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タイのガールズグループ・4EVEとT-POPの到達地点

INK WARUNTORN x 4EVE 「LUCKY YOU」 Official MV
タイのガールズグループ・4EVE(フォーイブ)が、タイのシンガー・INK WARUNTORN(イン・ワラントーン)さんとコラボした新曲で、2024年カムバックみたいですよ!ソングライターはタイのOkomoPさんで、プロデュースはタイの首都・バンコクを拠点に活動するエレクトロヒップホップ/ポップデュオ・LUSSのbenlussboy(ベンラスボーイ)さん。曲はシティポップみあるエレクトロポップからサビでヒップホップに変わる曲っぽいですね。タイの言語は”音の上げ下げ(声調)”が特徴らしいのですが、サビのボーカルがタイ感あります!歌詞はChatGPTによりますと、”心から理解してくれる誰かと出会い共に前進できるってラッキーね”、あと”お互いを支え合う準備はできてるよ”的なことを歌っているみたいです。Videoは、イメージカットとパフォーマンス映像を中心に、ミュージシャンになりたい人の背中を押すストーリーも描いているみたいですよ。

タイのガールズグループ・4EVEは、'23年に出演した『タイフェスティバル東京2023』でMCの人が「タイでいま一番人気がある」的な紹介をしてましたし、カルチャーメディア『QJWeb』も2023年6月の記事で『今タイの若い女性から絶大な支持を集める人気No.1のガールズグループ』って書いてます。アタシがタイへ行った時も広告に起用されているのを渡辺直美さんプロデュースのカラコンをつけて見たのは韓国のBLACKPINKと、タイのボーイズ&ガールズグループでは4EVEだけでした!

そんな4EVEは2020年に、タイのガールズグループ・オーディション番組『Girl Group Star』で選ばれたメンバーで結成。メンバーは、Mind(マインド)さん、Jorin(ジョリン)さん、Taaom(タオーム)さん、Hannah(ハンナ)さん、Fai(ファイ)さん、Punch(パンチ)さん、Aheye(アアーイ)さんの7人。4EVE(フォーイブ)というグループ名は、永遠を意味する”Forever”と『旧約聖書』に出てくる人類最初の女性”Eve”に由来しているみたいですよ。所属しているのは、タイのメディア会社・Workpoint Entertainmentが2020年に設立した音楽レーベル・XOXO Entertainment。グループのコンセプトは、女性が憧れるカッコいい女性的な意味がある”ガールクラッシュ”で、”外面と内面の自信、自分の気持ちや視点を表現する勇気を持つ女の子たち”をイメージしているっぽいです。そして2020年12月23日に、4EVEはシングル「Oohlala! (一二三四)」をリリースしてタイの音楽シーンにデビューしたそう、ですよ。(赤い衣装と黒フレームのメガネのコーデで)

4EVEがブレイクしたのは、ファッション誌『GQ Thailand』によりますと・・・、デビューからおよそ3か月後の2021年3月にリリースした1st アルバム『The First Album』がきっかけみたいです。このアルバムは、タイトル曲からマジでくそ最高です!

4EVE 「LIKE A BLING (Prod. by BOTCASH)」 OFFICIAL M/V

4EVEの1st アルバム『The First Album』のタイトル曲、「LIKE A BLING」!曲は、作詞作曲にタイのヒップホップ・ダンス・グループのBear Knuckleのメンバーが参加、エグゼクティブプロデューサーはタイのビッグネームのラッパーのF.HEROさん、プロデュースがタイのBOTCASH(ボットキャッシュ)さんっていう鬼強力な制作陣。曲も、楽しいビートのラップとバブルガムポップを合わせたような曲でSuperクラシックです!歌詞も楽しくて、”ランボルギーニ ベンツ 絵になるポルシェ”や”シャネルにルブタン バレンシアガにプラダ”並にリッチなワードが次々に出てくる中で、”キミの愛はブリンブリン(※HipHopでいうジュエリー)みたいにアタシを高揚させる その愛ってイミテーションじゃないよね?”的ことを歌っているみたいです。Videoはひょっとこの面が出てくる銀行強盗のストーリーに、TikTokを意識したと思う振付けとフォーメーションダンスが入ってくるし、ビジュアルもマジで良いです。
・・・でもでもでもでも(←©小島よしおさん)、アルバムの曲でヒットしたのは違う曲なんです。それはー!

4EVE 「วัดปะหล่ะ? (TEST ME) (Prod. by URBOYTJ)」 Summer Video

タイのラッパー・UrboyTJさんがプロデュースした、バラードみあるR&Bだと思う曲「วัดปะหล่ะ? (TEST ME)」。途中で、ラップも入りますよ。歌詞は、”彼女がキミを超超超愛してるとしても 私はそれ以上にキミのことが好きだからー 測ってみる?”的な、ラブソングみたいです。この曲がタイのSpotifyチャートで4EVE初のトップ10にランクイン、VideoもYouTubeでの再生数が1億回を余裕で突破しています。1st アルバムはこの年、2021年の『T-POP of The Year Music Awards』で年間最優秀アルバムにノミネートされたそうです。そして4EVEは現在、ブランド『COACH』などのアンバサダーを務めたりしてインフルエンサーとしての顔も持つんですって。

そんな4EVEなどが活躍する現在のタイのエンターテインメント事情について、『ぴあエンタメ情報』に2024年2月に掲載のタイ在住でイベントの企画運営などを行っている池内有里さんへのインタビューによりますと・・・(一部アタシ改ざん)

状況が変わったのは本当にここ数年。(中略)
現在は韓国カルチャーの力も強く、日本のエンタメの存在感は以前ほどではなくなりましたが、アニメはずっと人気。同時に、日本や韓国の影響も受け、タイのコンテンツもクオリティーを上げ、タイ産のエンタメの勢いも強くなったと感じます。ドラマ(BL作品など)の評判は皆さんもご存知の通りだと思います。(中略)
音楽もホットで、アメリカ最大級のフェスCoachellaにタイのソロ歌手として初出場したラッパーのMILLIのように、グローバルに活躍するアーティストが増えています。昨年12月に俳優で歌手のBillkinが商業施設でライブをしたときには、日本をはじめ海外のファンも訪れ、中に人が入り切らないほどでした。いろいろな分野で面白い変化が起きているのでこれからも楽しみです。

ぴあ 24/2/1

ちなみに、記事にも出てくるBillkin(ビウキン)さん、Billkinさんとコンビを組むPP Krit(ピーピー・クリット)さん、そして4EVEがコラボしたきらきらキラーな曲もリリースされています!

Billkin x PP Krit x 4EVE 「แลกเลยปะ (Hoo Whee Hoo)」 Official MV

タイのエンターテインメントの現在について、タイ在住の池内有里さんは、『タイのコンテンツもクオリティーを上げ、タイ産のエンタメの勢いも強くなったと感じます』とコメントしていますが、4EVEもファッション誌『GQ Thailand』のインタビューで、自分たちの音楽とタイの音楽シーンについて、このように話しています。『(タイの)人々がよりオープンにポップミュージックを聴くようになった。聴衆が増えたことで音楽業界全体が成長しました』って。

4EVEは2023年、日本の『タイフェスティバル東京2023』に出演して初めて海外のステージに立ち、『海外でもコンサートができるようなアーティストになりたかったんです』という目標の1つを達成した。その日本でのライブの客席には、カルチャーメディア『QJWeb』によると、『日本やタイ以外にも台湾やインドネシアから応援に駆けつけたファンまでいた』とレポートをしています!最高です(←©ジャイアンツ岡本和真選手)!

そして今年、2024年2月。4EVEは収容人数が1万2000人らしい、タイの首都・バンコクにあるコンサート会場、IMPACT ARENAで単独コンサートを開催。J-POP、K-POPとかに続く”T-POP”という呼称ができて、歴史はまだ2~3年らしいですが・・・

4EVEのインスタグラムにコンサートと会場の模様、そしてT-POPの現在の到達地点が映っていますよ!!BLACKPINKのリサさん、GOT7のベンベンさん、(G)-IDLEのミンニさんとかと場所は異なるタイで”アイドル”になったことについて4EVEは、『歌とダンスで、そこに居る人に何かを伝えたいって、心から思っています』と話しています。2024年の4EVEの新曲「LUCKY YOU」のMVで描かれているように、4EVEを見てタイでミュージシャンになりたい人が増えて、タイ産のエンタメの勢いがさらに増すとイイなと思いました。・・・小学生のときに足し算と引き算を逆に覚えていたり、学校で留年をしたことがある偏差値が低いアタシの脳がね!