと思います。
今後のアップデートに期待です。
以上国試問題アプリ比較でした。

おまけ〜113回国家試験の解いた感想

今回私は113回看護師国家試験を受験しました。
今回の問題を解いて感じたこととして、今までよりも考えさせる問題が増えたなと感じました。
必修問題はSNS上でも難化したという声が多く私も実際に難しいと感じました。
単に必修の過去問だけを解いてもできないものが多い印象がありました。
例を挙げると、トリアージの問題では、色と優先順位だけを知っていても、待機的治療群という言葉を知っていなければ解けない問題となっていたり、薬剤の副作用の把握が必要な問題も複数見られていた印象があります。
必修問題の過去問だけでなく一般問題の過去問も応用した問題が多いかなという印象がありました。
ちなみに、鉄分摂取量の問題も、看護rooの過去問の解説に書いていたみたいです。

一般・状況設定問題は過去問に近い問題が多いかなという印象がありました。
また、個人的に5択問題が比較的簡単めな問題が多いかなという印象です。
午後の状況設定に差し掛かったあたりから全体的に文章量が多かったため、正直最後の方は解いた記憶があまりありません…

今後受験される方は国試問題の過去問をしっかりと理解することで解きやすくなるかと思います。
特に病態生理や薬剤の作用機序、社会保障や関係法規も法律同士の関係を意識しながらすることで理解しやすくなると思います。
個人的に循環器→内分泌は解剖・生理を覚えることで問題が解きやすくなると思いますし他の領域にも応用が効くので何すればいいかわかんないという方はここから始めることをおすすめします。

来年以降受験される方の健闘を祈っています。

文章が多く見づらい点が多かったと思いますが、最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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