2日続けてバブのお風呂に入るなんて許されるのだろうか
花見をした。電車に乗り、友人の親子と駅で待ち合わせ、森林公園に分け入ると、ぽっかりひらけた広場にたくさん桜が咲いていた。ビニールシートを斜面に敷いたので、ペットボトルを立てるのに苦労した。
そのあと山を散策し、これモグラの穴じゃない?羽のついたアリがいるぞ!などガヤガヤし、なかなかに歩いて歩いた一日となった。帰宅するとスマホの歩数計は1万歩を超えていた。ぐったり疲れた。
バブのお風呂に入りたい。
しかしバブは昨日入れたのだ。
僕はバブを「ここぞ」というときに投入する傾向がある。バブは1箱20個入りであり、人類にとって有限の資産である。そうそう毎日投入するものではないのだ。
そのバブは昨日入れたのだ。取材が続いたので、なんか1週間頑張ったなぁ…という労いの意味を込めて投入した。たっぷり浸かった。そして今日だ。たしかに今日も頑張った。頑張ったけど2日連続でバブはどうなのか。
昨日までの頑張りと今日の頑張りは切り離して考えるべきだろ? と悪魔がバブを勧める。いけません2日も続けて投入したら常習化してしまいます! と天使が僕をいさめる。常習化!なんて怖い言葉だろう。
自分を褒めることと、自分を甘やかすことの区別がよくわからない。よくやったなぁと思っても、いやいやこの程度ではいけないと首を振る自分がいる。
誰かに「あいつあの程度で自分を褒めてるぜ」と言われるのが怖いのか。甘やかしていませんよ、と誰に向かってポーズを取っているのだろう。褒められて伸びるタイプだという自覚があるのに、自分で自分を褒めないと伸びないぞ。でも2日続けてバブのお風呂に入るのはなぁ。
もう判断がつかなくなり、カミさんに「昨日もバブを入れたけど、今日入れてもいいのだろうか…」と恐る恐る聞いた。「いいよ?」とあっさり言われた。
バブのお風呂に浸かる。今日はたくさん歩いたな。
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