フィリピン 6泊7日
8月末にフィリピンへ旅行してきたのでその様子をまとめております!宜しければご覧下さい😙
フィリピンてどんな国?
日本と同じ島国で、人口も日本に次ぐ約1億1000万人が住んでいます。公用語がタガログ語(≒フィリピン語)と英語なので基本英語はペラペラで、宗教構成は東南アジアでは珍しいキリスト教徒9割弱、残りの大半がイスラム教徒で構成されています。
1人あたりの名目GDPが日本の1/10程しかなく、平均的にはかなり貧しい生活を送っていると言えそうです。
1日目 想像以上にボロかった宿
フィリピン最大の国際空港、ニノイ・アキノ国際空港はマニラ…ではなく、お隣のパサイに位置しています。韓国も同じですが、首都に新しく空港を作ろうとすると莫大な費用がかかるので近隣の街に空港があるパターンですねこれは(適当)
宿までは4キロくらいで歩いて行ける距離でしたが、なんと言ってもフィリピンの交通事情が凄まじく、横断歩道がほとんどないので車道を走る車を止めながら進んでいくのがデフォルトということで、こんなところ通ったら死ぬど😇と思った当時の私はやむなく野良タクシーを捕まえて宿に向かいました。
後ろの車と衝突したら粉砕骨折不可避なこの状況に固唾を飲みましたが、側面に人が掴まりながら走る車や、車の天井に人が座っている光景が至極当たり前であることをこの時はまだ知る由もありませんでした。
今回止まる宿の光景です。窓なし、エアコンなし、扇風機は埃まみれで咳が止まらないので使い物にならず、共用のシャワーは壊れているので下の蛇口から出る冷たい水で体を洗います🥶これは修羅の予感…!!))ただ1泊1500円という破格の安さが売りなようです。
とりあえずお腹がすいたのでやってるお店に入ってみました。チキンにかけるソースは酸っぱくて、ドリンクもかなり変わった味がしました。ホテルの周辺はかなりの貧民街で、外国人が来ることが珍しかったのか写真撮影を求められました🤓
とりあえずお腹も膨れたことなので、水とホットドッグ、ドーナッツを出店で買って帰りました。
2日目 貧と富
他にも行きたいところはありましたが、とりあえず街歩きに慣れるために観光客が多く集まるフィリピン最大のショッピングモール、SMモール オブ アジアを目指します。先述の通りフィリピンには1割強のムスリムが居るので、街を歩いているとヒジャブを被った女性も多く目にします。
裏道にはムスリムが小さなコミュニティを形成している通りがあり、このように旗や看板が立っています。
早朝にスコールがあった為、排水設備の整っていない場所では地面が冠水しています。先に進めないので野良タクを捕まえて移動します。
野良タクのおっちゃんが「俺らはここから先に入ると捕まっちまうんだ」というので、一際ホームレスの多い異様な歩道橋の前で降りました。
たった数十分歩いただけで分かりました。フィリピンの治安はかなり複雑です。コンビニに入ればドアを開閉する代わりに釣りの小銭を要求してくる人々、タクシーに乗れば信号待ちで赤ん坊を抱えた母親が金をくれと寄ってきて、ただ道を歩くだけで子供たちがマニーマニーと追いかけてきます。
しかしそんな風景が、"Aseana City"と書かれた門戸を潜ると一変します。先程まで耳にこびりついていた「マニーマニー」という声は完全に消え、フルーツや串焼きなどを売っている小さな出店も姿を眩ませ、街並みも教科書で見たバングラデシュの商店街からアメリカの都会に変わったような感覚でした。
そんな門を警備するのは、巨大なライフルを抱えた警備員達です。街中にずらりと立ち並ぶショッピングモールに入るには厳重なセキュリティチェックを受ける必要があり、金属探知機をくぐった後に必ず「バックの中身を見せろ」と言われます。
つまるところ、かの歩道橋を境に貧民の立ち入りが制限されているエリアがこのAseana Cityであると考えるのが自然です。
さて、広くて少し迷ってしまいましたが無事目当ての場所に到着したので入ってみましょう。
日本で最もメジャーなファストフード店と言えばマックですが、フィリピンにはマックよりも格段に数が多いファストフード店があります。
それがこの、コック帽を被ったキ○いハチがシンボルのファストフード店、jollibeeです。宿からモールまで歩いてくる間にマックは1件しかありませんが、jollibeeは5件あるくらい非常に数が多いです。
コーラフロートは炭酸の効いたココアみたいな味がして、まあココアにアイスが乗っていると考えればなしではないかなぁという感じ、前の人のを真似て買ったツナパイはガチで美味かったです。
この記事は旅行の後半から書き始めてるので先にネタバレしちゃいますが、滞在中5回くらいjollibee寄った中でこのツナパイが1番美味しかったです。ライスセットは微妙な食感の米に変わった味のシチューをかけて食べたり、ハンバーガーの中には肉厚のパイナップルが入っていたり正直微妙な感じでした。
4日目と内容が被るので休日で人が多い4日目の写真を中心に使います!
途中から魚べいに変わっちゃいましたが、昔家の近くに元気寿司があったので懐かしい感じがします😂(多分グループは同じ?)
それにしてもフィリピンの都会に海外進出している寿司屋がよりにもよって元気寿司というのは意外です。
なんと建物の中にメリーゴーランドがありました!
ゲームコーナーには日本でも見たことのある洗濯機みたいな形の筐体が設置されています。
スケートリンクまであります!モールの中で食からレジャーまで完結してしまいそうな感じです。
モールの中を歩いていると時折犬と遭遇します。まあちゃんとセキュリティゲートを通らないと入れないのようになってるので多分大丈夫なんでしょうね🤣
ライトアップされているAseana City中央の球体はバスケットボールや地球など、色々な模様に変わります。
帰りにラーメンくろだでしろラーメン(500円)を食べて帰ってきました。フィリピンで見かけるほかのラーメン屋にも大抵"shiro ramen"と"kuro ramen"がありますが、shiroは豚骨でkuroは醤油らしいです。確かに豚骨とか醤油とか、ちょっと言いにくいですからね(?)味は納豆みたいなちょっと変わった味がしましたが、久しぶりに日本食を食べることができてほっこりしました(なおまだ2日目な模様)
てな感じでショッピングモールをぐるぐるしてラーメン食って、(しつこく勧誘されて1000円カットをお願いしたら4000円のスパをされ)たら1日が終わってしまいましたが、2日目は歩き慣れという形でショッピングモールに行ってきました。
3日目 BRGY. 105
少し早いですが、今回の旅行の1つ目の目的地へ歩いて向かいます。
私のホテル周辺もかなり貧しいエリアですが、フィリピンには「東南アジア最大のスラム街」と言われる、バラック小屋の立ち並ぶ更に貧しいエリアがあります。
BRGY. とはフィリピンの住所における最小単位であり、BRGY. 105はマニラの海沿いの地域です。フィリピンの野良タクシーはがめついので、道を歩いていると10分に1回くらい「サー、どこへ行くの?」と話しかけてくるのですが、「BRGY. 105だよ。」と言うと、「そこは危なくて行けないね。身ぐるみ剥がされるから行かない方がいいよ。」と利益を捨ててアドバイスをしてくるくらいの、地元民も近寄らない危険な地域です。
忠告をしてくれるのは非常にありがたいですが、私は危ないからこそ行きたいと考えてしまうイキリ陰キャ体質なのでフィリピンに向かうと決めてからこの日を切望していました。
フィリピンで最もぼったくりが横行している地域エルミタ、スペイン統治時代の遺跡が残る街イントラムロスを越えると、大通りから外れていないにも関わらず急に街が寂れだしました。
写真だと少し分かりづらいですが、砂埃が酷く目を開けていることすら難しい状況です。道行く人々の多くは肺をやられないようにバンダナで口を覆っています。
さて、そんなこんなで東南アジア最大のスラム街、BRGY.105の最深部に到着しました!ここから大通りに向かって戻る形で動画を撮影してきましたので宜しければご覧下さい。
※滑舌とカメラワークが非常に悪いです。英語が下手です。諸々ご了承ください。
無事街を探索できたので、帰りに出店で25円のジュースを買い歴史遺産イントラムロスへ向けて歩きだします。イントラムロスの内容は6日目と被るので省略しますが、ぼったくり都市イントラムロスで無事ぼったくられたのでその内容だけお話します。
番外編 エルミタで2回ぼったくられる
イントラムロスに到着すると、馬乗りや人が乗れる自転車が合わせて4組程声をかけてきました。
「馬でイントラムロス周遊1時間2500円!」「自転車でイントラムロス30分875円!」
すると馬の人が「2000円に負けたげるよ!乗りな!」
というので、勢いに負けて2000円で歴史遺産を見て回ることになりました。
そして時は経ち、ツアーはサンチャゴ要塞で終わりました。予定通り2000円を払い馬車を下りると、別の人が「じゃあ次はサンチャゴ要塞を見て回ろう。ツアー料金は馬車に含まれてるから気にしなくていいよ。」と言い、近づいてきます。
ああそうなのね、と思い流されること2時間、「今回のツアー、30分1250円だから2時間で5000円ね。」
「(???)あれ、ツアー料金馬車に含まれてるんでしたよね?」
「いや、含まれてないが。」
そして普通なら感情的に怒ってもいい場面ですが、2時間も懇切丁寧にサンチャゴ要塞の説明をしてくれた人なので、気を悪くして欲しくないと思い自然に5000円を払ってしまいます。
「ありがとうサー。お土産屋さんがそこにあるから買っていくといいよ。」
そう言い残すとガイドは姿を消しました。
完全にぼったくられたと思いながら帰路についていると、またもエルミタ圏内で馬乗りのあんちゃんに話しかけられます。
「ハイサー。どこ行くの?」
「パサイやで。でも歩いて帰るからええわ。」
「50ペソ(≒125円)で近くまで送ったげるよ。乗りな。」
「125円?安すぎて信用できないよ。」
「そんな遠くまでは送れないけどさ、50ペソは約束するから乗りなよ。」
絶対怪しいやろという疑念はありながらも、またもや勢いに押されて乗ってしまいます。
「何人?」
「日本人やで。」
「オー、ウマ!」
日本語ができる奴と饒舌な奴はぼったくりが多い理論は結構有名なのでこの時点でめちゃくちゃ怪しいなと思いました。
「名前教えてよ。」
「陰キャやで。」
「オー、インキャトワタシ、トモダチ!」
そんな会話をしながら、いつしか宿の近くまできました。
「じゃあ、フィフティーハンドレッドね。」
「は?」
彼はフィフティーペソと言いつつフィフティーハンドレッドペソを要求してきたのです。あんちゃん、それを言うならファイブサウザンドや(そういうことじゃない)5,000ペソは日本円に直すと12500円です。
「は?50ペソ言うたやろ。」
「5,000ペソや。まあ日本円で10000円で払っても許したるで。」
1万円札は持ってましたが、払いたくなかったので駄々をこねます。
「そんな大金持ってるわけあるかい!そんなん払わんで。」
「じゃあ何円持ってんねん!」
「5000…円なら…」
「じゃあええわ。5000円で許したる。」
日本で似たような金銭トラブルが起こるなら、私は絶対に払わないでしょう。しかしここは警察も汚職をすると噂のフィリピンであり、仮に警察沙汰になって何が起きるかというトラブルシューティングを脳内で行った結果、5000円ならいいかという妥協が先行してしまったのです。
「陰キャ、俺らトモダチだろ?さすがに円だけしか持ってないってこともないだろうし、ペソでチップ払えよ。」
「無理や。5000円の中にチップも含まれてる。」
「ビッグディスカウントしたげたんだから、もっと払えよ。」
「無理だ。5000円というお金は私が1日働いて稼げる大金だから、これ以上払えんで。」
後半はそんなこんなで金の話をしながら、何とか5000円の損失で下車しました。もちろん優良なガイドはいるでしょうが、馬乗りとイントラムロスの人間は基本信用してはならないと心に刻んだ1日でした🤣
ぼったくりの街エルミタで被った予想外の出費は一日で計12500円でした。イントラムロスはフィリピンに来たら誰もがゆく街ですが、同時に断る力がなければ120%ぼったくられる街でもあります。この話は6日目のエルミタで全ての誘いを断るリベンジマッチに続きます。
4日目 マニラアメリカンセメタリー
第二次世界大戦中、日本がフィリピンを統治していた時代があったのをご存知でしょうか?
当時植民地政策を活発化させていた日本は、アメリカの植民地であったフィリピンに軍事侵攻し、アメリカ&フィリピン軍を打倒します。その時に亡くなったアメリカ人の墓地がこの「マニラアメリカンセメタリー」に残されています。亡くなった兵数はフィリピン兵の方が圧倒的に多いですが、ここの土地はアメリカが管理しているため埋葬されている人々の大半がアメリカ兵のものです。
マニラアメリカンセメタリーとは言うものの、実際マニラ市ではなくマニラとも隣接していないタギッグ市に位置しています。
しかしここも2日目に訪れたAseana City同様、貧民の立ち入りを厳しく制限しているエリアなので非常に治安が良好です。
到着しました!ここがマニラアメリカンセメタリーです。左右に見える白い物体一つ一つが墓の上に立つ十字架です。
ここを訪れるためには検問所をくぐる必要がありますが、パスポートを見せて名前を書いたら快く通してくださいました。
近くに寄ると、いかに等間隔に十字架が並んでいるかが分かります。この日は私以外この場所を訪れている人がいなかったので、お墓でこんな話をするのも失礼な感じですが、今までの騒々しいフィリピンからは想像もつかない程の安堵感を覚えました。
中央には礼拝堂が立っており、両端で円を描く石版の列にはびっしりと殉死した兵士の名前が刻まれています。
コメントを残すブースがあったので私も書いてきました!思想の違いや権力、土地、資源などの奪い合いから戦争が始まるのは自然なことかもしれませんが、いつか世界が互いの足りないものを補い合ってWorld Peaceを実現できる時代が来るならばそれ以上のことはないでしょう。
帰りにスコールに遭ったので、日本でも1度も行ったことのないスターバックスに入ってみました😇入店すると
「サー、これで髪を拭いてください。」
と、イケメンのお兄さんが髪タオルを出してくれました。スタバの店員さんはどこの国でも輝いてるなぁ…それに比べて私は🤓
値段は忘れましたがかなり高かった記憶があります。さすが富の街、さすがスタバ🥶
雨の降っているこんな日にこそしつこく声をかけてくる野良タクシーが欲しいものですが、あいにくこの街でそんなことをすると捕まってしまうのでこの後GRUBでタクシーを呼んで帰りました。
4日目の後半は歩いて夜のSMモール オブ アジアを見学してきましたが、2日目と内容が被っているので省略します。帰宅が20:00くらいでしたが治安はまだそこまで大幅に悪くなっている感じはしませんでした。
5日目 スモーキーマウンテン
フィリピンの2大スラムと言えば、BRGY.105の他にもうひとつ「スモーキーマウンテン」と呼ばれる場所があります。
どちらも元はただのゴミ捨て場が貧しい人々の生活を繋ぐ空間として変遷したものですが、ことスモーキーマウンテンに関しては名前の通り高く積み上がったゴミ山の上に人々が生活しています。
ただスモーキーマウンテン自体そこまで広くないので、先にマニラのメジャーな観光地のひとつ「マニラオーシャンビュー」へ向います。
入場自体は無料ですが、水族館というよりはレジャーランドに近い場所なのでチケットを購入しないと中のアトラクションを楽しめません。全てのアトラクションを1回づつ楽しめるチケットは750ペソ(≒1875円)なのでフィリピンの物価からするとかなり高いです。
大の大人が子供向けのレジャーランドに来るのがそんなに珍しかったのか、「オンリーワン?」のイントネーションにどこか怪訝さを感じました。
チケット購入時に貰うQRコードを提示すると中に入ることが出来ます。
「サー!写真撮影するからそこに立ってよ!」
スーパーマンブースに入るといきなり写真撮影が始まります。
「じゃあ撮るよ!📸」
「今度はピースして!📸」
「最後にスーパーマンのポーズだ!📸」
写真撮影が終わると、モニターにスーパーマンのポーズをとる惨めな陰キャの写真が映し出されます。
「サー、記念にひとつどうだい?」
「いくらなんや?」
「1250円やで」
「オー、、、」
陰キャの頑張りは水の泡に終わりました😇
スーパーマンブースでも同じ技が使われていましたが、あわせ鏡を使って空間を広く見せているので実際そんなに広くありません。しかし綺麗でいいですね(トリックに引っかかる音)
ゴキブリを台所に展示するというユーモア溢れる空間です。天井にくっついているのはゴキブリ型のシールですが、妙にリアルで寒気がします🪳
名物のアクアリウムアーケードです!
めちゃくちゃ並んでるのでなんだろうと思いきや、ペンギンと写真撮影ができるみたいです!
てな感じで、大人1人で全てのブースを回ってきました😇子連れとかだったら楽しいかもしれませんね)
3分遅れて到着したら、「もう入れんで。どうしても見たかったら3時間後に同じのやるから待っとき。」と言われて諦めたアシカショーです😭
さて、マニラオーシャンビューからスモーキーマウンテンまで歩いて行こうとすると、いつもの如く野良タクシーが声をかけてきます。
「やあサー、どこ行くの?」
「スモーキーマウンテンやで。」
「マジ?○されんで。2500円で周囲を見せてあげるから乗りなよ。後ろには銃も積んでる。いざとなったらボディーガードとして君を守るで。俺オーシャンビューの公式ドライバーやからGRABとか使うよりも安心安全のドライバーや。」
そう言うと彼は腰に着けたオーシャンビューのロゴを見せてきます。
「いや、歩いてくから大丈夫やで。」
実はマニラオーシャンビューも先日2度のぼったくりにあったエルミタの1地域であるため、饒舌で用意周到な彼の態度には逆に警戒心を抱いていました。
「なんでや!カモン!刃物で脅されて服もバッグも財布も全部取られる!乗れよ。」
「でも、1人で行きたいんだよ。」
スモーキーマウンテンはフィリピンの中でも最貧困地域であり、彼の脅しはあながち間違ってはいないかもしれませんが一際しつこい彼の誘いを何とか断って、単独で歩を進めます。
スモーキーマウンテンの位置は先日訪れたBRGY.105を通って更に向こう側であるため、前回同様先に進むにつれて景色も寂れてゆきます。
そして遂に、スモーキーマウンテンに到着しました!草木の間を蠢く謎の白い動物、犬か…?と思いましたが、なんと子連れのヤギでした🐐
家畜なのか野生なのか、何れにせよフィリピンでヤギを見るのはこれが最初で最後でした。
古びたコンテナの山を超えると人が住んでいる地域に出るらしいので、行ってみましょう。
少し先に進むと、女性が「スモーキーマウンテンを見に来たの?案内したげるよ。」と先導してくれたので、その時の様子を動画にしました。
※英語が下手です。カメラワークと滑舌が死んでます。諸々ご了承ください。
さて、そんなこんなで今回の旅のメインポイント2地点を無事に訪れることが出来たので、雨上がりのどんよりした雲空の下歩いてマニラベイを訪れました。
清掃活動が活発化して綺麗になったとは聞いていましたが、またゴミの量が増えつつあるような印象を覚えます。
帰りにイタリアンレストランでサラダ(完食)、カルボナーラ、スープを頂いて帰りました。久しぶりの生野菜に感動してしまいましたが、お会計2000円という可愛くない数字を見て青ざめました✋(ちゃんと正規の値段でした)
6日目 イントラムロス改
今回の旅行、実は当初フィリピンに7日間も滞在する予定はなかったのです。(急なカミングアウト)
本当は「日本▶︎フィリピン▶︎香港▶︎フィリピン▶︎日本」で航空券とホテルを取っていたのですが、香港航空からメールがあり航空便が運行中止になったと連絡がありました。
LCCの急な予定変更は稀なことでもないので、仕方なく間の香港を除いて「日本▶︎フィリピン▶︎日本」で旅程を組んだのが今回の経緯です。
そしてですね、…フィリピンに7日間いても別にすることないんですよ🤣(すごく失礼)
歴史遺産はイントラムロスに詰まっているし、レジャーはエルミタ、なおかつ観光する場所としては適さないスラム街も一通り回って、もうね、することないですよ)
ただせっかくフィリピンに来て引きこもってるのもなんですからとりあえず外へ出て、そういえばフィリピンの電車まだ乗ってなかったと思い近くの駅に向かいました。
「ハイマーム、この電車どこへ行くの?」
「中央ターミナル駅で降りるとイントラムロスが近いですよ。」
イントラムロス…そういえば馬に揺られて、ぼったくりガイドに連れられて回っただけであまり納得のいく観光ができてないと思い、リベンジマッチとしてイントラムロスに向かうことに決めました。運賃は50円です。
言われた通り中央ターミナル駅で降りると、前回のごとくラッシュが始まります。
「ヘイサー!イントラムロス行こうとしてるの?」
「350ペソでどうかな?」
「300!こっちは300ペソだよ!」
「ソーリー、私は1人で観光したいんだ。」
今日の旅行はイントラムロスをちゃんと観光する意味合いもあり、なおかつぼったくりツアーを完全に拒絶する、性格の悪い私の腹いせ的な側面も大きいわけです。
しかし駅からイントラムロスまでは少し距離があり、それより近くにフィリピンで2番目に大きいモール、SMモールマニラがあるらしいので先に寄ってみることにしました。
そしてですねモール内で目を引くお店を発見しました。こ…これは、我らがすき家ではないか!!
宿の朝食のパンを沢山食べてきたので全然お腹は空いてませんでしたが、とりあえず入ってみます)
店内に入ると、店員さんが日本語で「イラッシャイマセー」と声を揃えて挨拶をしてくれます。ラーメン屋に入った時もそうでしたが、結構国に合わせた挨拶をする傾向にあるようです。
メニューには青菜セット、チキンセットなど日本のすき家では見慣れないメニューが多くありましたが、緑に飢えているので青菜セットを頼むことにしました。そして到着した料理が…
こちらです!率直に牛丼並デカくね?と思ってしまったのはさておき、日本のすき家同様ちゃんと無料で麦茶を飲めるのは嬉しいです🤓
さてお味ですが、これは日本のすき家より確実に美味いです。味は全然違いますが、本家よりも牛丼の味付けに重厚感がある気がします。
さて、ちょっと食べすぎましたが行きましょうか。イントラムロス!
イントラムロスはスペイン統治時代の遺跡が多く残されている場所ですが、実は第二次世界大戦中日本軍が当時アメリカ植民地だったフィリピンに入植した際、拠点の1つとして使用してしたのもこのイントラムロスです。
なのでイントラムロスを語る上でキーワードになってくる国は、「スペイン」「アメリカ」そして「日本」です。
イントラムロスには歴史遺産の他に多くの教育機関が設置されています。
中にはゴミが捨ててあったり、大きな隙間が空いているものは人が住んでいる場所もありました😇
大きな通りから一歩外れると貧しい人々の暮らす街に出る、貧富で考えれば富側の街でありながら貧しい人々も普通に暮らしているので、コンビニに行けば扉を開けるホームレス、マニーマニーとお金をねだってくる子供たちがいるという2面性を抱える場所です。
近年観光客の増加によりイントラムロスの土地開発が盛んになっていますが、元々パサイやタギッグの裕福な土地のように観光客向けに開発された場所ではないため、貧富が入り交じる複雑な観光スポットとなってしまったのでしょう。
しかし、辺りの建造物を見る限りはヨーロッパですと言われても分からないくらい非常に綺麗な街並みをしています。
フィリピンではアイスの出店をよく見かけますが、私の舌がおかしいのかアイスもコーンの味がするのでコーンに冷たいコーンを乗せて食べてるみたいであまり美味しくないです😇
さて、ここからは有料エリアです。前回私が「馬車ツアーにここのガイド料金も含まれてるから!」と言われつつ5000円を請求されたガイドと合流した地点です😇
有料とは言っても200円で入ることができるので、イントラムロスにお越しの際はぜひガイドを振り切って正規の価格でご入場ください。
これがかの有名なサンチャゴ要塞の入口です!サンチャゴ要塞というとやはりこの門のイメージが強いですね。
ぼったくりガイドの話によると、中央に描かれている馬の下にいる人々がスペイン入植以前に暮らしていたムスリムで、スペインが彼らを打倒して植民地を勝ち取ったシンボルとして描かれているらしいです。(ちゃんと為にはなってる模様)
フィリピンで最も有名な人物と言えば、この「ホセ・リサール」でしょう。彼は「医者」「作家」「言語学」「生物学」などあらゆる分野をそつなくこなすエリートでしたが、植民地主義に異議を唱える文章を書いていたことから反逆軍"KKK"との関与を疑われ、スペイン主導の裁判で公開処刑をされてしまいます。
フィリピン独立に際する彼の役割は直接的なものではありませんでしたが、民衆を啓蒙して独立へと導いたからこそ今なお英雄として称えられています。サンチャゴ要塞の中にはホセ・リサールに関する様々な展示物が残されています。
日本軍統治時代に地下牢として使われていた場所に、実際入ることが出来ます。
そして、今回は無事ぼったくられることなく1人でイントラムロスを周り切りました!とりあえず知らない人から声をかけられても断って断って断り続けましょう💪もうしつこかったら最悪無視しちゃってもいいですから(?)12500円ぼったくられた人間からのアドバイスです)
最終日 深夜のフィリピンでぼられる
さて、マニラで観光客の散歩に適していない場所と言えばスラム街やイントラムロスが挙がってくると思われますが、散歩に適していない時間帯はいつでしょうか?深夜ですね多分。
人は何か行動を起こす上で「今こういうことをしたらどうなるだろうか?」というリスクヘッジを常々行っているわけですが、暗い上に人気も少ないですからスリや暴行がバレるリスクが1番低いのが深夜だろうということですね。
じゃあ、せっかくの最終日なので深夜のフィリピン徘徊してみましょう!!(イキリ)
行く宛てもないのでとりあえずSM モール オブ アジアに向かって歩きます。そして歩き始めて30秒後…
「お兄さん!(日本語)ヤングガール!」
振り向くと、おばちゃんがこちらに向かって話しかけています。いきなり夜の斡旋ですか😎
「ソーリー、金無いねん。」
私が大阪に到着する時間帯は関空の換金所が100%開いてないので、ペソの残金に関しては最終日のタクシー代、飲食代として1000ペソ(≒2500円)くらいしか残しらないようにやりくりしてきました。
その後も裏道を通って進みましたが、タガログ語でこちらに向かって何か叫んできたり、数名のグループがこちらを見て何か呟いている様子を見て、危険センサーがかなり反応していたため一旦大通りに出ました。
そして、何とかパサイの貧富を隔てる歩道橋を越え一息つきます。
時刻は深夜2時でしたが、こんな時間帯でもやっているカフェがあったのでお邪魔しました。残金は800ペソです。
SMモールは22時で閉まるので当然やってないですが、せめてAseana Cityシンボルの球体がどうなっているかだけ見たかったので、更に奥まで足を運びます。
そしてちょっとした異変に気づきます。昼間のAseana Cityには絶対いないはずのホームレスがちらほらと姿を見せています。日中は観光客を守るために貧しい人間の立ち入りをセキュリティーが制限していますが、深夜のAseana Cityに観光客はいないのでセキュリティーが監視する必要もなく、結果ホームレスの人々が金づるを求めてこちら側に移動してくるという感じでしょうか?
そしてフィリピノっぽくない顔をしている私はよりによって話しかけられます。
「はいサー、お腹空いてるんだけどそこのコンビニで何か買ってくれない?」
声のする方へ顔を向けると、女の子が1人、男の子が2人の3人組が物理的に物欲しそうな顔で私の顔色を伺っています。
無論きっちり帰る分くらいのお金しか用意してませんでしたが、タクシー代の200ペソは歩けば浮くし、食事代は朝のパンを沢山食べて150ペソあれば1食分くらいにはなるし、水は500ml25ペソくらいなので2本分位はあった方がいいなと、色々考えた結果
「500ペソ(≒1250円)までならなんでも買っていいよ。」
と言いました。十数回フィリピンのホームレスにお金を求められた中で未だかつて小銭しか渡したことはありませんでしたが、きっとフィリピン最後のイベントになると思ってちょっと奮発してしまいました(なお私はバイターなので金銭的には親に帰属する模様))フィリピンの物価から考えると1250円の価値は日本より少し高いですが、それでもこの金額でぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ子供たちの姿は逆に寂しさを感じました。
コンビニに到着し、弁当なのかお菓子なのか、子供たちが500ペソで一体何を買うものなのかと興味深く待っていると、何と彼らが購入したのは180ペソの粉ミルク2袋と、140ペソの粉ミルク1袋でした。
「なぜ粉ミルクが必要なの?」と尋ねると、
「赤ちゃんが居るんだ。」と女の子が言いました。間髪入れずに男の子が「サー、ジュース買っていいかな?」と聞いてくるので、
赤ん坊がいるから、腹が減ってる自分たちの食事を差し置いてミルクを買うのか…と心打たれた私は、帰りの費用も忘れて「ああ、ええで。」と反射的に返してしまい、ちびっ子達は1本50ペソのクソ高いジュースを1本づつカゴに入れました。ガキィ…
もしかしたら情を買って更に高い買い物をさせるまでが彼らの手口だったのかもしれませんが、例えそうだとしてもこんな夜中まで起きて、観光客を見つけて、家族の分まで気を回し力強く生きる彼らの姿勢には胸を打たれました。このあとも
「サー、Jollibee行こうよ!」
「サー、ドルちょうだいよ!」
「ワシ日本人やから円やねん」
としつこく付きまとわれましたが、残念ながらJollibeeはVisa非対応なのでワシ現金未払いで捕まっちゃうからね。ということで
最後に記念撮影をお願いして、小銭のチップを渡して帰ってきました。手持ちが300ペソの予定が150ペソになったのでめっちゃ不都合ですが、最後の最後にいい思い出になりました🤣
さて、とりあえず宿に戻ってシャドバでもす…って閉まってるぅぅ!!
残金150ペソは徒歩で空港まで歩くこと確定なので、予習がてら今のうちに歩いてみることにしました。
まだ早朝4時なので車の通りが少ないですが、私が帰路に着く昼頃になると車線が2レーンになり、バイクが車を追い越そうとバンバン歩道に近づいてくるカオスな状況が生まれます。
そして到着しました!まだフィリピンに着いて右も左も分からなかった頃、あまりの交通量にひよって300ペソも払って野良タクシーを捕まえてしまいましたが、1週間滞在した今自分の足で空港までたどり着けるようになりました😊
まあ交通量の多い時間帯にまた同じ道を歩いてくるんですけどね)
お金は飛びましたが、今までしてこなかった色んな経験が出来たので早起きしてほんとに良かったです!
そろそろ門も開いてる頃だと思いますから、宿に戻って食パンを食べましょう。
カロリーを摂らないと日本に着く前にお腹がすいてしまうので、今日は奮発して表面にもピーナッツバターを塗ってみました😎
食パン生活も今日で終わってしまうと考えると嬉し…悲しいなぁ)
そういえば今朝(深夜)の子供たちにお礼として香水を貰いました。
「リキッドはねぇ、飛行機に持ち込めないんだ。すまんね。」と言ったものの伝わらず、折角の気持ちですからサンキューサンキューと受け取りました。
こんなに並々と入っているのに捨てるのは心苦しいですから、服と肌にたっぷりとかけてちょっと経ったらヒリヒリしてきたので、注意書きを見てみたら「肌には付けないでください」と書いてありました🤣
そんなこんなで無事歩きで空港に着いたので、余った150ペソをあんまり美味くない謎の麺につぎ込んで所持金が0になったところで今回の旅行は終わりです!
交通事情、貧富の差、セキュリティーなど、全てが日本とは異なる国で困惑の毎日でしたが、だからこそ価値のある旅行だったと感じました。何かとぼったくり精神で動いてくるので万人に旅行をおすすめできる訳では無いですが、日本人からすれば距離的にも近くて価値観も絶対的に変わる国なので、普通じゃない旅行がしたいならフィリピン、おすすめします😎
長くなってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございます✋
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