頭の中がいっぱいになったのでアウトプットで整理。

今週の相場はリスクオンのアゲアゲムードだ

決算週が終わったこと、ハードブレグジットのリスク緩和、中国経済回復などが重なったことで株が上昇している

しかし債券利回りの上げが伴っていないので為替の方は停滞ムード

ここ最近はラインを引いて細かく取るいい練習になっている

こういう時に絶対やっちゃいけないのは大きな債券、株価の動きがないのに上昇/下落に飛び乗っちゃうこと、これだけは気をつける

次に、中国経済について整理

2013年まで順調に成長を続けてきた実質GDPだったがそこからは徐々に停滞or下落してきた

特に6パーセント後半を維持していたものの昨年下四半期で6.5, 6.4%と下げ幅を加速させたのに伴い昨年末では世界的な成長停滞ムードがあった

原因としてはトランプによる米中貿易戦争の影響が大きい

2019年に入ってから対中関税の見直しの発言も出てきたため、2月ごろから楽観の雰囲気が市場で漂い出した気がする

これには米債券利回りもついて行っていた

アメリカの雇用統計も特に非農業部門の数値が絶望的だったが先月からは水準を回復

特に平均賃金の上昇＝インフレ率増加は前向きな影響をもたらした

中国経済に話を戻す。

昨日の経済指標：中国鉱工業生産指数、小売売上高の方も非常にいい数字をつけた

昨日は上海の寄り付きがマイナスだっただけに情報漏れてGDPのネガサプか？

と思ったけどそんなことなかった、中国おそるべし

これで世界経済が再び成長に向かうのか？

個人的な見方では悲観的。

地政学的リスクは確かに緩和されたがブレグジットは先送りになっただけ

米中貿易戦争は継続中

中国GDPも予想を上回ったとはいえ（6.3%→6.4%）停滞はしているので上向きになるかをこれからも注視していきたい。

それともう一つ、BBCで興味深い記事を見た

中国がオフィシャルに発表している数字に懐疑的な見方もあるという

別の統計では実質GDPは6.4%もなく4.2％くらいというデータがあるらしい。

これは大きな差である

BBCでは中国という国が数字を操作しやすい国だよね〜的なこともいっていた

それともう一つ、中国の人たちの相場観の面白い分析があった

中国経済を牽引している20年30年というスパンでの超急速な成長を見てきた世代からしたらここ数年の経済の停滞なんてものは誤差でしかなく、インフラのの整備、住宅への投資を含め膨大なdebt(loan)を積み上げているというのだ。

また、それに従って、特に住宅価格のインフレ率は年々ものすごい速度で上昇している。

あれっ、これってどこかで聞いたことがあるような・・・

とまあ、そういうような話をBBCでしていたのでメモ

しかし、実際のトレードではリスクオフ要因がない限りは基本的に買いなので上目線も全く捨てずにいく、臨機応変に。

Be deliberate when the market is optimistic. Be upbeat when the market is pessimistic 

By Yusuke 

今のタームでは政治経済学を扱っているのでたくさん本を読んでる

先週今週で読んだ本をあげとく

・Coates, D. (2018). Flawed Capitalism: The Anglo-American Condition and its resolution

・Hay, C. (2013). The Failure of Anglo-liberal Capitalism

・Gamble, A. (2016) Can the Welfare State Survive? London: Polity.

・Esping-Andersen, G. (2013) The three worlds of welfare capitalism. 

・S. Giaimo, & P. Manow, (1999) Adapting the welfare state: The case of health care reform in Britain, German, and the United States

・Ansell, B., & Samuels, D. (2010). Inequality and democratization: A contractarian approach. 

・Ansell, B. (2010). From the Ballot to the Blackboard. 

やっとエスピンアンデルセンの原著をちゃんと読めた、内容知ってたけど

それから最後二冊のBen Ansellという人の研究対象が自分の研究関心とすごい近いなと思っている

彼がUniversity of Oxfordの教授ということもあってイギリスでMAをとるのに再び憧れているこの頃

人生どうしよう。

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