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陰嚢湿疹(いんのうしっしん)と15年戦い、勝つまでの涙の記録【第1話】~初めての発病~

※陰嚢湿疹(いんのうしっしん)で悩まれている男性は5人に1人。この陰嚢湿疹(いんのうしっしん)は、なった人でなければ分からない男性にとっては極めて大きな悩みです。そのその悩みから1人でも解放されたらという想いで綴ります。

【第一話】

あれは今から15年前、夜、寝ていた時、「玉袋」がちょっとかゆかったため、なにげに玉袋を掻いてしまった事から事件は起きました・・・。

まさかそれが15年も続く悪夢になるとは当時まったく想像していませんでした。

翌日、朝起きた私は、ボリボリと掻いてしまった大切な玉袋を見ると、色は赤く変色しており、かゆみが増幅していたのです。

ただ放っておけば治るだろうとそのまま放置をしてしまいます。

しかしながらかゆさがまったく収まることはなく、掻いてはダメだと分かっていながら、ちょっとだけ・・・と掻いてしまう始末・・・。

数日後にはもうかゆさが大爆発!

すぐに総合病院の皮膚科に行ったのです。

現れた先生は若い女医・・・。orz

あまりの恥ずかしさに穴があったら入りたい状況でしたが、女医さんは淡々と診療(そりゃそうか・・・w)し、薬を処方されました。

ところが、その薬を塗っても正直、かゆみはあまり治まらず、連日寝不足状態が続く事に・・・。

そこで意を決し、違う皮膚科の先生に見てもらうことにしたのです。

今度は男性の先生。ほっと心をなで下ろしたかと思ったら、その先生の後ろに若いナースが2人来て、私をじっと見始めます。orz

ウソだよね・・・、という心の叫びが・・・。

しかし当時の私はそんな事言ってられない状況、意を決して先生に言うのです。

「先生、玉袋がかゆくてかゆくて夜も寝られないです。一度病院も行き、薬ももらいましたがまったく効きません。なんとかしてください!」

私はそう言って、おもむろにズボンを下ろそうとすると、先生は急に焦りながら、

「ズボンは脱がなくていい!見せなくていい!」

と・・・。

それを聞いた私は頭の中に山のような「?」が・・・。

そんな・・・、見なくても診察出来るの?と当時は感じました。

今だから見せなくても問診だけで診察が出来る事が分かりますが、当時はまったく理解出来なかったのです。

このサイトを見ている方々はもう色々ネットで調べているのでご存じだと思いますが、陰嚢湿疹(いんのうしっしん)は玉袋だけに現れる症状です。

いんきんたむしは玉袋にはあまり現れないので、玉袋だけかゆいという事で診察は出来てしまうのだと思います。

そして次の皮膚科でもらった薬もあまり効かなかったのです。

この時点で最初の女医さんの病院で処方された薬も間違っておらず、この玉袋のかゆさに処方される薬はどこも同じなんだな・・・と感じたのを覚えています。

陰嚢湿疹(いんのうしっしん)を調べている人はご存じだと思いますが、病院で処方されるお薬はステロイドが入っています。

そして玉袋は薄い皮で出来ているために皮膚からの吸収力が極めて強く、強いステロイドの提供は無理。よって非常に弱いステロイドになっています。

今、市販の薬にも弱いステロイドが入っています。

話を戻しますが、あまり病院のお薬は効かなかったのですが、どこの病院に行っても同じだとは分かったので、2つ目の病院でもらったのお薬を根気よく塗り続けました。

かなりの時間がかかりましたが、徐々に治っていったのを覚えています。

ところがこの玉袋がかゆくなる陰嚢湿疹(いんのうしっしん)はその後も私を定期的に襲うようになります。

まさに悪魔との戦いが始まるのです。

それも15年も・・・。涙

この時、どうしても一度目の病院が若い女医さんで、二度目の病院は若いナースがそれも2人・・・、その屈辱を二度と味わいたくない!そして薬がどんな効果なのかも分かった私は自分自身で治そうと考えるようになります。

ところが大学時代の友人が高校時代ラグビーをやっていて、「友人のラグビーパンツを借りたらいんきんたむしになって、金玉が超かゆかった!」という事を昔、聞いていた事があり、私は自分に起きている症状をいんきんたむしだと思い込むのです。

正直、これが私と陰嚢湿疹(いんのうしっしん)との戦いを15年も長引かせてしまった要因だったのです。

今はネットで調べれば陰嚢湿疹(いんのうしっしん)といんきんたむしの差は分かりますが、もう15年も前の事です。当時は陰嚢湿疹(いんのうしっしん)について書かれているサイトなんてほとんどありません。

そして長い間、誤った自己治療をしてしまうのですが、2021年1月、巨大ハリケーン級の陰嚢湿疹(いんのうしっしん)に見舞われてしまうのです・・・。

第二回に続く


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